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今日のころころこころ

2019・9・8 父帰る

父が家に帰ってきた。
天寿九十歳。実に穏やかで安らかな寝顔。
施設から電話が来たと朝に母から電話があった。食べられなくなった痰があがってきた、ということだった。
母は明日にでも顔を出してくるわという感じだった。どの道今週末は稲刈りだから私もその時で。今までは、危ないかもしれないと言われ行ってみるけれど結局は復活していたのだった。
台風直撃前に買い出しと出た先で、容態が急変したとの連絡を受けて、長野市へ。
天寿九十歳といっても、二歳くらいは施設の手厚い介護のおかげのおまけみたいなもの。在宅ならとっくに旅立っていた。
準備・段取りは全てできていたから静かに見送ればいいだけなのだけど、ここにきて、ああやっぱりお葬式のやり方だ・・・
家族葬で。
私は家族葬というのは本当に家族だけで見送ると思っていたのだけど、母はどうも規模の小さい葬式が家族葬だと思っていたようだ。
規模は小さくても通夜も本葬もこの地域に合わせた普通の葬式をしたいという。
となれば・・・
通夜は自宅で近所の人がお参りにくる。
本葬は自宅から出棺してはなんとか殿で会場を借りてそこでお斎となる。
でも・・・
父はちょっと変わっていて、若い時から人付き合いをしない自分にしか関心のないタイプ。
子供の私ですら旅行や外食に連れて行ってもらったことが無いのはむろん、ほとんどまともに話をしたことすらない。
おまけに九十歳まで生きてしまった。
親戚はもうどこも代替わり。友達は元々いないし、サラリーマン時代の同僚さんたちも鬼籍に入ったり施設に入ったり。
どのくらいの参列者がいるというのだろうか。。。
ま。。。
葬式とは故人のためのものではなくて生きてる方の人のため。
母のため。
母の良いようにすればいい。
父帰る台風の夜。






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