『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2024/2/25分)

2024-03-01 21:16:17 | 日記

ウルトラマンブレーザー

第24話「第3波接近襲来」は、最終回一つ前って事で、実に緊迫感が凄まじいものでした。

今日は、『王様戦隊キングオージャー』が最終回で、来週は『爆上戦隊ブンブンジャー』が始まり、この『ウルトラマンブレーザー』が最終回を迎える・・・世の中、上手く出来てるのかもしれないなぁ。

私のずれた感慨がさておき、サードウェーブにして、『ウルトラマンブレーザー』のラスボスたる怪獣は、宇宙爆弾怪獣・ヴァラロン。ラスボスのタイプで言えば、他の怪獣が合体していないシンプル系ですが、呼称に「爆弾」と入っているだけあって、能力っつーか怪獣としての特性が物騒極まりない。尻尾に爆弾がくっついていて、それを星の表面に植え付け、爆破させるってのが怖すぎる。しかも、その爆弾を、相手に向かって飛ばしてくる戦法も使ってくるって、意外に知恵が回るな、コイツ。

そんなヴァラロンが月に爆弾を設置している。これは、大規模爆発を起こされたら、月の軌道がモロに変わり、地球に衝突してしまう事を意味していた。そんな事はさせじ、とヴァラロン撃破を「SKaRD」に命令してくる司令部、勝手だなぁ。けど、ゲントを含め、メンバーに逃げる者はいない。死にたくない理由があり、死なせたくない大切な相手がいるからこそ、命懸けで戦える。ゲントの奥さんが、こっそりと家を後にしようとしていた旦那に気付いていて、不安を押し殺して、笑顔で送り出すシーン、グッと来ちゃった男性は多いんじゃないでしょうか?

各々、覚悟を極めて挑むヴァラロンとの戦い。しかし、やはりと言っちゃ、身も蓋もないが、ヴァラロンは強い。決して、アースガロンが弱い訳じゃない。月面での戦闘に慣れていないってのを差っ引いたとしても、やはり、ヴァラロンとの力の差が地味にある。一気に窮地に追い込まれてしまった「SKaRD」を救うべく、ゲントは無理も無茶も承知で、命を無駄にしないために、ブレーザーへ必死に頼み込む。ブレーザー自身も限界だけど、それ以上に、ゲントの命がヤバいからこそ、ブレーザーは変身したくない。でも、仲間を喪いたくないって気持ちも同じ。

ゲントの懇願に応え、変身したブレーザーだけど、やっぱり、もう、活動限界は近いらしく、登場と同時に、カラータイマーが赤に。それでも、無謀な戦いに挑む姿は雄々しい。しかし、まぁ、仮に、本調子であっても、ヴァラロンとは互角だっただろうから、この状態では、どうにもならんか・・・ブレーザーは最後の力を振り絞って、軌道が変わってしまった月を押し、何とかしようとするけど、ヴァラロンに邪魔されてしまう。そこで、ブレーザーは、爆発の瞬間に、自分とゲントのリンクを切り離して、ゲントだけ助かる方法を選択した。果たして、この最終決戦、どうなるのか・・・あぁ、来週が待ち遠しい!!

 

王様戦隊キングオージャー

第50話にして最終回たる「俺様たちが世界を支配する」の感想なんですけど、これ、感無量って言うしかないですわ。

第1話から、「この作品、定石から外してるなぁ」と感じ、それを最終話まで維持し続けるって、どんだけのエネルギーを要したんでしょうか?一つの作品を全員が全力で、イイ物にする事を目指して作ると、ここまで凄いものが出来るんだ、と肌で感じる事が出来る最終回でした。

今後、「戦隊シリーズ」で最も好きな作品は何か、と聞かれたら、きっと、悩んで答えを出せない私でしょうが、「ストーリの組み立てが凄かったのは?」と聞かれたら、迷わず、この『王様戦隊キングオージャー』と答えます。

この最終回の良かったところですけど、まずは、人間とバグナラクが争う火種を放り込み、なおかつ、延焼させていたカメジムへのお仕置きでしょう。スパイダークモノスから始め、オオクワガタオージャーがかまし、そして、デズナラク8世が決める。もう、完璧な連携。かつて争った仲の者たちが因縁の相手を討つ為に組む、それは最高。デズナラク8世がカメジムに連撃をぶちこむために力を貸してくれたタランチュラアビスが、死の国まで付いて来ようとするのを優しく止めたくだりは、もう、グッと来ましたわ。

そんで、やっぱり、キングオージャーとダグデドの最終タイマン、これは激熱。「超絶怒濤究極完全体キングオージャー

を生み出すために必要だった「永遠の命」の代用品になるのが、今を全力で戦っている民たちの生命エネルギーを結集させたモノってのが、実に王道。その真実に辿り着いたのが、死者たるライオニールの言葉がヒントってのも良い。ついに降臨した最強以上の最強ロボで、ダグデドと激闘を繰り広げるキングオージャー。シュゴッドたちが、この戦いで燃え尽きる覚悟であるのを汲み、ギラたちが一気に勝負を極めにかかるトコは、もう、胸が締め付けられましたね。初めて、死の恐怖を覚え、逃げ惑うダグデドですが、これまで積み重ねてきた罪の清算する刻は、つい、そこまで迫っていました。やはり、頭部の結晶に守られていたのが、ダグデドの本体でしたね。歴代ラスボスの中でも最強にして最悪、そして、最低だったダグデドに相応しいあっさりとした最期でした。

一年間、本当にありがとうございました、『王様戦隊キングオージャー」』!!

 

仮面ライダーガッチャード

第24話「急転直下! 禁断の鋼鉄ライダー!」は、サブタイトルの通り、これまで以上の窮地に、宝太郎が陥ってしまう展開でした。もちろん、同時に、宝太郎の、どこまでピンチになっても諦めない、ネジが飛び過ぎている不撓不屈の闘志も魅せて貰いました。

前回、ズキュンパイアにメロメロリ~ンになっちゃったのを反省していないのか、またしても、やらかしちゃった蓮華。今回、蓮華のやらかしに関わっているケミーは、消しゴムの特性を持っている「ケスゾー」ですね。基本、消しゴムはペンで書かれたものしか消せませんが、「ケスゾー」はケミーですから、その消去能力も飛び抜けてます。壁の貼り紙だけじゃなく、錆丸のタブレットのデータまで消しちゃうか。その上、食材まで消しちゃって・・・地味におっかないな。もしかすると、錬金アカデミーが使っている記憶消去の術は、この「ケスゾー」の特性を転用しているのかな? 一体、どのケミーとガッチャンコするんだろ。

錆丸のタブレットのデータを復旧させるべく、宝太郎は、自分がガッチャードになった経緯を思い出し、語り始める。彼自身は風雅によって記憶を消されていたけど、幼少時にホッパー1、スチームライナーと友誼を結んでいたからこそ、あの時、風雅からドライバーを託すに相応しい、と判断されたんだろう。しかし、そもそも、何故、ホッパー1、スチームライナーと出逢ったのか、そこも謎だ。風雅さんは厳しい束縛をしていなかっただろうけど、それでも、見知らぬ子供と遊ばせるほど自由にしていたとは思えん。となると、やはり、宝太郎そのものの出自に秘密があるのか。パターンとしては、宝太郎の両親が錬金術師で、風雅の知恵と力を借りて、作ったホムンクルスが宝太郎なのかな・・・有り得そうだけど、それはそれでキツいかも。

まぁ、その辺りはいずれ明らかになるだろうけど、大事なのは今。宝太郎は、自分の意志で仮面ライダーとして戦い、ケミーを守り、人とケミーが一緒に暮らせる世界を作る、と自分自身の魂に誓っているんだから。「仮面ライダー」って存在が、伝説の錬金術師が名乗ったものだ、と知って、ますます、テンションが上がった宝太郎だけど、思い出話が禁術とドレッドの事に到ると、途端に表情が曇ってしまう。そりゃ、そうだわな。先輩である錆丸が、かつて、アトロポスらによって、強制的にドレッドに変身させられた事で命の危機に陥り、その上、今、恩師のミナトがグリオン側について、ドレッドに変身し、自分達のドライバーとカードを狙っているんだから。

ミナトと親交がある鏡花さん曰く、ミナトはわざとグリオンに協力しているフリをして、勝機を窺っているらしい。何故、そんな危ない事を一人でしているのか、と怒りすら滲ませる宝太郎たち。そりゃ、まぁ、やっぱり、宝太郎たちを、教師として守りたいからだろうな。ドライバーもカードも失って、記憶も消され、一般人にしてしまえば、グリオンに手を出されない。そんな守り方しか出来ないあたり、ミナトも不器用な男か。

そんなミナトから、グリオンを討つ、のメッセージを受け取って、気合が入った宝太郎たちだけど、待ち合わせ場所には罠が仕掛けられていた。まぁ、そりゃ、そうだ。ミナトとしちゃ、何が何でも、宝太郎たちを守りたいもんな。騙した事で恨まれようが、憎まれようが構わない。プテラノドンマルガムによってカードを奪われ、ショックを受ける宝太郎たちへ追い打ちをかけるように、ミナトは「レプリスチームライナー」と「レプリユニコン」でドレッド壱式へ変身。「スチームライナー」しか手元にない状態では、ガッチャードへの変身も出来ない宝太郎は鏡花たちと逃げるしかない。

けど、ミナトの気持ちに負けないくらい、宝太郎だって、何が何でも、ケミーたちを守りたい。自暴自棄になっている訳じゃないが、止まる気もない宝太郎の熱が籠った目を向けられ、元々、闘争心が漲った瞳をした少年に弱い鏡花さんは、思わず、「禁術を使ったら、可能性はあるかも」と零してしまう。慌てて、「今のはナシ」と鏡花さんは言うが、知っちゃった以上、宝太郎はやっちゃうんだわ。謎の人物の力を借りたのか、宝太郎は、「スチームライナー」を「テンライナー」へと再練成し、仮面ライダーアイアンガッチャードに変身!! このゴッツいフォームは、仮面ライダーではお馴染みの暴走系なのか? もし、そうだとすると、パージする事で、更なるパワーアップする可能性が特大だな。


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