目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

10月に読んだ本

2021年11月21日 | 読書
10月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2029
ナイス数:242
 
この一か月ぐらい、いろいろとあっていつも以上にバタバタ。
(なんでこんなにいつもバタバタなのか???)
 
先月は珍しく読めた方ですね。
寺地はるなさんの講演会に行けたことが本当によかったです!
真摯に書くことに向き合う姿勢が、ますます好きになりました。

雨夜の星たち (文芸書)雨夜の星たち (文芸書)感想
三葉雨音はひょんなことから病院の送迎やお見舞い代行の仕事をすることに。雨音は空気を読むことや暗黙の了解、マナーといったことがわからないといい、仕事においても「できないことはできません。やりたくないこともやりません」と宣言する。他人の気持ちに引きずられない雨音はその仕事に向いているのでは、とも言われる。星崎くんのお祖母ちゃんの言うように、確かにそれは楽な生き方かもしれない。いろんな人が世間の「当たり前」を押し付けてきても受け入れない強さ。自分は自分であることをやめられない。でも、少し寂しくも感じてしまう。
読了日:10月31日 著者:寺地はるな

ビオレタビオレタ感想
寺地はるなさんのデビュー作、やっと読んだ。棺桶を売る、ってどういうことかと思ったら、中に入れて葬りたいものを持っている人のための小さな箱なんだね。とても面白かった。デビューから今も変わらない、押し付けがましくない優しさだ。講演で話しておられた名前のエピソードもある。誰にも必要とされないのがつらいと言うけれど、それなら自分も、誰かを必要としていることをちゃんと伝えないと!
読了日:10月31日 著者:寺地 はるな

君が夏を走らせる君が夏を走らせる感想
「あと少し、もう少し」を再読したところで 読んだので感慨深い。先輩に子守りを頼まれたヤンキー高校生の大田くん。奥さんが出産のため、先輩が仕事に行く日中だけ2歳手前の女の子の面倒をみる。まだ言葉はちゃんと話せなくて、でも日に日に成長していくこの時期のこどもの可愛さが満載。大田くん、なんでも出来すぎ!子育てがとてもつらくてしんどかった私が読んだら自分が情けなくなって落ち込むかも。でもそんなつらさも今は忘れてしまった。大田くんと鈴香ちゃんはこの夏のことを忘れないでいて欲しいな。
読了日:10月29日 著者:瀬尾 まいこ

たまごの旅人たまごの旅人感想
ツアー添乗員になった遥。憧れの仕事だったはずが、現実は理想と違うことも多く、悩みながらも世界を飛び回る。そんな時コロナ禍が降りかかり…。またもや帯に偽りのある感じだったなぁ。謎がどうこう、というよりお仕事小説。添乗員つきのツアーには何度かお世話になった。ツアーで色々と予期せぬことも起こった。(ラクダから落ちて骨折した人がいたり、砂嵐でバスの窓が割れたことも)あんなことこんなこと言う困った年配男性もいた。でも海外旅行のできない今となっては懐かしい思い出。また行きたいと切に願った。
読了日:10月20日 著者:近藤 史恵

息子のボーイフレンド息子のボーイフレンド感想
高校生の息子がゲイであることを親にカミングアウト。母親は高校生の頃BL漫画を描いていた腐女子だっただけに複雑な心境で…。うーん 軽い。彼はスパダリで、BLそのまんまなイケメンカップルなのは小説ならではだろうなぁ。母親の妄想がありえない!と思った。いくらなんでも…。当事者じゃない時には理解を示したり応援したりできる、というのはわかる気がする。まだまだLGBTに対する世間の風当たりもきついし、つらいことも多いだろう。我が子には苦労のない幸せな人生を送ってほしいと願ってしまうから。
読了日:10月16日 著者:秋吉 理香子

この場所であなたの名前を呼んだこの場所であなたの名前を呼んだ感想
NICU(新生児集中治療室)が舞台の連作短篇。仮死状態で生まれてきた子、未熟児、染色体異常…。無事に妊娠して出産して、何事もなく大きく育っていくことは奇跡のようなもの。どんな状態や境遇で生まれてきても命は尊く、赤ちゃんは生きようとしている。それをもっともっと世の中の人や若い人に知ってほしい。小さくて壊れそうな赤ちゃんの重さと温かさを思い出した。
読了日:10月14日 著者:加藤 千恵

魂手形 三島屋変調百物語七之続魂手形 三島屋変調百物語七之続感想
三島屋百物語の聞き手が代わって2冊目。薄かったのでびっくり。(それでも普通ぐらいですが) 今回は切なく哀しい話3篇。やっぱりどれもおもしろく、夢中で読んでしまったが、私は1つ目の「火焔太鼓」が哀しくてやるせなかった。村の平安を守るためとはいえ…。そして、その村は年月を経て今はどうなったのかな?なんて考えてしまった。終盤にきて不穏な空気。おちかが幸せでいられますように。続きが楽しみ。
読了日:10月10日 著者:宮部 みゆき

三千円の使いかた (単行本)三千円の使いかた (単行本)感想
御厨家の女性3代のお金にまつわる物語。老後のお金が心配な祖母、専業主婦で自分の病気をきっかけに夫婦のあり方を考える母、しっかり者の長女、彼との結婚を考える独身の次女。やりくりの下手な私には耳の痛い話も。小さなことからコツコツと、だな。 しかし、次女よ、その彼とホントに結婚するの?彼の実家はかなり大変そうだよ。初めて家に行ってもろくに会話もしないって…。いくら今の世の中でも相手の家族を切り離して生きていくことはできない。口癖が「マジなのやめようよぉ~」って義母とはやっていけないわ…。
読了日:10月05日 著者:原田 ひ香

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