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『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2025/6/8分)

2025-06-13 22:45:12 | 日記

ウルトラマンニュージェネレーションスターズ

第15話「ウルトラマンゼロ THE MOVIE ~光を背負って~」では、ついに、ゼロとカイザーベリアルの戦いに決着が付きましたね。

当然、冒頭の、ベリアロクによる、前回のおさらい解説もキレキレでした。ゼロ、絶対、前回、自分が戦いをどこまで振り返ったのか、忘れてませんわ。ゼロのすっとぼけに苛立ちながらも、何だかんだで、しっかりとやってくれるベリアロク、付き合いが良い。

主人公とラスボスの戦いの前に、vs幹部の戦いがあるってのも、良いですよね。ナオとジャンボットのコンビが挑むのは、闇に潜む能力を有するダークゴーネ。ナオの戦闘センス、光ってましたねぇ。間違いなく、戦士の血を引いてます。ダークゴーネも自分の能力を上手く使って、戦いを優位に運ぼうとしていましたが、ナオの戦闘センスの方が、明らかに上回っていました。やはり、勝利を確信した時、そいつは既に敗北しているんでしょう。ミラーナイトとアイアロンの戦い、これもまた、見応えがありました。一撃の威力こそ低くとも、寸分の狂いもなく、正確に同じ場所に攻撃を的中させ続ける事で、相手の頑強な装甲を貫くってのが、激熱。クールなミラーナイトが、最後に、「お前の方が脆かったな」と告げるのも、これまた、キレが良いですわ。

そんな幹部戦を経て、ゼロとカイザーベリアル、いえ、アークベリアルの戦いは熱狂ものでした。とっくに、ウルトラマンとしての誇りなんぞ、かなぐり捨てているベリアルは、姿形が怪獣に近付く事も厭いません。そこまでして、ベリアルは、ゼロに勝ち、復讐を果たしたいんでしょう。あまりにも強いアークベリアルに追い込まれてしまうゼロの窮地を救ったのが、自爆技で散ったと思われていたグレンファイヤーってのも、押さえるべきお約束。そして、いよいよ、ヤバいって時に、この戦場に集結した、ゼロの仲間たちの心から発した正義のエネルギーが、奇跡を起こすってのも、これまた、特撮好きの琴線に触れまくりです。確かに、アークベリアルはめちゃくちゃ強いです。けれど、ゼロが皆から託された光は、その個の強さを凌駕します。それほどの力を、ゼロに授けるんですから、やっぱり、ウルトラマンノア、凄い存在。

グレンファイヤーたちの協力もあって、アークベリアルを消し飛ばしたゼロ。平和を取り戻した宇宙に、戦士として生きている自分の居場所はないな、と判断したゼロは、あえて、ナオに別れを直接には告げず、去っていきました。一見、冷たい感じもしますが、これはこれで、ゼロなりの流儀なんでしょう。実際、この映画の見所は、ナオの精神的な成長譚でしたね。しかし、このナオを演じた濱田龍臣さんが、その後、ウルトラマンジードに変身するとは、この時点で、誰も予想すらしていなかったでしょう。そのジードが、今回の終盤に出てきた時、驚いちゃいました。でも、実際、ゼロに負けないくらい、ベリアルとの因縁深さを有するのは、ジードな訳ですから、自然な登場タイミングか、これ。

 

ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー

第16話「真・救世主ナンバーワン!」では、新たな指輪の戦士であるゴジュウポーラ・熊手真白が参戦してきました。

追加戦士の特徴もとい必須事項は、やはり、クセの強さ。先の五人を戦闘力で凌駕するからこそ、個性に光るモノもなければ、やっぱり、観ているファンにインパクトを与えられません。なので、この熊手真白、初っ端から、しっかりと、個性の強さを見せつけてきましたね。

私は、てっきり、この熊手真白が、前回、テガソードとテガジューンの間に誕生した破滅の王子なのか、と思っていたんですが、違いましたね。その正体が、前回の戦いで、テガソードと共に戦い、実際に世界を救った功績を持つ、ガチの救世主だったとは。そりゃ、こんだけ、俺様な態度をかましても、許されます。良い意味で、傲慢な六人目です。そんな真白と共に行動しているベアックマも、これまた、印象が強い。見た目は割と可愛らしく、請求書を口から出したり、地面に落ちているゴミを掃除したり、など地味に多機能。やや口が悪い部分はあるにしろ、可愛いと思えるレベルでした。

違うベクトルで、オラオラ系である吠は、そんな真白が気に入らず、真っ向から、喧嘩を売りつけます。しかし、どうやら、それは、真白の計画通りだったようです。クオンたちに敗北し、世界の終焉を止められなかった事実に打ちひしがれていた吠は、自分が闘争心を失いかけている事も自覚できていませんでした。けれど、真白の偉そうな態度と、まさかの高額請求で、カチンと来た吠は、再び、戦士としての牙を鋭くさせました。吠の復活に呼応するように、陸王たちも指輪争奪戦に再エントリーです。私は、世界の改変でおかしくなってしまった仲間を正気に戻すために、これから、吠が奮闘するのかな、と思ってたんですが、これまた、ハズレでしたね。

本物(?)の破滅の王子であるテガナグールは、自分が何のために生まれたのか、解らず、自暴自棄になり、また、自分の殻に閉じこもっていました。生まれたばかりで精神が未成熟であるテガナグールに対し、真白は想うトコがあったのか、彼に救いの手を差し伸べ、悪縁を断ち切るように、グーデバーン、新たな名を授けました。真白と共に戦う、それを決めたグーデバーンは、これから、どんな成長を遂げるんでしょうか?また、真白は、今度こそ世界を救うために、テガソードすら超える神になる、と野望を抱いている様子。果たして、吠たちは真白らと共闘できるのか・・・

 

仮面ライダーガヴ

第38話「憎しみの向こう側」は、実に重かったですね。毎度の事ながら、ほんと、子供向けから、どんどんと遠ざかっているようで、何だかんだで、子供に大切な事を教えてくれてるなぁ、と感じるストーリーでした。

ずっと追い続けていた母親の仇であるグラニュートと、ついに遭遇した絆斗。けれど、そのグラニュート、ラゴーは、自分が重ねてきた罪を悔い、改心しており、しかも、彼は身を寄せている和菓子店の人間から慕われ、信じられていた。ただのクズだったら、絆斗も迷わず、打っ倒せたでしょうに・・・とことん、脚本家は、絆斗を追い込みますね。

絆斗だけじゃなく、大勢の人間を不幸にして来た自分は、罪を償うべきである、と覚悟が出来ているラゴー。しかし、今、彼には、すぐ、自分の命で贖う訳にはいかなかった。何せ、大恩ある人間の和菓子屋が経営不振で潰れかけてしまっているのだから。そのピンチを救える新作和菓子が完成するまで、どうか待ってくれないか、と懇願されてしまい、ショウマやラキアとの交流で、グラニュートに対する意識が変わり始めていた絆斗は、思わず、絆されてしまいます。

そして、新作の和菓子が完成すると、ラゴーは約束通り、絆斗に復讐を果たすよう、促します。迷い続けていた絆斗はヴァレンに変身しますが、ギリギリのところで、自分がどうすべきか、答えを出したようです。強さ、それは人それぞれで感覚や尺度が違ってくるでしょうけど、ラゴーを許す、その決断をした絆斗は、イイ男だ、と私は想います。絆斗に許された事で、改めて、自分が背負うべき罪の重さを自覚したであろうラゴーは、これまで以上に、和菓子作りに命を懸けよう、と決めていたでしょう。けれど、その覚悟ごとぶった切ったのが、グロッタ姉さん。ほんと、曇らせが過ぎる・・・

一方で、ショウマに復讐を果たすべく、ジープは仮面ライダービターガヴ バキバキスティックフォームへ変身を果たします。美しい自分の体に、しかも、憎いショウマと同じアイテムを埋め込む改造を施されるのは、ジープにとって、屈辱以外の何物でもありません。その憎しみすら、ジープはショウマにぶつけます。まさか、ヴラムが圧倒され、変身解除に追い込まれるほどの強さに到っているか。元より、舐めプはしていなかったにしろ、完全に復讐鬼と化したジープは簡単に倒せない、と判断したショウマは、ゴチポッドの使用を決断。いくら強くなろうとも、さすがに、ランゴを圧倒した最強フォームには及びません。マーゲンと同レベルには善戦しましたが、やはり、今回もジープは、復讐を果たせませんでしたね・・・そりゃ、まぁ、ショウマと違って、自分で努力して得た力じゃないもんなぁ。果たして、ジープは、これから、どうするんですかね・・・そして、復讐の念に憑りつかれ、何もかも失っていくジープの姿を見て、ラキアは何を思ったんでしょう。


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