目の中のリンゴ

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「アイスクリン強し」 畠中恵

2009年10月10日 | 読書
「しゃばけ」シリーズが好きな畠中恵さんの、
ちょっと趣を変えた小説。

「アイスクリン強し」(畠中恵 講談社)

時は明治23年、江戸時代から明治の
激動の時代の中、居留地の西洋菓子店若店主と
友人で、元幕臣の若様である警官たち、
女学校に通うお嬢さんたち
といった登場人物が
ちょっとした事件に巻き込まれたり
謎解きしたり。

アイスクリン、ワッフルス、チョコレイト
シユウクリームなどなど 
少しずつ名の知られるようになってきた
西洋菓子が登場し、かなり貴重な垂涎の品として
扱われているのが 今からは想像つかなくて
面白かったけど・・・

私にはちょっと物足りなかった。
明治時代の世の中の移り変わりや
社会情勢、その時代に生きる人たちの
心情を描くのがメインだったんでしょうが
そのぶん、登場人物に魅力が感じられず
実は読み始めてから何度も挫折してしまい、
放置してまた最初から読んで、
の繰り返しだったのです。

まぁ、食いしん坊の私は、もっと物語の中に
洋菓子が絡んでくるのかと期待したんですけどね。

「しゃばけ」は”もののけ”たちが主人公の
なんでもアリのファンタジーなので
その世界に浸ることができるんだけど
中途半端にリアルな世界を描かれると
どうも共感しかねる。

この「アイスクリン強し」も
シリーズ化しそうな終わり方だったけど
どうなんでしょうね。
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