昨日は時折雨がぱらつくどんよりとした空だったのになぁ。恨めしや。。
東京駅。
新丸ビルの並びに日本工業倶楽部会館。
日本工業倶楽部は「工業家が力を合わせてわが国の工業を発展させる」という目的で大正６年に３００余人の実業家が組織したという。初代代表は三井の団琢磨。
建物は大正９年に建てられ、平成９年に老朽化による建替えが検討され、幸いなことに西側部分が保存されて平成１５年に竣工した。
設計は横河民輔・松井貫太郎他横河工務所。施工はよくわからないけど、工業倶楽部なのだから会員企業だったのかもしれない。
近代復興式。
ドリス式オーダーが見事。でも全体をみるとセセッション式になるのかな？
三菱ＵＦＪ信託銀行信託博物館。
正面屋上には小倉右一郎作の像。
男性はハンマー女性は糸巻きを持つ。
日本工業倶楽部は経団連等のもとになったという。
主力産業も変わった。経団連に属すことを好まない企業も出てきている。これからはどうなっていくのかな？
丸の内界隈で残る大正の建物は、たぶんこの日本工業倶楽部会館のみ。だと思う。
保存方法の評判があまりよろしくなかった東京銀行協会の建物は解体された。
今現在の営みが最優先。それは当たり前。
ただ、街並みの美しさは一朝一夕にはできないものなんだなぁと思う。
