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検索ワード「 霜月 」

2022-11-01 11:16:12 | 検索するだけの人
ヒットした短歌: 46件


霜月の日よりなごみの/空ひろし。/天つ日高は、/斎籠ふらし
釈迢空 『春のことぶれ』, 1925-1929, 1930


霜月の二十六日 暮るる空。嘉穂の郡に 汽車はいりたり
釈迢空 『短歌拾遺』, 1945, [1945]


紅葉狩梅幸死にて霜月の鬼女の妖面またもやは見む
太田水穂 『螺鈿』, 1936, 1940


空曇る霜月師走 日並べて、門の落ち葉を掃かせけるかも
釈迢空 『水の上』, 1933, 1948


賑はしき霜月芝居 見て帰り語るを聞けば、我も安けし
釈迢空 『倭をぐな』, 1948, 1955


ふりすぎてはれにけるかも霜月の廿日すぎたる遅き月の出
釈迢空 『短歌拾遺』, 0000, [0000]


もみぢする草山並を岸にして藍あたたかし霜月の湖
太田水穂 『螺鈿』, 1939, 1940


遠つ洋船おもほゆる霜月を科野國原風荒れにけり
島木赤彦 『馬鈴薯の花以前』, 1904, [1904]

草原に溜れる風の鳴るおともうちあたたかき伊豆の霜月
与謝野晶子 『草と月光』, 0000, 1933-1934


霜月の滿ちぬる月の沖邊より昇り來りてこの海寒し
若山牧水 『渓谷集』, 1917-1918, 1918


霜月と空はなれるを家の前に水仙ひらく山の邊の村
窪田空穂 『泉のほとり』, 1916-1917, 1918


刈株の蕎麥が根赤き霜月の香貫が原に雲雀ゐて啼く
若山牧水 『くろ土』, 1920, 1921


霜月をいたく柘榴の熟れたりし庭にわが著きむかし宿りし
中村憲吉 『軽雷集以後』, 1930, 1934


のびあがり見れば霜月の月照りて一本松のあたまのみ見ゆ
斎藤茂吉 『赤光』, 1909, 1913


ひるたけてやうやく晴るる霜月のかすみのなかの明るき都会
太田水穂 『鷺・鵜』, 1932, 1933


霜月の 日よりなごみの あまりにも寂けき空の したおぼほしも
釈迢空 『海やまのあひだ』, 1923, 1925


霜月や前の沙丘の波形の斜面にすがり藻のかはきたる
与謝野晶子 『草の夢』, 0000, 1922


山の葉の 荒けくおつる音さへや、霜月ふけて、しづかに聞ゆ
釈迢空 『遠やまひこ』, 1938, 1948


霜月の冬とふ此のころ只曇り今日もくもれり思ふこと多し
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1911, [1911]


霜月の照る日の庭にさきすぎて色ややあせし山茶花のはな
太田水穂 『雲鳥』, 1919, 1922


鶉なく霜月すゑの野をおもひ思ひことごとうらさびにけり
前田夕暮 『歌稿 夕陰草』, 1906, [1906]


なでし子やひがしの安房の海風に養はれ居ぬ霜月なれど
与謝野晶子 『草の夢』, 0000, 1922


霜月の眞澄の空に心とほりしまらく我はありにけるかな
島木赤彦 『太虗集』, 1922, 1924


枯れのこる萱の一穂に霜月の日をあそばせて野の静けさや
太田水穂 『冬菜』, 1925, 1927


曇り低く國の煙になづみ合ひて寒む寒むしづむ霜月の冬
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1911, [1911]


枯草は紅の実つけて家跡に立つ日霜月けはひして来ぬ
前田夕暮 『歌稿 夕陰草』, 1906, [1906]


霜月五日土に日差の沁み入るをまなぶたあつくみつめまをしぬ
北原白秋 『牡丹の木』, 1940-1942, 1943


霜月のはつかの夜ぞらよく見ゆるこのわかき人の家に来てをり
釈迢空 『短歌拾遺』, 1938, [1938]







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