近代短歌データベースを検索するだけのブログ 

近代短歌DBは近代短歌15万首の全文検索と簡易分析を提供するサイト。運営は村田祐菜先生。私はそれを検索するだけの人。

検索ワード「楽焼」

2022-10-15 23:03:16 | 検索するだけの人
検索ワード: 楽焼 黒楽 白楽 赤楽 楽茶碗
ヒットした短歌: 20件

さみたれのこころなぐれと薄紅葉赤樂燒の秘碗にして
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1901, 1977

春雨に吾ひとり居り黑樂の思偲ひつつ吾ひとり居り。
‭伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1902, 1977

茶を好む歌人左千夫冬こもり樂燒を造り歌はつくらず
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1904, [1904]

世の中の愚が一人樂燒の茶碗を見ては淚こぼすも
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1906, [1906]

冬こもり火をなつかしみ樂燒の素燒の垸に今朝藥掛く
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1904, [1904]

空中が燒ける樂燒大きなる愚なる趣せあろじに似たり
島木赤彦 『馬鈴薯の花以前』, 1905, [1905]

今燒ける赤の樂燒しが垸に立て試みてひとり茶を飮む
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1904, [1904]

小さかしきやからをいなむ樂燒の碗のこころを誰と語らむ
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1906, [1906]

日の本のやまとの人の圓かなるこころゆなりし樂燒ぞこれ。
‭伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1902, 1977

樂燒のらくの趣きビードロのガラスのごとき人知るらめや
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1902, 1977

黃金さす蒔繪の茶入樂燒のかくろきもひとたくひよろしも
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1902, 1977

土燒の樂燒作り物も言はずゑみてありけむ翁しおもほゆ。
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1902, 1977

左千夫吾牛飼なれど樂燒のひじり能牟許か碗もちほこる。
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1902, 1977

冬こもりあたたけき日は人に逢はず土弄そぶ樂燒道人
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1904, [1904]

ことわりのこちたき國にかつてなき物にしありけりこれの樂燒。
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1902, 1977

世を限り庵ならべむ樂燒をともしむ人のまたもあれやも。
‭伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1902, 1977

樂燒や釜などこのみ牛飼ひて歌もよみたる民にしありけり
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1906, [1906]

樂燒のすゑものやかば弓矢取る左千夫の朝臣か面かたを取れ
正岡子規 『竹乃里歌拾遺』, 1902, [1902]

今の世に樂燒語るはめしひらを繪をもてまねくに稍似たるらし
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1906, [1906]

小路かし貴也嘉羅遠韋那無樂燒之毛悲のこころ於誰登加多らむ
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 0000, [0000]



第十六回 伊藤左千夫――2

第十六回 伊藤左千夫――2

お茶と文学者(一)第16回伊藤左千夫――2株式会社「かねも」相談役  角替 茂二左千夫の歌...

茶の蔵 かねも





検索ワード「足長蜂」

2022-10-15 12:11:47 | 検索するだけの人
検索ワード: 足長蜂 脚長蜂
ヒットした短歌: 3件

脚長蜂わが卓上の白桃に大き穴あけ逃げ去りにけり
窪田空穂 『木草と共に』, 1960, 1964

夕青き微光の中をあがりゆく足長蜂は足を垂らせり
北原白秋 『花樫(桐の花より)』, 0000, 1928

古家のひるの小床に寢て居れば足長蜂ひとつ飛びて來にけり : 古泉千樫 『靑牛集』, 1926, 1933

わが家の軒先に足長蜂が巣を作り嬉しくなって毎日覗いたりしていたが、あれほど元気だった蜂もそろそろ死に絶えようとしている。