目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「ひとくちの甘能」 酒井順子

2006年05月02日 | 読書
酒井さんの新刊だ。甘いもののエッセイか!と
手にとってパラパラ見たら、美味しそうなものの写真が。
それぞれの”甘いもの”についてのエッセイと写真、お店の紹介です。

「ひとくちの甘能」 (酒井順子 角川書店)
官能じゃなくて”甘能”です。
このエッセイを読むと、甘いもの=官能的 
という意味もわかります。なるほどねー。

酒井さんのエッセイは、独特の口語体(?)で 気取らず、
身近なものごとを 鋭く観察しているところがスゴイと思います。
かっこ悪いことや、人には内緒にしたいような
密やかな楽しみも、さらっと暴露してしまいます。
その開けっぴろげだけど、育ちのよさや頭のよさが伺える文章が
とても好きなのです。”たとえ”や表現が絶妙なんですよ。

たとえば (以下、一部抜粋です)

羽二重団子
その厚さといい、柔らかさといい、
ちょうど人の唇を噛んでいるような感じ。

ソフトクリーム
で、考えてみたのが「ソフトクリーム判定法」。
これはつまり、「ひとつのソフトクリームを一緒に食べている男女は、
デキている」というもの。

チーズケーキ
私は、小さなケーキや小さな人に出会った時には、
まずはよく見極めることにしています。
ただ単に小さいだけなのか。
それとも、小さくなくてはならない理由が、
そこにはあるのか。

揚げ饅頭
糖分と脂肪分が渾然一体となった時に初めて生まれる、
美味しさ。それは罪の美味しさです。
快楽は、罪のないところに決して発生しないと言いますが、
美味しさもまた同じ。

ほかにも色々載ってます。
上海、バンコク、京都で出会った甘いものの話も。

紹介されているお店は東京のものがほとんどだけど、
美味しそうな写真とあいまって、甘いものが食べたくなること請け合い!
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も大好き酒井さん (なおみ)
2006-05-04 04:24:39
>かっこ悪いことや、人には内緒にしたいような

>密やかな楽しみも、さらっと暴露してしまいます。

>その開けっぴろげだけど、育ちのよさや頭のよさが>伺える文章がとても好きなのです。

>”たとえ”や表現が絶妙なんですよ



↑同意

男にはわからない

女にもわからない



女の子部分を密かに残している女

オリーブ世代には特に共感できる人です。

つい買っちゃうし、大好きです、酒井さん。

返信する
マック・シェイク!! (mさと)
2006-05-04 20:18:32
昔、マックシェイクを回し飲みしていて「バレた」ことがありました。(^^ゞ



レモンスカッシュに2本のストローは、結局実らぬ恋で酸っぱい思い出。。



羽二重餅は、結婚が決まった最初の初釜(真似事ですが。笑!)のときのお茶菓子でした。



甘いモノ苦手ですが。。(笑!)

ちょっと読んでみたくなりました。(^_^)b
返信する
酒井さん! (kino)
2006-05-05 23:29:55
>なおみさん

おお!酒井さんファンがここにも!

新刊が出ていると、ついつい文庫が待ちきれずに

買ってしまう!

(でも、「負け犬の遠吠え」は読んでないのだ・・・)

大好きです。一緒に美味しいもん食べたいわぁ。



>さとさん

ああー マックシェイクも、親しい人としか回し飲みできませんね!

この本、すごく面白かったですよ。

え?さとさん甘いもの苦手なんですか?!

でも、これ読んだら食べたくなるかも。
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