goo blog サービス終了のお知らせ 

今日も元気さんぽ俳句メシ

散歩は吟行まいにち吟行雨の日はぐるぐる部屋でさんぽ

宇宙と交信する秋のひまわり

2021-09-08 08:36:37 | 日記




               焦げきって秋のひまはり澄んでゐる

               思案気なシルエット秋の向日葵


 向日葵の句はたくさんあるけど、秋の向日葵を詠んだ句は、ほとんど見当たりません。
わずか数えるほどです。秋の日差しの中のひまわりはまた夏とは違う美しさがあるよ。みんな詠めよ。(^^♪
山口誓子にひとつありました。


     秋が来て向日葵の夏ふけにけり



電車の窓射通したる晩夏光

2021-09-07 09:28:21 | 日記


昨日の夕方に、踏切りで電車が過ぎるのを待ってた時に撮った写真です。
俳句ではもう秋なんだけど、太陽の光は今が晩夏の感じ。晩夏光て、こんな感じだなあと思って。
ギラギラの棘が取れてまろやかになった感じ。肌を突き刺す強さも薄れて。ウイスキーの琥珀色にも似た晩夏光。


               ウヰスキーの琥珀の揺らぎ晩夏光

               酌み交す一升瓶や晩夏光

               紙幣に箪笥のにほひの晩夏かな

               真っ黒に蚯蚓ひからび晩夏光

               坂道の登りを好む晩夏かな

               晩夏光あとかたも無き猫の墓

               放尿の影の曲線晩夏光



小いちぢく

2021-09-06 10:59:59 | 日記


               山枇杷をみんなで摘んだ昭和の子

               子どもは遊びの天才天仙果

               ぱくぱくぷちぷちぷちぷち小いちぢく

 地方によって、いろんな呼び名がきっとあると思います。
犬枇杷のことです。山枇杷、小無花果、天仙果は子規語。
ぼくらの田舎では「ちちもも」と呼んでました。
漢字だとたぶん、乳桃だと思います。千切ると乳のような白いものが出るからでしょう。
これは無花果と同じですね。まさに小無花果です。ぷちぷちとした食感も。
夏休みのころ、まだ熟していないのに食べてた子もいました。
ほんの少し色づいて来たものを、指先で揉んで口に入れてたのを思い出します。



白さるすべり

2021-09-05 12:12:46 | 日記


              白さるすべり風切り和尚スクーター

              白さるすべり僧の袈裟は紫

 中学の時の数学の先生は和尚でもありました。
法衣姿でスクーターに乗って忙しそうに走ってるのをよく見かけました。
今、95歳くらいでしょう。数年前、まだ元気だと聞きました。
 正岡子規に百日紅の句がたくさんありましたが、白は見当たりませんでした。
金子兜太の句に2つありました。紅よりも白が好きだったのかもしれません。


      白さるすべり歯科医が走ってきたよ

      鬼やんま白さるすべりの村をゆく