
去年の年末年始は、二十数年ぶりに長野市で過ごした。
二十数年前と違うのは、母と二人きりだったこと。
それはもう時の流れの中での成り行きでいいんだけど、正月の準備で色々と母との齟齬があった。
中でも一番肉体的に堪えたのが、餅つき。
大家族だった頃は、杵に臼。
そのうちに、もち米はせいろで蒸かして餅つき機。
もう家族も少ないし量も食べない。
量を減らして、わざわざ焚火で蒸かさなくともガスで蒸かしてと言っても、母は聞く耳を持たない。
父が施設にご厄介になったばかりだったから母も寂しいだろうと去年は母に合わせた。





大変だった。
暖房の無い所で早朝から深夜までひたすらの作業。
三升の餅つき機で5回。そもそもなんでこんなに大量の餅が必要なのだ?
事実、去年の餅が今現在まだ冷凍庫に大量に入っているのだ!
一昨日電話があった時に、餅つきのことを言った。
災害があったら電気も止まるんだよ。そうしたらその餅は保存食にもならないんだよ。
から始めて説得した。
一升の餅つき機に買え替えるのはやぶさかではないようだ。和せいろももうダメになっていて時間の問題だと言う。
とりあえず来週行く予定だけど、Amazonとで私が買うより出入りの電気屋さんに頼んだ方がいいだろう。
問題は、その餅つき機の機能。
たぶん、蒸かすからつくまでやってくれる餅つき機もあるはずだが、果たして全部餅つき機にお任せするのは納得するであろうか?
それで和せいろの下見。
4合くらいの和せいろを探した時にはどこにも無くて苦労したけど、一升以上の和せいろならある。
でもさすが木屋さんだ。完璧な和せいろ!
それにしても・・・
年をとってくると、なんというか、色々と省くようになるかと思えば、どんなに手間暇かかってもこだわり続けることもあるようになるようだ。
どんどんシンプルになった先にある母にとっての正月はどんな正月だったのだろうか?
おせち料理は、もうだいぶ前から和食屋さんにお願いしていたはずだ。その和食屋さんが廃業してからはデパ地下。でも、黒豆とクルミ入りの田作りだけは大量に作る。
しめ飾りも迎え花も要らないと言われて驚いた。そういうものは全て無駄だと思っていたんだなぁ。。
いやはやいはや。
ま。