「恋する空港 あぽやん２」 新野剛志

発売早々に図書館にリクエストして
やっと届いた今日、イッキに読了！

「恋する空港　あぽやん２」（新野剛志　文藝春秋）

でも！本題に入る前にちょっと！
本屋好きの私も、稼ぎのない専業主婦という
立場では、図書館を利用しないわけにもいかず、
最近、読みたい本はどんどんリクエスト入れて
借りるようになりました。
（ベストセラーなら６０人待ちとか
信じられない数になってますけど！！
文庫化される方が早いな、絶対。（笑））

しかし、利用者のマナーの悪さには呆れます。
料理本なら、広げながら料理したのか、
汚れているのはしばしば。
書き込みや線引きももちろん、
しおり代わりにページを折ってあることも多い。
この本だって、私がたぶん３人目くらいの
真新しい本なのに、すでに折り目がついてました。
（しおりの紐がついているのに、です！！）

自分の本だって汚したり折ったりなんか
しないのに・・・。
人のものならどうでもいい、と思ってるんでしょうかね。
そんなヤツは本に触れるな！
電子書籍でも読んでろ！

で、本題。
前作の「あぽやん」が非常に面白くて
気に入ってしまったので、これも早く読みたかったのです。
（感想は→コチラ）

大手航空会社の子会社である旅行会社の
空港駐在スタッフの話。
旅立つ直前のお客様とのさまざまなトラブル、
ふれあい、スタッフ同士のあれこれ。
そして、今回は大手航空会社の
経営難を思わせる、リストラ問題も描かれます。

前作では、空港に異動（左遷に近い）になり、
ヤル気のない主人公が、
仕事の面白さに目覚めるという展開。
そして、本作では後輩を指導する立場に。

この、ちょっとクセのある後輩
（むっちり太って色白、暑苦しい）を
”マシュー・ブロデリックに似てる”と
描くあたり、この著者・新野さん、
かなりの映画好きなのでしょうね。
（前作も”ヴィンセント・ギャロ”なんて出てきたし）

今回も面白かった！
ホントにこんなことあるんかなー？と
思うけど、きっとあるんでしょうね。
世の中には想像もつかないことが多々起こるものです。
（なかでも、ローカル番組のスターの
不倫旅行にまつわるエピソードには笑った！）

それでも、お客さんに笑顔で旅立ってほしい、と
願うスタッフの仕事ぶりは素晴らしい。
大変そうだけど楽しそう。

登場人物も少なくないのに、それぞれ魅力的に
描かれていて、情景が目に浮かぶよう。
ココ、大事です。
脇役にも魅力がないと面白くない。

映画でも、私は”仲間もの”に弱く、
「あ～私も、この一員となってみたい！！」と
思う＝大好きな作品！の基準みたいなもんです（笑）
（たとえば「ロード・オブ・ザ・リング」「グーニーズ」
「新選組！」に「オペラ座の怪人」←？？？）

この「あぽやん」も、”生まれ変わったら（？）
空港で働いてみたいなー”と思うほど
いい感じ。（←小学生の感想文か！）

まぁ、「空港」が好きなんだけどね。
いや、旅行が好きなのかな？
旅立つ前のトキメキと
帰ってきたときの寂しさが。

「あぽやん」は文庫化したら購入して
また読みたいと思います。
そして、ドラマ化希望！
（ま、それで”姉さん！事件です！”みたいな
ドタバタ劇にされたら、それはそれで怒るだろうけど）

あ・・・まだ「ハッピーフライト」観てないや。
ついでに「ターミナル」も観返そうかな。
夏休み・・・海外旅行・・・いいねぇ。