『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2024/2/18分)

2024-02-23 09:09:11 | 日記

ウルトラマンブレーザー

特別総集編「パグのウルトラ談義」は、前回と同じく、ウルトラマンブレーザーと「SKaRD」の激闘を振り返る内容でしたね。やっぱり、こういう総集編は、カッコ良さを再度、確認出来て、良いです。

しかし、情けない話ですが、どうしたって、この手の総集編は感想が書きづらいですわ。

もちろん、ブレーザーやファードランや強化されたアースガロンのカッコ良さには震えるんですけど、各話でがっつりと書いてるもんで、今、自分の感情のままに書くと、くどくなっちゃいそうで。

サラッと流すのも、ファンとして良くないかなぁ、と思うんだが、ファンだからこそ制御するべき時はすべきかな、と。

次回は、ヴァラロンと月面で最終決戦に突入するようなので、実に楽しみですわ。

 

王様戦隊キングオージャー

第49話「王はここにいる」、え、これ、何、映画じゃん。きっと、皆さん、そう思いましたよね。この厚みで、テレビ本編とは・・・凄い、としか言えない。今まで、神回、と言い切りたい回は数多くあった。それらを、今回、圧倒的に上回っている。神回を超える神回、いわば、最高神回? でも、きっと、最終回は、この最高神回すら霞むに違いない、と期待している。

ダグデドの底無しな悪意と邪気によって、絶望のどん底へと叩き落とされてしまうギラ。「悲鳴を上げろ」と強気な発言をしていたギラの方が、慟哭させられるってのは皮肉な展開だ。しかし、その曇天っぷりを見事に晴らしにかかってきたなぁ。ギラたちが、自分達を逃がすために命懸けで時間稼ぎをしてくれているのを承知で、戦いの場に戻って来た民たち。実に反逆的だ。しかし、その反逆こそが美しい。

命を捨てる覚悟は出来ていたし、それが民の為になる正しいものだ、と信じていた。けれど、今、その守ろうとしていた民たちが、自分達を上回る決死もとい生き抜く覚悟を極めて、この戦場にいる。であれば、王として、その覚悟を革にして応えねばならない。戦意がフルに戻ったギラと、やる気満々のラクレス、そして、死ぬ気で生きるために戦う覚悟が完了している民たちは、ダグデドによって復活させられた怪ジームどもに立ち向かっていく。

戦意は高けれど、さすがに、戦い慣れしている者が少ないのはネックであり、次第に戦況は、ギラたち側が悪くなっていってしまう。そこへ、ダメ押しとばかりに、破壊光弾をぶっ放してくるダグデド。こういう嫌なタイミングの合わせ方は、ラスボスの鑑であり、勉強になる。しかし、その嫌なタイミングにカウンターを繰り出すのも、また、粋ってもんだ。ここでまさか、映画に登場したデボニカが参戦とは!? しかも、彼女が権限を使って、死の国「ハーカバーカ」の扉を開通させた事により、死者たちが現世へ戻って来た・・・これ、『うしおととら』の最終決戦を知っている人だったら、メッチャ、心が熱くなる展開やん。

ジェラミーのママンであるネフィラ、前トウフ国の王たるイロキ、先代のゴッカン国王兼裁判長のカーラスの強さは際立ってましたねぇ。ムチムチでエロいネフィラの圧倒的な戦闘力にはドキドキさせられましたし、イロキ、カーラスが王鎧武装した時ぁ、もう、鼻血が出るかと思いましたわ。また、デズナラクがギラに喝を入れた所にも、グッと来ましたね。死闘を繰り広げた王と王だからこそ、確と築かれている友情に近い関係性があるのでしょう。その上、王骸武装しているライオニールまで復活。もう、彼の攻撃がエグいったら、ありゃしない。完全に、対軍宝具レベル。自分の思い通りに展開が運ばぬ現状に、いよいよ、ダグデドも苛立ちを露わにし、冷静さを欠きましたね。さぁ、最後の戦いが始まる!!

 

仮面ライダーガッチャード

第23話「いつも心にズッキュンを」のストーリーは、宝太郎とズキュンパイアの絆を熱く表現してくれるものでしたね。

やはり、ズキュンパイアには、一切の悪意がなく、むしろ、この世に生きる人々全員を、自分が幸せにしたい、と願い、行動していましたね。悪意が無い、無邪気なら、何をしてもいいって訳ではないにしろ、誰かの為に全力を出そうとしている者を貶すのも、人として、どうかと思う訳です。要するに、そういう、純粋な善意で動いている人間を、自分が利を得るために悪用する者がいるから、問題なんでしょう。

宝太郎たちから、「事実」を知らされ、かなりデカいショックを受けてしまうズキュンパイア。良い奴だからこそ、自分の行動が人を幸せにするどころか、逆に健康を害してしまっていた、と知った時、打たれ弱さが露見してしまいましたね。そんなズキュンパイアが集めたエネルギーを利用しようとしているのが、「カマンティス」と「サーベライガー」の二体を取り込んで、強化形態のマルガムに変貌したクロトー。以前、ラケシスも「ハピクローバー」、「バンバンブー」、「バグレシア」のプラントケミー三種を取り込んでましたが、属性の違うケミーを取り込んでいるクロトーは、かなり凶悪です。

しかし、やった事は裏目に出てしまったとは言え、人を幸せにしようと頑張っていたズキュンパイアの善性を利用するクロトーに対し、宝太郎よりも、りんねがブッツン。「ネミネムーン」と「ヨアケルベロス」の力を借り、仮面ライダーマジェード ムーンケルベロスに変身。ケルベロスのような獰猛さに加え、月の環境も再現する戦法に、さしもの、クロトーも圧倒されてしまう。やっぱり、普段、冷静なりんねの中にも、激情があり、それが爆発すると、実におっかないですな。もちろん、カッコよい、と心は震えました。

マジェードがクロトーと戦っている間、宝太郎は拘束されているズキュンパイアに、本気で呼びかけ、彼の気持ちを奮い立たせる。宝太郎の言葉に、嘘はない、とケミーとしての本能で感じ取ったズキュンパイアは拘束を引き千切ると、ガッチャードが持つブランクカードに飛び込んだ。老若男女、容赦なしに魅了できるズキュンパイアの力は、当然のように、ケミーにも通用する。「カマンティス」と「サーベライガー」がズキュンパイアに魅了され、戦意を根こそぎ奪われた事によって、動けなくなってしまうクロトー。その隙を見逃すガッチャードとマジェードではない。いくら、強化されていても、仮面ライダーのWキックには耐え切れなかったようで、クロトーはいつも通り、憎しみに満ちた負け惜しみを吐き捨てて、撤退しましたね。

ズキュンパイアの言葉のおかげで、強さを心に得た結逢ちゃんが、ろくでなしの元カレをスパッとフッたラストは、実に痛快でした。しかし、グリオン勢は、何やら、どデカい悪意を、宝太郎たちにぶつけそうで、不安もあります。それによるピンチを、宝太郎が持ち前のぶっ壊れたポジティブ思考でぶっ壊すか、も楽しみですけどね。

 

コメント
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