3月に読んだ本

3月の読書メーター
読んだ本の数：7
読んだページ数：2263
ナイス数：229

 

３月は読めた方かな。

寺地はるなさん、大好きだ。もう次に２冊出る予定が。多作だ。

私はよく映画や本の感想で「泣いた」って書いてますが、本当～に泣いてますから（笑）

映画では隣の息子が絶対チェックしてるほどに嗚咽してるし、

夜中に本を読んで目を腫らしてます。年とともに涙腺ユルユルですわ。

ほたるいしマジカルランドの感想
寺地さん、今回もよかった！！今までで一番泣いたかも。悲しい話でもお涙頂戴でもないのに。遊園地「ほたるいしマジカルランド」で働く人たちの物語。非日常の中の日常。日々のやるせなさや満たされない気持ち、孤独を誰もわかってくれない、自分だけが辛いと思いがちだけど、そうではなく誰もがいろんな思いを抱えて毎日を積み重ねている。そんな人たちをさりげない優しさで勇気づけてくれる物語。「なんのためにもならないものが、ごくあたりまえに存在する。存在することを許されている。それこそが豊かさだ。」
読了日：03月31日 著者：寺地 はるな

お探し物は図書室までの感想
街のコミュニティハウスの図書室。不思議な司書さんが、人生に悩み苦しむ人にぴったりの本をオススメしてくれる。お手製の可愛い羊毛フェルトの「付録」とともに。「いい話」なんだろうなぁ~と予想はついていても、やっぱり大好きな感じの物語でした。考え方やものの見方を少し変えるだけで、見えてくる何かがある。本はそれをアシストしてくれる。でも、それは本そのものの力ではなく、読む人が自分と結びつけて感じとるから。どの登場人物のモヤモヤや悩みもリアルでわかる！みんながさりげなく繋がっているのもいい。続編も読みたいなぁ。
読了日：03月25日 著者：青山 美智子

サード・キッチンの感想
アメリカの大学に留学した尚美だが、勉強してきたはずの英語でのコミュニケーションに苦労し、孤独と勉強の大変さに押しつぶされそうな日々。そんな時、マイノリティ学生たちが運営するコープ食堂に参加することになる…。留学の現実を見た気がする、想像以上に厳しく重い話。尚美はたぶん日本の一般的な学生で(それも優秀)、特別に無知で無関心なわけではないと思う。私も含め、国際問題、人種差別やジェンダー、貧富の差や社会的格差などについて学ぶ機会や方法、話題にすることが圧倒的に少ない。知らなければならないことがたくさんある。
読了日：03月17日 著者：白尾悠

いつの空にも星が出ていたの感想
ベイスターズのファンが主人公の短編集。正直、プロ野球に熱狂したことがある人じゃないと読むのはツラいかも。逆に、野球ファンなら「あるある！」と思いながら楽しめると思う。ファンなら、球史に残る名勝負をあの日の空気や自分の気持ちと共に鮮明に覚えているものです。今はなくなってしまった私の大好きだった球団のこんな物語もあったらいいなぁと思ったけど、横浜だからこそ、なんかカッコイイのであって、あのチームじゃ泥臭くてコテコテな話になってしまうわなぁ…。ナイターの照明の眩しさと心地よい夜風を懐かしく思い出しました。
読了日：03月17日 著者：佐藤 多佳子

サキの忘れ物の感想
久しぶりに読んだ津村さん。何気ない平凡な日常にも思いがけない出来事や冒険、人生の転機は潜んでいる。やっぱり大好きだ、津村さん！シュールな中にそこはかとなく漂う笑いが大好き。「真夜中をさまようゲームブック」は完結するまで何回もやりました(笑)
読了日：03月07日 著者：津村 記久子

たべるたのしみの感想
かわいいものやおいしいものを集めた写真とエッセイの本は色々読んだことのある甲斐みのりさんのエッセイ集。なんというか「ていねいな暮らし」だよなぁ…。愛に包まれたご家庭で育って、美味しくて懐かしい思い出もたくさん。好きな人と食べるものは美味しい。そのときどきに、相手のことを想った贈り物を楽しみながら選ぶ。それをちゃんと書き留めておいたり、キレイな包装紙や箱をとっておいて活用する。見習いたいような、私にはムリなような。
読了日：03月06日 著者：甲斐 みのり

大奥19 公式ビジュアルファンブック 大奥―没日後録―付き特装版 (ヤングアニマルコミックス)の感想
ついに完結。連載16年！本当に素晴らしい作品をありがとうございました。想像もつかないストーリー展開、虚実入り混ざった波乱万丈、鮮やかな結末！通常版と迷いましたが、特装版にしてよかった。美しいカラーイラストや磯田先生や堺さんとの対談は嬉しい。始めからじっくり読み返したい。
読了日：03月06日 著者：よしながふみ

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