それは1960年以降、高度経済成長をきっかけとした、都市の急激な人口流入に対応するために造成された「近郊団地」である。
前東京五輪開催から、50年にわたり静かに都心に働く人々の生活を支えてきた。
しかし、未曾有の高度経済成長、バブルの崩壊、失われた10年、グローバリズムの到来、インターネットの普及、東日本大震災という多数の節目を超え、そこに暮らす人々の文化は変化し始めている。
これまで団地を形成した「中産階級の核家族」達は姿を消しはじめ、その代わりに、外からやってきた未知の感性が入り混じり、静寂に立ち並ぶコンクリートの箱の中から異形な文化が立ち上がってきている。それらは巨大な求心力を生み、かつて近郊団地がもっていた「中心の周辺」という構造を壊し、都心に向かって文化を侵略し始める。
かつては住宅地として設計されたそこでの長い月日の末、現在何が起こり、始まろうとしているのか。
様々なメディア、年齢の作家たちが都市の近郊、埋め立て地、団地を探っていく。
という展覧会らしい。
ん!行ってみよう!!
東急大井町駅下車。

都バスに乗るようだけど乗り場はどこだろう?

きゅりあんの方か。


1番乗り場から八潮パークタウへと向かう。


橋を渡っていると、人工島へ行くんだなと思う。

20分くらいで八潮パークバス停到着。


日本庭園風の通路を行けば、行政関係の施設はここなのかな?


でも、スマホのナビによればここではない。
バス停に戻って歩き出す。後からわかったけど、この場所と6-37号棟集会所はパトリア品川店というショッピングモール経由でつながっていたんだけど。ま。




この棟が6-37号棟ね。





集会所へ。


入るなりカレーの香り?

この作品は「curry life」。アーティストはEVERYDAY HOLIDAY SQUAD。


八潮パークタウンの住民たちから家庭のカレーレシピを募集し、再現・調理したものをふるまうという。





今日はこのレシピ。

冷凍したのを解凍して無料でふるまう。


ただしご飯は無しの試食くらいかな。


「Growing Hollow」はBIENの作品。

「fammilia」は名越啓介の作品。
愛知県豊田市にある今は多国籍団地となった保見団地の住み込んで撮影した。



「n階から目薬」はryusei etouの立体であり映像である作品。


「Scrap,Run&Build/N.TState Of Mind」は中島晴矢a.k.a DOPE MENの作品。



「音声入力機能を用いた自動つぶやきシステム」はやんツーの作品。




神奈川県茅ヶ崎市の団地に住む父親へのインタビューが会場に流れる。



そうして。
垂水五滴の作品「玄関を出ると100の玄関が見える」は、会場限定のWiFiで拾い会場内でしか鑑賞できない。






この展覧会をまとめているのは、この巨大団地で育ったという石毛健太氏。
話してみたら彼とは初対面ではなかった。お互いに完全に忘れていたけど、あのフィギュアの彼だった。あの時は藝大の院生だった。
院は去年卒業しました。
今は?
ん~ん・・・自分でも手探りです。

この団地の状況は日本全国の状況。情報は動かないけど、人の営みは365日24時間。刻々と変わる。
これからどうなっていくのかな?というより、これからどうしていくかを探っていかねばならぬ。。。
情報はうごかないけど、人の営みは365日24時間。刻々と変わっていくのだ。



気になったかもめ橋に寄ってみる。





今宵の渋谷はどうなったのかな?

二子玉川には万華鏡。

