目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「ダークナイト ライジング」 堕ちても傷ついても

2012年08月04日 | 映画タイトル た・な行
「ダークナイト ライジング」
(The Dark Knight Rises  2012年・米英)

観てきましたよ!
目論見どおり、シネコンで子供にお祖母ちゃんと
「ポケモン」を観せてる間に!!

復習しておいた甲斐ありました。
ほとんど第一作の「バットマン ビギンズ」を
なぞったようなストーリーでありました・・・。

正義の熱血検事ハービー・デントの死から8年。
真実は明かされないまま、バットマンは闇に葬られ
ゴッサムシティには平和が戻ったかに見えた。
心身ともにボロボロのバットマン/ブルース・ウェインは
屋敷に引きこもる日々。
しかし、猫のような女泥棒セリーナが現れたときから、
事態は動き出す・・・。

今回の敵は屈強で邪悪な元・傭兵ベイン。
不気味なマスク姿の彼が
地下に潜んで進める計画とは?!

ベインが前作の悪役、ジョーカーにかなわないのは
この映画をご覧になった方(もしくは見る前から)は
みなさん、仕方ないと思われるでしょう。
そのぶん、ゴードン本部長の部下となる
若手刑事ブレイクや、キャットウーマンが魅力的。

ゴッサムシティが暴徒の街と化し、
バットマンの身にも最大のピンチが訪れ
観ててツライ。しんどい。苦しい。
でも、これはハリウッド映画なんだから
きっとラストは明るいはず!と自分に言い聞かせながら
画面から目が離せない。
3時間弱が全く長く感じない。

人が落ちるのはなぜか。
這い上がることを学ぶため。

それに尽きる。
絶望的に思える状況の中でも、
わずかな希望のために力を尽くすことができる強さ。

正直、ラスト近くの展開は
そんなアホな!ですが、
それでもいいです。
クリスチャン・ベールのバットマンがかっこいいから。
アン・ハサウェイのお尻が魅力的だから!(こら!)

それにしても、アン・ハサウェイ、
「プリティ・プリンセス」を観たときには
”なんてもっさりした女の子なのっ!”と
驚愕に近い気持ちでしたが、あれよあれよという間に
垢抜けて、くっきり大造りすぎる目鼻口も
違和感なく観られるようになってきたよね。
(あの顔立ちじゃ、マスクしてても彼女だって丸バレだ)
アカデミー賞授賞式でも共演したヒュー・ジャックマンとの
ミュージカル「レ・ミゼラブル」が楽しみです。

ベイン役のトム・ハーディやブレイク刑事役の
ジョセフ・ゴードン=レヴィットは
私が映画を観てないここ数年に台頭してきた
俳優さんのようなので、今回が私は初めてでした。
素顔がほとんどわからないベイン役は
オイシイのかそうでないのか・・・。
終盤の表情は切なくて、彼の力量が伺えましたが。

目が離せないわりには、こまごまと
sabunoriさんが注目されていた
マシュー・モデインのヘタレっぷりや、
ゴッサム市長の相変わらずの目バリぶりや、
ジョセフ・ゴードン=レヴィットが
若い頃のイチローに似て見えた、とか
あの”地獄の監獄”(?呼び名忘れた。あのベインの監獄)が
どこで撮られたんだろう?とかも気になってたんですが。
(要塞はインド、ジョドプールのメヘラーンガル砦でした。
「The Fall 落下の王国」でも出てきたと思う)

ともかく、この3部作は映画館で観られてよかったと思います!
もうクリスチャン・ベールのバットマンが観られないのは
寂しい。あのバットマン姿のマッチョさ、口元、
喋り方が好き!


以下、ネタバレします。
ヤボだと知りつつもボヤいてしまう突っ込みどころ!
未見の方はご注意!!







しかしなぁ~!!!!
あのラスト、どうなの?!
核爆弾、あそこまで運んだからって”もう安心!”なのか???
「トゥルー・ライズ」のラストを思い出したよ。
それ以前に、不安定な状態なモノを
あんなに乱暴に(笑)ブン回して運んでいいもんですか?

それからっ
ブルース・ウェイン!よくぞ生還したね!!
背骨へし折られて、牢屋でお爺ちゃんに
ぎょえーって指圧されて治っちゃうなんて。
そして、よくぞ短時間で西アフリカの牢屋から
戻って、こぎれいになっって、
厳戒態勢のゴッサムに入れたものだよ!
ヒーローなんだからなんでもアリとはいえ。

冒頭では杖までついていて
体ボロボロって診断受けていたのに、
ギブスつけたとたんに問題解決、
最後には杖のこと、すっかり忘れてました。

牢獄といえば、
マリオン・コティヤールには騙されました。
あのラブシーンで気づくべきだったわ!と
ちょっと悔しい。

今回、ブルースとアルフレッドとの決別があったのは
とても哀しく寂しかった。
決して見捨てない執事のアルフレッドと
ブルースのコンビがとてもとてもよかったのに!!
年寄りを泣かせたらいかん!!
でも、あのラストシーンのアルフレッドの微笑みは
救いでした。よかったね。
切ないけれど・・・。

いろいろツッコミつつ、3部作通して
暗い悲しみに満ちた、重い映画なのに
やっぱり好きです、私。
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8 コメント

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さいご (kino)
2012-08-12 00:51:18
>はらやんさん
コメントありがとうございました。
ジョーカーが強烈すぎた前作と比べ、敵はインパクト弱かったけど
ブルース・ウェインの苦悩と立ち上がる姿はかっこよかった!
まぁ、つっこみどころは多々ありますが・・・。
この三部作は大好きなので、もう見られないのは寂しいです。
返信する
こんにちは (はらやん)
2012-08-11 07:15:35
kinoさん、こんにちは!

ほんとに長さを感じさせない作品でしたよね。
前作はバットマンよりもジョーカーがたっている感じがありましたが、本作はやはりバットマンの物語ということで3部作をしっかりとまとめてくれました。
前作がけっこう切ないラストだったので本作もハッピーエンドになるかどうかはちょっと心配だったのですが、ウェインが彼のトラウマから開放された様子がうかがえたのはよかったかなと。
ウェイン=バットマンの結末としては納得できる終わり方でした。
返信する
ふふふ (kino)
2012-08-06 00:56:13
>sabunoriさん
いやー、教えていただかなかったらマシュー・モデインに
気づいてなかったかもしれません!
いろいろと見所のある映画でした。
イチローに似てました?(笑)他の映画で見たら
そうじゃないかもしれないけど、私は初めて観た俳優さん
だったので、そんな感じがしてしまったのです。

「落下の王国」にでてきたのは、たぶん、牢獄の
概観、というかお城(?)みたいな部分です!
返信する
イチロー似(笑) (sabunori)
2012-08-05 21:34:47
kinoさん、こんばんは。
文中でのリンク、ありがとうございます。
久々のマシュー・モディンの姿にたとえヘタレ野郎ではあっても
愛しく見入ってしまう私でした・・・。(笑)
「人が落ちるのは這い上がることを学ぶため」
ホント、その通りですね!
アルフレッドとブルースのラストのレストランシーン、
思わずホロリ、としてしまいました。
ところであの地獄の監獄は「落下の王国」でも登場している場所なのですね。
もう1度チェックしたくなりましたー。
返信する
三部作 (kino)
2012-08-05 16:32:52
>ichikoさん
画面のトーンが暗いってこともあるし、音響の迫力や
世界に浸れる度からも、映画館で見たい作品かもしれません。
ほんと、暗くて重いんですが、キャラクターがそれぞれ素晴らしく、
独特の世界が構築されてます!
できたら前2作ご覧になってからの方がいいと思いますよ。
観てなくてもついていけるように回想のフラッシュバックはありますが。
ご覧になって一緒につっこんでください(笑)
返信する
こんにちは! (ichiko)
2012-08-05 12:33:44
このシリーズほんとに評価高いですね~
私は、
バットマンビギンズを後輩に進められていながら
結局今まで一作も観てないのですが
ダークナイトライジング、面白そうだなぁ。
でもどうせ観るなら、前作観てからのほうがいいですよね。
やっぱり映画館の方が観ごたえある作品でしょうか?
返信する
すばらしい! (kino)
2012-08-05 01:14:02
>iinaさん
コメントありがとうございました。
そうか!東洋の神秘、指圧は素晴らしいですね!!
へし折れた背骨まで治してしまうとは・・・。
HP拝見しました。「オペラ座の怪人」は名曲です。
背景の赤い薔薇に黒いリボン、が素敵です。

バットマンの秘密基地の池(?)にも怪人の住処を
思い出してしまった私でした。
返信する
指圧 (iina)
2012-08-04 10:55:10
「バットマン ビギンズ」をおさらいして観て正解でしたね。

「指圧の心は母心、押せば命の泉わく」と一時期テレビで話題になったのは浪越徳治郎さんでした。
なんでも、マリリン・ モンローに7回も指圧したそうです。ですから、指圧でバットマンの曲がった背骨は治るのです。

オペラ座の怪人がお好きなのですね。
iinaのおすすめ映画に音楽を埋め込みました。m(__)m
http://www.geocities.jp/ina570/cinema.html

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