FZXな日々

YAMAHA FZX750を 旅の友として 気ままなツーリングの記録

番外編~さくらんぼ狩り

2012年06月16日 | Weblog

我が家には恒例となっている行事が3つある。新春のいちご狩りと、初夏のさくらんぼ狩り、それに晩夏の鮎食べだ。この習慣ができたのは、ここ3~4年のことだ。

以前の女房の職場は、不定休だったため家族と休みが全く合わず、家族で遠出することなど全然なく、女房は休日は疲れを癒す「寝て曜日」と決め込んでいた。そして、土曜日ごとにツーリングに出かける私を、「何がそんなに楽しいの?」というケーベツの眼差しで見送ってくれたものだった(笑)。

が、女房の職場が変わり土日休になったのと、孫が近くに住むようになると、一日孫と過ごすのが女房の楽しみとなり、休日も起きていて出かけるようになった(笑)。

特にさくらんぼ狩りは、孫だけではなく娘たちにも人気が高く、5月のGWが終わると日程調整が始まる。さくらんぼの旬は限られるので、たいてい6月の下旬だが、早く決めないと、娘たちから「バイト入れちゃったじゃない!」とか「何であたしの勤務日にするわけ?」と猛攻撃を喰らう。早めに「今年のさくらんぼ狩りは6月○日!」と宣言しておけば、来ない方が悪いのだ。

さくらんぼにはまったきっかけは、「さくらんぼ食べ放題!」というキャッチコピーに釣られ、ツアーバスで福島県の裏磐梯に出かけたことだった。さくらんぼは美味しかったが、朝早くから夜遅くまで狭いバスの中で窮屈な思いをしたため、次の年からは「自分たちで車で行こう!」ということになった。

ネットで調べてみると、さくらんぼ狩りは本場山形は1泊しないと無理だが、近場でも福島県と山梨県、それに群馬県でできることがわかった。群馬県には、日光の近くの東村というところに星野富弘さんの絵が見られる美術館があり、一度行ってみたいと思っていたので、次の年は群馬県にした。
http://www.tomihiro.jp/

群馬県に「さくらんぼ団地」というのが見つかったが、その中でも沼田ICにいちばん近いのが「あずみ園」というさくらんぼ農家だった。ここはツーリングで何度も行った道の駅川場の近くだったので、土地勘があった。
http://www.denenplaza.co.jp/

さくらんぼだけでは淋しいので、ある年は富弘美術館に寄り、ある年は榛名山でロープウェーに乗り、ある年は赤城山頂にある大沼でボート遊びを楽しみ、ある年は温泉で日帰り湯に浸かったりした。

当日は朝7時に自宅を出、外環道~関越道のコースで、沼田ICを目指した。朝は曇っていたが、高坂SAあたりからポツポツと落ち始めたが、沼田に着いたら少し小降りになっていた。さくらんぼ園はハウスの中なので、雨でも関係ない。

お一人様30分1500円。少し高い気もするが、フルーツカップに一杯で1000円はするので、食べる量からすると十分元は取れる。30分とはいうものの、別に手漕ぎボートのように鐘を鳴らされる訳でもなく、満腹になったら出てくればよいだけだ。

最初は手当たりしだいにほおばってみるが、さくらんぼは4種類植わっており、早く熟す品種とそうでないものでは酸味が違う。やはり甘さが強い方が美味しい。

「この木は甘いよ!」とか「これはちょっと酸っぱいね」と家族で情報交換をしながら甘い木を探す。品種で言うと佐藤錦がやはり甘さでは勝っている。佐藤錦は幹に白いテープが巻いてある。



アメリカンチェリーも甘さは抜群だ。アメリカンチェリーは青いテープだ。だんだん甘い木を探すのがおっくうになり、1本甘い木を見つけたら、その木の実を全て食べ尽くす方が時間と手間の節約だと気づいた(笑)。


今年の開園日は6月10日だったので、まだ低いところに実が残っている。年によって、少し出遅れると下の方は食べ尽くされ、脚立を使わないと取れないような高いところだけ残っている木が多くなる。

脚立は何脚か園内に置いてあるから、乗る分にはいいのだが、隣の枝に手が届かない時、一度下りて脚立を動かすのは面倒だし、時間のロスだ。

ちょうど30分ほど経った頃、女房も娘も「もう満足だわ」と言って外に出ていった。写真ばかり撮っていた私は、まだまだ行けそうだったが、2日後に職場の健康診断があるので、八分目でやめておくことにした。

園の人たちに礼を言ってあざみ園を後にし、次の目的地である伊香保に向かう。時刻は11時30分。お目当ては水沢うどんだが、さくらんぼで満腹のお腹を少し減らさなければ入らないので、高速は使わずあえてR17号を行く。約40km、1時間ほどの道のりだ。

水沢うどんは、万座温泉にスキーに行った帰り、知人が教えてくれたのだが、数年前久しぶりに行ったらその美味しさに驚嘆し、近くを通ると必ず寄ることにしている。

伊香保温泉から少し行ったところに水沢観音があり、その周りにうどん屋が軒を連ねる「うどん通り」というのがある。

なかでも「大澤屋」というのが有名で、味も良いのだが、今年は2番人気の「田丸屋」に入ることにした。




田丸屋はとても大きな店で、駐車場に100台近く停っていたので、1時間待ちを覚悟したが5分とは待たせなかった。味も素晴らしく、水沢うどんのコシの強さと美味しさを堪能できたが、大澤屋の方が天ぷらの舞茸が立派だった。

腹を満たしたら、次はどうしようと聞いてみると、女房が伊香保温泉にあるという「おもちゃと人形・自動車博物館」に行ってみたいと言い出した。

女房は、テレビの「がっちりマンデー」という番組で紹介しているのを見たそうだが、テディベアとかいろいろ変わったものがあるらしい。
http://www.ikaho-omocha.jp/

交差点に大きな看板が立っていたので、迷わずに行けた。行ってみると、とても立派な博物館で、観光客もたくさん入場している。1050円の入館料は高いと思ったが、入ってみるとむしろ良心的かもしれないと思った。


1階はテディベアとおもちゃと昭和レトロ博物館、そして2階は昭和の名車博物館だった。当然私は2階だけ見ていたかったが、家族とはぐれるとやばいので、駆け足で回った。



印象に残ったのは、軽自動車のコーナー。一世を風靡した軽自動車がズラリと並んでいた。中でも、私が学生時代に初めてマイカーとして手に入れたダイハツフェローや2台目の初代カローラがあったのには感激した。






HONDAの1300クーペだとか、トヨタ800とかコスモクーペとか、この博物館の創設者が昭和28年生まれということもあり、私の青春時代とオーバーラップする車がほとんどあった。バイクは、メグロとか数台は展示されていたが、あまり特筆すべきものはなかった。











昭和レトロコーナーには、田舎に行くと必ず見かけた由美かおるのホーロー看板とか、昔のブロマイドとか、よくこんなものが。。。というものが所狭しと並んでいた。





スマートボールとか射的とか、遊ばせる工夫も盛りだくさんで飽きさせない。



私たちは、何だかタイムマシンに乗ったようなとても楽しい気分を味わった。伊香保に来るなら絶対お勧めだ。

帰りは、北関東道~東北道を通って鹿沼に行き、餃子の店みんみんで腹一杯宇都宮餃子を食べ、帰宅した。



こんな家族サービスは、これから夏に向けてツーリングに快く送り出してもらうには必須科目なのだ(笑)。女房に感想を聞いてみると、「みんなが渋滞を覚悟で、家族で休日に出かける気持ちが少しわかったわ」とのことだった。

本日の走行距離460km。



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