ご隠居さん:自我や世間の枠にとらわれず、社会の潤滑油となりたいものです。 AI時代は 人間らしい自由な発想がカッコいい

年を重ね、経験を積むにつれ、その時々の思いも変わっていく。その足跡を残しておくために

日常の中の幸せ

2012年05月30日 | 私生活 雑感
五月晴れの休日、近くの駅で友人と落合い、小金井市の野川沿いを散策した。
この一帯は都立公園だけあって、自然の景観や生態系がよく保全され、解放感が味わえる。
駅までの街道はハナミズキが花盛り、自転車で50分くらい、ゆっくりと街ウォッチング。
途中、小金井カントリー、小金井公園があり、連休とあって、家族連れ、老若男女のウォーキンググループとひっきりなしに行き交う。
ふと、関東大震災の被災地の事を想う。
こんなに平和で穏やかな日に、家族失った上に、土地を追われ、不自由な生活を強いられてい数万人の人たちがいるという信じられない現実を。
そんな中でも、きっと花を愛で、自然の恵みに癒しをえている被災者の人たちも多いだろう。
今、こうやって、癒しを求めて自然を愉しむ人たちも、日常のあれこれから開放されるしばしのひととき。
人間は生きているだけで、すばらしいものを与えられているんだ、と改めて思う。
何か特別なものではなく、”日常の中の幸せ”が一番!

先週は、仕事先の桐生市のホテルで、朝食前の1Hrくらい、”織物の街”を散歩した。
ノコギリ屋根の織物工場が200も保存され、明治・大正と絹織物の輸出で繁栄した名残が漂う。
「西の西陣、東の桐生」と呼ばれたとのこと。
駅前の両毛線に沿うアーケード街「末広町通り」と交差する目抜き「本町通り」は、両側に広い歩道が続き、
桐生伝統的建造物群として旧い商家や史跡が散在する。
早朝とあって、ゴミ出し、草取りに精を出している住民をあちこちに見かける。
とにかく、街がきれい、ゴミひとつ落ちていない。
皆さん、通りすがりに、気持ちよく挨拶を交わしてくれる。
北に、動物園や美術館、水道山記念館まである小高い山、西の渡良瀬川と東の桐生川が南で合流し、交通の行き来が少なかった戦前まで、産業と文化が発酵・熟成するのに適した地形なのだろう。
70%が山林で、桐生川は”水源の街100選”にも選ばれている。
当時の紡織機を中心とする機械技術の伝統が、工作機械、自動車、電機など現代の主要産業のメカトロ技術に継承されているのだろう。
パチンコ産業の3大メーカーの地元でもある。(但し、今では本社は移転されている)
同じような紡織機の伝統を持つ名古屋、犬山線一帯と並んで、メカトロ技術のメッカという気がする。
”まちおこし”しとして、伝統工芸(染色、織物)にも力を入れている。

国も地方も、財政危機が叫ばれているが、おかげで社会的なインフラはどこも贅沢なくらい整ってきた。
一市民として、これらの恩恵を味わうことも、大切なことだろう。

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