目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

9月に読んだ本

2017年10月04日 | 読書

9月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1686
ナイス数:183

諦めない女諦めない女感想
いやー、盛りだくさんな内容だった!6歳の娘が失踪し、必死で行方を探し帰りを待ち続ける母。そして、失踪の真相と娘の帰還。こういう物語や、事件はよくあると思う。でも、「それから」の暮らしについて描かれているところがすごい。気持ちはわかるけど、失った歳月を急速に埋めるのはお互いにとっても難しいこと。親っていうのはほんとに大変だ。
読了日:09月25日 著者:桂 望実


もうひとつのワンダーもうひとつのワンダー感想
「ワンダー」の主人公オギーの同級生(と幼馴染)3人の物語。ぜひぜひ、併せて読んでください!ジュリアンのためにも!(作者の前書きからもうジワジワきた。) 自分の内にあるネガティブな感情との闘い、人の本質をみること、他者への思いやり…成長する過程にはいろんなことが起り、つらいこともあるだろうけど、オギーとともに過ごした学校生活は一生の宝物になるはず。
読了日:09月16日 著者:R・J・パラシオ


福袋福袋感想
短編集の「福袋」みたいで、とても読みやすく面白く、少し切なかったりもする、江戸の庶民の暮らしぶり。女性たちが生き生きと魅力的で、こういう感じのまかてさんの作品はやっぱり良い!「眩」のドラマ化、今週末!楽しみです。
読了日:09月15日 著者:朝井 まかて


BUTTERBUTTER感想
連続殺人事件の木嶋佳苗をモチーフにした物語。まるでレクター博士のように里佳に指図し、自分の世界に引きずり込む獄中の”カジマナ”。柚木さんらしい美味しい食べ物の描写が素晴らしい。今までのいろんな"美味しいもの小説”はこれを書くためだったのか、と思えるほど。そして、今まで描かれてきたの女の世界の複雑さもこの「BUTTER」のためだったのか、と。世間にとらわれずに自分の生き方を見つけることは勇気がいる・・・。それぞれの登場人物の抱える問題がいくつも出てくるストーリーは、少し散漫な印象も受けた。
読了日:09月04日 著者:柚木 麻子


あなたならどうするあなたならどうする感想
昭和歌謡曲の歌詞にインスパイアされた短編集。こういう曲がヒットしていたんだから、同じ年齢でも昔はもっとみんな大人だった気がする。 かわいらしいけどシュールな表紙と中身はかなり印象が違った。 大人向けな物語だなぁ。現実ってたぶんこんなもの。男女の関係は明るくハッピーで幸福感に満たされるものばかりではない。後ろめたさや肉体の欲求、答えのないモヤモヤが詰まっていて、スッキリも共感もしないけど、うん、わかる。って感じ。 
読了日:09月01日 著者:井上 荒野

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