目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

2月に読んだ本

2014年03月07日 | 読書
2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3578ページ
ナイス数:356ナイス

ゆず女房 料理人季蔵捕物控 (ハルキ文庫 わ 1-24)ゆず女房 料理人季蔵捕物控 (ハルキ文庫 わ 1-24)感想
ああー武藤さんが!!本当に残念な展開でした。今回は料理(河豚)に力が入っていて楽しいなーと思っていたのに、後半はおなじみ異常性愛の犠牲になった女性が殺され・・・。このシリーズ、空しさが残るばかりになってきた。人を殺めたかもしれない武藤さんの塩辛や柚子に手がのびないと言うのなら、季蔵の作った料理だって人に食べさせられないんじゃないのか?!
読了日:2月27日 著者:和田はつ子

想像ラジオ想像ラジオ感想
予備知識なしで読んだ作品。東日本大震災が描かれていて、木の上にひっかかっている亡くなった人が、想像のラジオを放送している・・・って、一体どう受け止めていいものか、私には理解しきれなかった。これがもっとフィクションの世界で描かれていたのなら、生と死、死者を思うこと・・・などについて考えることができたかもしれないけれど、あまりに生々しくて。でも、この作品について”感動しなかった”とか”理解できない”と言うと、”人でなし”と思われるんじゃないか、と感じてしまう。そんな作品でした。
読了日:2月27日 著者:いとうせいこう

ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)感想
人気シリーズ、やっぱり今回も面白かったです。古書というのは奥が深い!といつも感心させられる。「ブラック・ジャック」(読んだことないけど)がそんなことになってたとは・・・ファン泣かせだなぁ!!この章、なんだか切なくてよかったです。栞子さんと五浦くんの恋の行方も気になるところですが、お母さん!神出鬼没すぎます・・・。
読了日:2月25日 著者:三上延

美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)感想
読むのも辛かった苦難の時期を経て、幸せへと動き出した澪と周りの人たち。下がり眉もあまり見られなくなった澪は、もう立派な料理人。傍らにはずっと見守ってくれている人もいる・・・。遠い夢のように思われたことが、少しずつ実現していきそうな予感。次巻が最終巻!!もう会えなくなるのはさびしいけれど、どうかどうかみんな幸せになれますように。待ち遠しいです。
読了日:2月22日 著者:高田郁

蛇行する月蛇行する月感想
高校時代からの友人グループが、不倫相手と駆け落ちして故郷を離れた順子のことを折に触れて思い出す。高校卒業後の女の人生。いろいろあるけど、心のどこかで世間と、友人と、幸せの度合いを比べている。でも、比べることに意味はない。一番大切なのは自分の心の持ちよう。時間をずらしながら語り手が代わっていく構成が興味深かった。今までの桜木さんの作品より読みやすく感じた。
読了日:2月21日 著者:桜木紫乃

私のなかの彼女私のなかの彼女感想
女性作家が主人公なので、角田さん自身が思うこと、経験してきたことも多少なりとも反映されているのかな・・・などと思いながら読んだ。主人公・和歌のことも、彼氏の仙太郎のことも好きになれずモヤモヤしたけれど(私だったら仙太郎にキレてる!)、作家志望だったらしい祖母と自分、祖母と母、母と自分、という関係を見つめなおしていく過程がよかった。まさに”私のなかの彼女”だった。
読了日:2月20日 著者:角田光代

おいピータン!!(14) (ワイドKC キス)おいピータン!!(14) (ワイドKC キス)感想
大好きなピータンの新刊、待ってました!大森さん渡辺さんの登場が少なめだったけど・・・。わかる!!あるある!ってネタがいっぱいで、コレ読むと”元気だしてがんばろ!”って思える。「なぞなぞ」は母になった伊藤さんならではですよね。「パンブーム」のお店は「真夜中のパン屋さん」っぽいね(笑)
読了日:2月14日 著者:伊藤理佐

眠りの庭 (単行本)眠りの庭 (単行本)感想
深い森のように、海の底のように暗く、濃密に絡み付いてくるような感覚。でも、設定や人物像があまりにも自分の世界とかけ離れていて、物語に入り込めなかった。野島信司のドラマみたいだ。千早さんの妖しく艶かしい物語も好きだけど、最近のあたたかみのある短編の方が好きだな、と思った。
読了日:2月12日 著者:千早茜

([ん]1-4)明日町こんぺいとう商店街: 招きうさぎと七軒の物語 (ポプラ文庫)([ん]1-4)明日町こんぺいとう商店街: 招きうさぎと七軒の物語 (ポプラ文庫)感想
下町の古い商店街を舞台にした短編集。千早茜さん、中島京子さん、吉川トリコさん目当てで読みましたが、どれも情景が生き生きと浮かんでくるようで、好きな話でした。ただ、児童書みたいなタイトルと表紙で可愛いけど、子供が読んじゃうとどうなんだろう・・・?
読了日:2月11日 著者:大島真寿美,彩瀬まる,千早茜,松村栄子,大山淳子

ポースケポースケ感想
奈良のカフェの従業員とそのお客さんである、なんか変な人たちのお話。普通の人たちが平凡な日々を過ごしているようで、その実、いろんなものを抱えて生きている。人間関係って難しい。ともするとドロドロと重苦しくなりそうな問題の数々だけど、そこは津村さん。いつものようにそこはかとないトボけた感じや、マニアックな固有名詞にくすっとさせられる。とき子さんのフリーペーパー読んでみたい。私がポースケに参加するなら、何をするかなーなんて考えてしまった。
読了日:2月10日 著者:津村記久子

櫛挽道守櫛挽道守感想
木曽の櫛職人の家に生れた少女・登瀬が、神業と称えられる父を目指し厳しい道を歩む物語。女の幸せは嫁いで子供を生み家族を支えること、とされていた時代に人とは違った生き方を選ぶためには、よほどの強い心がなければならなかっただろう。今までの男性を主人公に描いた作品も好きだけど、今回の女性の物語もよかった。終盤、泣けて泣けて、それでも最後まで読むのを止められなかった。木内さんの描く、時代の流れの中で手探りでもがく人たちの姿に胸を打たれる。
読了日:2月6日 著者:木内昇

おかあさんの扉3  三歳児デヴュー!! (オレンジページムック)おかあさんの扉3 三歳児デヴュー!! (オレンジページムック)感想
いろいろおしゃべりするし、いろんなことが自分でできるようになって、まだまだカワイイ盛り、というこの頃が一番いい時期なのかも・・・なんて。第二子もアリか???
読了日:2月5日 著者:伊藤理佐

七帝柔道記七帝柔道記感想
汗臭く、息苦しいけれど、心熱くなるスポ根小説。”旧帝大七校で行われる寝技中心の柔道”というものを全く知らなかったけれど、その壮絶な稽古の描写には圧倒された。そうですよね、野球やテニスなんかは、いくらプロのすごい相手と戦ったとしても肉体的に死ぬほど苦しいことはないわけで。つくづく格闘技というのは過酷だ。武道は自分との戦いだ。そんな地獄のような日々もなぜか羨ましく思えてしまうほど、柔道を、母校の柔道部を愛する人たち。いいなぁ~青春だな!!続きはあるんでしょうか?ぜひ読みたいです!
読了日:2月1日 著者:増田俊也
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