目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

1月に読んだ本

2022年02月17日 | 読書

1月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2377
ナイス数:289

もう2月も半ばです。

1月はちょっと読めたかな。

中学受験に挑む家族の物語、藤岡陽子さんの「金の角持つ子どもたち」よかった!

受験シーズンも大詰め。受験生のみなさんがんばれ!

ミニシアターの六人ミニシアターの六人感想
タイトルが気になって初読みの作家さん。銀座のミニシアターで監督の追悼上映が行われている。その映画を観るたった6人の観客たちの思い入れや思い出が映画の描写と交錯して描かれる。銀座…私には縁のないところなので、この映画の描く雰囲気がピンとこなくて退屈だったが、読んでいるうちに観てみたい気持ちにさせられた。映画館の闇と融け合うスクリーンの夜に浸ってみたい。もし若かりし頃の思い入れがある映画が、当時観たミニシアターにかかったら私も観に行くんじゃないかな。この映画みたいなカルト的に人気のあった日本映画だ。
読了日:01月28日 著者:小野寺 史宜


季節の行事と日本のしきたり [ワンランク上のマナー手帖]季節の行事と日本のしきたり [ワンランク上のマナー手帖]感想
図書館の福袋に入っていた一冊。こういう季節の行事、今でもやってるお家はあるのかな。私が子供の頃は祖父母と同居していたこともあり色々とやってた気がする。今なんて、子供は学校で「おせち料理の意味」すら習ってないみたい。大事にしたいと思うけど、正直、面倒くさい。それにしてもこの本、「ワンランク上のマナー手帖」ってタイトルは好きじゃない。福袋じゃなかったら借りなかったな…。
読了日:01月23日 著者:新谷 尚紀


新しい星新しい星感想
大学の合気道部からの友達、男女二人ずつ4人。社会人になって結婚して子供ができて・・・みんな年月を重ねていく。ごく普通に平凡な人生が続くと誰もが思っている。私も含め。でも、思いがけない出来事は誰にでも訪れる。そんな時、昔からの心許せる友達の存在はどれほど心強いことだろう。個人的なことだけど、親しい友人が亡くなった。闘病していたことも知らされていなかった。彼女にもまだ成人していない娘さんがいる。彼女の気持ちはわからないけれど、読んでいて終盤は涙が止まらなかった。
読了日:01月20日 著者:彩瀬 まる


赤と青とエスキース赤と青とエスキース感想
新作が楽しみな作家さんのひとり。今回は絵画をモチーフにした短編集…ですが、さすがです。ページをめくり返しました。やはり、私はこういう、心が柔らかくなるような物語がとても好きだなぁと思う。現実の生活には辛いことやがんばっても報われないことも多くて、幸せな偶然も運命の出会いも滅多にないけれど、誠実に生きていれば良いこともあるかな、と思わせてくれる。
読了日:01月19日 著者:青山 美智子


母親からの小包はなぜこんなにダサいのか (単行本)母親からの小包はなぜこんなにダサいのか (単行本)感想
お母さんからの小包(主に)がテーマの短編集。タイトルから想像するより「いい話」が多かった。毎年北海道から送られてくる謎の小包の話や、最後の小包の話がすごくよかった。群馬の農家さんの話も好き。どこでもなんでも手軽に買える時代でも、送る人の気持ちがこもった小包は特別だ。
読了日:01月19日 著者:原田 ひ香


銀河の死なない子供たちへ(下) (電撃コミックスNEXT)銀河の死なない子供たちへ(下) (電撃コミックスNEXT)感想
上巻から続く。さらに成長していくミラ。πとマッキとの幸せな時間はすぐに終わってしまうだろう。母親は「与えて奪うのは 何も与えないよりずっと残酷」とミラに言うけれど、思い出や愛情が残ることは、何もないよりずっといい。終わりがあるから今を大事にできるし、もっと大事にしないといけない。3人の子供たちそれぞれの選択。自分は生死に直面した時、何を思うだろう。繰り返し読みたくなるような、いい漫画だった。
読了日:01月18日 著者:施川 ユウキ


銀河の死なない子供たちへ(上) (電撃コミックスNEXT)銀河の死なない子供たちへ(上) (電撃コミックスNEXT)感想
弟が貸してくれた。絵柄から想像したのと違ってシリアスで哲学的?な話だった。人間が死に絶えた世界で永遠に生きる小さな姉弟πとマッキ。そして謎めいた母親。動物に喰われたり、首を吊ったりするからギョッとした。でも死なない。時間だけは無限にあって子供のまま何日も何年も何百年も繰り返すのだ。そんなとき、人間の赤ちゃんと出会い、2人はミラと名付けて一緒に育てる。擬似親子のような楽しい生活。でも、ミラはどんどん成長する。いろんなことを学び、世界を知ろうとする。πとマッキにはもう飽き飽きした世界もミラには全てが新鮮。
読了日:01月18日 著者:施川 ユウキ


星を掬う (単行本)星を掬う (単行本)感想
元夫のDVから逃れるため、幼い頃に別れた母と再会し、一緒に暮らすことになった千鶴。そこで母は他の二人の女性と暮らしていた。しかも、若年性認知症を患っているという…。描かれるそれぞれの問題が重く痛々しく、読んでいて苦しく辛い気持ちになる。母親だから無条件に全てを投げ打って我が子を愛せるわけではないのだ、自分の人生は自分のものだ、と言ってもらえたら救われる人がたくさんいると思う。良かれと思ってしたことが誤解を生んだり、すれ違ったりもする。小さな出来事がトラウマになったりする。子育ての正解なんてわからない。
読了日:01月15日 著者:町田 そのこ


金の角持つ子どもたち (集英社文庫)金の角持つ子どもたち (集英社文庫)感想
サッカーに打ち込んでいた小5の俊介が、最難関中学を受験したいと言い出す。母親、俊介、塾講師の加地の視点から語られる1年間の戦い。泣けた。勉強に対して私が常々感じていることがたくさん綴られていて、是非とも中学生の息子に読んで欲しいと思った。自分も子供も中学受験は経験していないので、その過酷さは想像でしかないけれど、「下克上受験」を読んだ時にも思ったが、学歴が全てではないが、努力の結果だからこそ大事だし、評価されてしかるべき。勉強して身につけることは武器であり、将来の可能性を広げるものなんだから。
読了日:01月07日 著者:藤岡 陽子


たそがれ大食堂たそがれ大食堂感想
百貨店の大食堂が舞台。「昭和レトロ」な大食堂のマネージャーに異動させられた美由起。引き抜かれてやってきた料理長の智子は腕は確かなもののトラブルメーカー。スタッフたちとともに、なんとか食堂の魅力と売上アップしようと奮闘する。ありがちな展開とはいえ、ワクワクと爽快感がいっぱいの楽しい物語だった!料理の数々も馴染みがあるだけに、リアルで美味しそう。受付嬢のカンナちゃんもいいキャラ。ドラマ化したら面白そう。智子は「王様のレストラン」の山口智子、カンナちゃんは橋本環奈のイメージで読んでた(笑)
読了日:01月06日 著者:坂井 希久子

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