『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2024-5-26分)

2024-05-31 21:17:15 | 日記

ウルトラマンニュージェネレーションスターズ

第12話「諦めない心‐Unite-」は、ウルトラマンエックスとウルトラマンネクサスの共闘エピソードを描いているものでしたね。当時、『ウルトラマンネクサス』をリアルタイムで楽しんでいたファンは、めっちゃ興奮したでしょうね。

前回、ヤプールの抱く憎しみの深さを知り、終わる時の来ない戦いに憂鬱さを抱いてしまったユカ隊員を励ますためか、エディオムが見せたのは、ウルトラマンエックスとウルトラマンネクサスが築いた絆、そして、ウルトラマンたちが、どれほどキツい戦いを繰り広げても、決して諦めずに戦える理由の一端が見える戦いでした。

この戦いで、ウルトラマンネクサスに変身する、と言うか、力の適合者・デュナミストとして選ばれたのは、Xioの副隊長である橘さんでした。橘さんは自身も窮地の折、遠く離れたカナダにいる娘たちが怪獣の襲撃によって命の危機にある事を知ります。そんな時、橘さんはウルトラマンネクサスに変身し、自分に襲い掛かろうとしていたスペースビーストを倒すや否や、カナダでベムラーも倒しました。しかし、彼女は任務よりも家族を優先した事を気に病んでいました。

実の所、私の母も、割と特撮好きで、この『ウルトラマンニュージェネレーションスターズ』を観ており、今回も視聴していたんですが、娘を助けるためにウルトラマンネクサスに変身し、任務を放棄した橘さんを擁護する姿勢を取っていました。確かに、副隊長としての立場は重いですけど、母親として、どうしたって、体は動いてしまうものだそうです。社会人としては正しくなくても、親としては間違っていないってのが、母の意見です。そんな橘さんが変身したネクサスと大地が変身するエックスが共闘するくだりに、私としちゃ熱くなりました。

確かに、怪獣や宇宙人相手の戦いにゴールはありません。ラスボスを激闘の末に倒しても、新たな敵が襲来する訳ですから。けど、守りたい「何か」があるからこそ、ウルトラマンたちは戦い、平和を守る事を諦めません。人の歩みを止めるのは絶望ではなく諦観なんでしょうね、実際のとこ。諦めない強さ、それを感じ取ったユカ隊員の気力が復活して何よりだ。

 

爆上戦隊ブンブンジャー

バクアゲ13「裏切りの調達」は、私が推す玄幡さんがメインで活躍するストーリー展開だったので、いつも以上に気分が爆上げでした。

前回、ゴーオンレッドやスピードルたちと共に戦った経験を基に、大也たちが新たに生み出したブンブンカーには高度なAIが搭載され、ブンブンジャーと会話による交流を可能にしていました。ただ、射士郎が組んだAIが高性能だったからなのか、ブンブンサファリとブンブンマリンはまだ、大也たちを自分達を乗りこなすに値する存在、と認めてはくれていない模様。であれば、バクアゲな行動で絆を築くのみ、と気合が入る未来と錠さん、この前向きさが眩しいわ。

そんな折、やたら、自信満々でブンブンジャーを呼び出したのは、サンシーターだった。何を考えているかは読めないが、直で呼び出された以上、行かなかったら、イメージダウンは避けられない。やや警戒しながら、大也たちが出向くと、デコトラーデはブンブンキラーロボを召喚。敵サイドも巨大ロボを使ってくるってのは、実にテンションが上がりますね。しかも、このブンブンキラーロボの胸部には、バクアゲな気分をバクサゲに反転させる毒音波を発生させるスピーカーが設置されていた。そりゃ、サンシーターが自信満々になるわ。まさか、そんなものを敵方が用意しているとは思ってもいなかったブンブンジャーは簡単に爆下がってしまう。玄幡さんが消火器で煙幕を張ってくれたおかげで、どうにかこうにか、その場からの撤退には成功したけど、音は耳にこびりついてしまっており、バクサゲのまま。

このままじゃマズい、と判断し、真っ先に動いたのが、最年長たる玄幡さん。一体、何をするのかな、と思ったら、まさか、サンシーターたちに媚びだした!? これには驚かされたけど、私は玄幡さん推しって事もあって、冷静に何の意図があるのかな、と考えられた。玄幡さんに欲しいものを調達して貰い、気分がウハウハになっているサンシーターたちを見て、「あ、もしかして」と気付いたのは、私や未来だけじゃないでしょう。そう、玄幡さんの目的は、嫌いな相手に遜る事で自分の気持ちを更に落とし、同時に、その相手の気持ちをアゲアゲにする事で、「逆転アゲサゲ音頭」による反転効果を発動させる、だった。

玄幡さんのトラップで見事にサンシーターたちが行動できないほど、バクサゲになってしまった瞬間に、それまで、玄幡さんの努力を見つめていたと思わしき、ブンブンサファリが吼えた。仲間の為に逆転のチャンスを掴むために行動した玄幡さんの熱いトコが、ブンブンサファリの琴線に、ガッツリと触れたらしい。サンシーターたちは、ブンブンキラーロボに搭乗し、ブンブンジャーロボと激しいバトルを繰り広げ、一旦こそ優勢に持ち込んだけど、ブンブンサファリをカスタムした事で、戦況は一変。強烈なクロー攻撃で、見事な勝利を飾った。いやー、ほんと、玄幡さん、カッコ良し。

 

仮面ライダーガッチャード

第37話「ホッパー1とたからもの」・・・・・・エグッ!?

うーん、これは実に、お手本のようなサブタイトル&予告詐欺だわ。傷心の宝太郎を癒し、復活させるほっこり回なのかと思ったら、更に、宝太郎を絶望のどん底に叩き落とすとは・・・

しかし、最終フォームが「レインボー」であるなら、この鬱展開は納得っつーか、こうでなきゃダメだよなぁ、と思えるものではある。月並みな言い方になっちまうが、虹は雨が降らなきゃ出ない。ヒーローたちは、絶望の中から、自分の中に眠る強さを見つけ、それに手を伸ばし、自分の足で立ち上がって、前に進んできた。

スケボーズ、アントルーパーに次いで、ある意味、一番の友達であるホッパー1を自分の手で殺してしまった絶望で、ギギストの思惑通り、マルガム化しそうになった宝太郎。この時の本島さんの演技、実に光っていましたね。やっぱ、最近のライダー主演俳優は、絶望を味わった時に、どれだけ、演技力が序盤から上がっているか、よく視えるな。

さて、次回、絶望から復活した宝太郎が最強フォームになって、散々、やらかしてくれたギギストに灸を据えるのは確定だろう。ここで気になるのは、最強フォームのデメリット。宝太郎自身の正体、そこも気になるが、彼の中にケミーが宿っている事、そのケミーの力が最強フォームを形成するのだろう、と予想されるのなら、宝太郎の心身にも、最強フォームへの変身を繰り返す事で、何らかの影響が出るんじゃないだろうか。人間としての感覚が欠落していくのを感じながらも、皆のガッチャを守るために、最強フォームで戦い続ける宝太郎の熱い姿、見たくないと言ったら嘘になるよな。

コメント
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