ご隠居さん:自我や世間の枠にとらわれず、社会の潤滑油となりたいものです。 AI時代は 人間らしい自由な発想がカッコいい

年を重ね、経験を積むにつれ、その時々の思いも変わっていく。その足跡を残しておくために

青年よ 大志を!

2013年03月30日 | 私生活 雑感
昨日、親戚の20歳の学生と食事中、
「酒に飲まれるな、云々」と意見して、家人に「余計なことを」と
責められた。
彼は、12歳離れた姉のひどい「つわり」のため、3週間も家事を手伝いに来てくれた
優しい子だが、両親はじめ家族そろってアルコールに強い家系とかで、かなりの上戸。
その席で、ビール大2,3本、冷酒2本、コーク杯と、たてつづけに飲み干した。
酒は好きだが下戸の自分としては、余りにも”のん兵衛”!
その飲みっぷりに、「学業を本文としている学生の身で、いつもこんな酒びたりの生活をしているのかな?」
「アルバイトと酒代のつり合いは?」
「この就職難の時代に、まともな職につけるのだろうか」
など、人さまの子の将来をアレコレ考えてしまった。

「鉄は熱いうちに 打て」
「青年よ 大志を抱け」
「質実剛健・天下国家を論ず・旧制高校魂etc.」といった”青春”に対するイメージを持つ我が身には、
何とも許しがたいズッコケた若者に思えた。

仕事で訪問する会社の話:
「叱られつけていない新入社員に手を妬く。ちょっと注意すると落ち込む」
「1週間の教育の後の、感想は?に対し、考えるのが面倒」と言われ、がっくり」
「入社式に母親が付き添い」
今の学生について、信じられない悩みを聞くことが多い。
ある講演会で隣り合った名古屋の大学教授の話を思い出す。
「成績が一こぶの正規分布から”二こぶラクダ型”に変わってきている。
一握りの優秀な学生、あとは目標をもてない挫折グループ・・・」
何となく、中間層が減り、低所得者層が増えている 今の格差社会に似ている。  正規分布

      🐪 ➡️  🐫
先日の海外の空港でも、春休みとあって、学生のグループが多かったが
彼らの会話にも、親の出費でアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど、
海外旅行を楽しんでいる様子がうかがえた。
その内容も、「何がおいしかった」「A国こう・B国はこう」と軽いノリでバッサリ・・・
文化・歴史・民族性などの違いを肌で感じたカルチャー・ショックは無いのだろうか?
ただの”物見遊山”も結構だが、感受性の鋭い年頃にしか味わえない何か?を期待したい。

”昭和元禄”ということが言われた時代があった、1960年代の高度成長のころだろうか。
今、成長から斜陽社会へと収縮する中で、過去の遺産にすがった浪費(消費は美徳とか)が当たり前のようになっている。
ある意識調査でも、若者の幸せ満足感が上昇している、というのを思い出す。
満足は、期待に対する現状、期待が小さければ大きくなる。
若者にとって、大志のもてない社会だとしたら何と悲しいことか。

一方で、小山薫堂(放送作家、料理の鉄人・くまモンで有名)の記事を思い出す。
曰く ”幸せの閾値”を下げる!
閾値とは、その境目となる程度・限度のこと。(公害用語でも使う)
つまり、身近な事柄に満足を覚える、考え方を大切にしょう」ということ。
平成元禄と嘆く前に、ジタバタしても仕方ない時代、と現状肯定して流れに逆らうことはないのかも知れない。
いつの世も、「今の若いモンは・・」の類、年寄りの冷や水」か?














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