ご隠居さん:自我や世間の枠にとらわれず、社会の潤滑油となりたいものです。 AI時代は 人間らしい自由な発想がカッコいい

年を重ね、経験を積むにつれ、その時々の思いも変わっていく。その足跡を残しておくために

五能線と白神山地

2007年10月28日 | 旅 行事
秋田・能代市での仕事の前日、五能線と白神山地に足を伸ばした。
ローカル線の代表みたいな五能線(御所川原と能代の頭文字)から望む岩なみの海岸線と日本海に沈む真っ赤な夕日・・・
旅なれた者にも郷愁をそそる。
でも、大館・能代空港からのバスで能代駅に着いたのは、pm6:30近くだったので、予約したウェスパ椿山までの下りは無し。(6:06で最終)
迷った挙句、やむなくタクシーで旅館着pm8:00となった。
大きな日本旅館で、別の部屋にちゃんと料理が用意してあり、あたかかいもてなしを受け、いい気分でかけ流し温泉につかった。
外湯の下に露天風呂、男女の目隠しの端から様子が伺え、傾斜地のすぐ下、15m先には五能線が走っていて、いかにもおおらかな東北の温泉宿といった感じ。       
好奇心に満ちた独身時代、一人旅の頃を思い出し、詩心をそそられる。
「暗闇に輝く満点の星、月に照る日本海」
泉質もいいらしく、遊離二酸化炭素含有量No.1とある。そのせいか、骨の節々が柔らかく感じられ、妙に心地よい。
翌朝、すぐ近くのウェスパ椿山という観光スポットを散策した。ヨーロッパ風のコテージが、日本海をバックに芝生と花壇の上に引き立っている。
そこから十二湖まで、五能線15分ほどの初乗り。3両だけの”リゾートしらかみ号”で青森から3Hrかけてやってくる観光列車だ。
窓が広くて、仲良し主婦連が嬌声をあげるほど快晴の日本海の眺めがすばらしい。
十二湖駅からバス、いくつかの湖の紅葉を楽しみながら奥十二湖着、さっそくブナ林トレッキングだ。青池(コバルトブルーに輝く)など大小の湖、ブナ原生林、日本キャニオン(むき出しの白い山肌)健脚コースを3Hrほど歩き回った。
ほどよいアップダウン、ブナ原生林の小径、湖のオアシス、そしてお点前(無料サービス)の休憩所など、みちのくの人情と自然を満喫できた。  
   
白神山地:世界遺産登録1993年(自然遺産)
わが国はじめ先進国は、木材需要に伴う針葉樹林化(杉、ヒノキ)が進み、落葉広葉樹林であるブナ原生林が姿を消している中、世界的にも貴重だとして認定された。
ヨーロッパのブナ林は植物種が少ないが、この白神山地では約500種と豊富で、これがカモシカ、ニホンザル、ツキノワグマなどの哺乳類、イヌワシ、クマゲラなど絶滅種の鳥類や2000種類以上の昆虫など、豊かな生態系を保っているという。
近いうちにぜひ、家人を誘って、この五能線と白神山地を、ゆったりと流れる時間の中で楽しみたい。










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