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検索ワード「シベリヤ」

2022-10-16 12:41:26 | 検索するだけの人
ヒットした短歌: 13件
検索ワード:  シベリア シベリヤ 西比利亜

検索だけする人が年代順に配列


1904年 日露戦争

シベリアの雪のみ山に神怒り鬼泣く軍ゑに寫しこね
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1904, [1904]
 
繪かけるみ手に太刀とりシベリアの雪山ゆくも大君のため
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1904, [1904]

1905年 ポーツマス条約

ますらをはシベリヤの野の雪小屋に御旗かかげて年祝ふらし
島木赤彦 『人々に送りたる短歌』, 1905, [1905]


水づまたる楊の枝もシベリヤの裸足少女もあはれなりけれ
与謝野晶子 『夏より秋へ』, 0000, 1914


シベリヤに流されて行く囚人の中の少女がきたるくれなゐ
与謝野晶子 『夏より秋へ』, 0000, 1914


1917年 ロシア革命、翌年シベリア派兵

わが同胞何に死にするシベリヤのみ雪のなかにい行きいたりて
島木赤彦 『氷魚』, 1919, 1920


初夏の雹こほれきて鈴蘭のシベリア見ゆれエ゙ランダの下
与謝野晶子 『心の遠景』, 0000, 1928


あから頬をゆたかにしつつ西比利亜を走り来れるそのあから頬よ
斎藤茂吉 『連山』, 1930, 1950


1936年 シベリア寒波。観測史上最大の積雪を記録

シベリアより來にし寒波の底知らぬこの寒けさや身にしみとほる
窪田空穂 『鄕愁』, 1936, 1937


夏に堪へしシベリヤ[※結果の一部のみ表示] : 土屋文明 『青南集』, 1954, 1967


夏こえしシベリヤひ[※結果の一部のみ表示] : 土屋文明 『青南集』, 1955, 1967


シベリアの寒波東海に留まりて朝の目覺のわが顏を刺す
窪田空穂 『去年の雪』, 1965, 1967


シベリアの寒波は侘びし老の肌痒くならする病もて來ぬ
窪田空穂 『去年の雪』, 1966, 1967










検索ワード「西行」

2022-10-16 08:42:56 | 検索するだけの人
ヒットした短歌: 16件
萩原朔太郎初登場!


遠波に鉦かすかなる薄月夜西行堂に磯千鳥きく
前田夕暮 『歌稿 潮の香』, 1905, [1905]

西行の昔しのびてたたずめば鳴立沢に梅かをるなり
前田夕暮 『わかぐさ』, 1903, [1903]

寂律や葦に物いふ夕澤邊鴫立つからに思ふ西行
萩原朔太郎 『短歌』, 1905, [1905]

後ろよりしばしと物も申さむか西行めきし御僧の姿
前田夕暮 『歌稿 靑あらし』, 1905, [1905]

そのこころ通ふものありて西行と家持を究め學位贈らる
窪田空穂 『木草と共に』, 1963, 1964

西行のとゆきかく行きしたりけん論議の殿舍地主の御社
与謝野晶子 『沙中金簪』, 0000, 1933-1934

西行の堂に背を倚せ「心なき身にも」の秋を夕誦する歌
前田夕暮 『歌稿 潮の香』, 1905, [1905]

俯向きて歌思らしき西行のみ木像に夕日ささせて見たき
前田夕暮 『歌稿 靑あらし』, 1905, [1905]

淺草の今戸すゑ物つたなけれと西行もつくるゐのししもつくる
正岡子規 『竹乃里歌』, 1900, [1904]
(注)誹風柳多留に「西行と五重塔をほしかため」がある

西行法師いづくに浜[※結果の一部のみ表示]
土屋文明 『続青南集』, 1961, 1967

小男の西行法師、眉ひそめ氣むづかしげに、一ところ見てゐたりけり、恐らくはかかりにけむと、先つ年見ける面形、たまたまにここを過ぎるに、ありありと見ゆ。 : 窪田空穂 『靑朽葉』, 1927, 1929

近江路の西行く道を[※結果の一部のみ表示]
土屋文明 『青南後集』, 1974, 1984

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検索ワード「蟷螂」

2022-10-16 08:30:18 | 検索するだけの人
ヒットした短歌: 25件

散り殘る葵にすがる蟷螂の朽葉となりて秋日靜けし
窪田空穂 『卓上の灯』, 1950, 1955

白き猫忍びとり食みねころぶし舌なめづりぬけだし蟷螂
北原白秋 『昭和6年10月1日「香蘭」9巻10号』, 1931, [1931]

うつせみのわが息息を見むものは窓にのぼれる蟷螂ひとつ : 斎藤茂吉 『小園』, 1945, 1949

蟷螂のはらわたにしてすぢ黒き針金虫の生くらくあはれ : 北原白秋 『昭和14年8月1日「多磨」9巻2号』, 1939, [1939]

黒い針金を臀から吐き出す蟷螂の痛烈さを静にみてゐた : 前田夕暮 『靑樫は歌ふ』, 1935, 1940

影の國黑きこほりを出できたりわれをば掩ふ蟷螂の翅 : 与謝野晶子 『青海波』, 0000, 1912

月の前に鎌ふり立つる蟷螂は青萱の葉の光る葉にゐる : 北原白秋 『雀の卵』, 0000, 1921

蟷螂は怒に疲る尺燈麻呂地をいくばくも尺とらぬ間に : 与謝野鉄幹 『相聞』, 0000, 1910

立雲の怪しくかがやく日のさなか蟷螂が番ひ雌は雄を啖ふ : 北原白秋 『白南風』, 1926-1933, 1934

塗りづくゑ今朝ひえびえしペン軸に蟷螂の眼はたたかれにけり : 北原白秋 『白南風』, 1926-1933, 1934


蟷螂の卵が題材になっていないのが意外


百人一首を昆虫目線で詠んだ「昆虫かるた」のクオリティが高すぎる…! 内容が深くて言葉選びも秀逸です

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