FZXな日々

YAMAHA FZX750を 旅の友として 気ままなツーリングの記録

甲州街道

2011年08月09日 | Weblog

草津ロマンチック街道ツーリング3日目。

私が予約したのは「ホテル大○」というビジネスホテルだったが、松本市内に入り駅に向かっていくと、場所はすぐわかった。しかし、5階建てなのにエレベーターもない。シングルが満室ということで、ツインになったがツインはさいわい2階だったので、重い荷物を階段でヒーコラ運ばなくても済んだ。

部屋や設備は、昨日泊まった「せんぱく」の方がよほど良かった。しかも、バイクなのにしっかり駐車料金を500円も取られた。まあ、雨宿りでは仕方ないか、とあきらめシャワーを浴びていると、夕立はあがった。

ここから東京まで300km。高速なら3時間で着けるが、夜の雨中走行は危険なうえ、ちっとも楽しくない。ツーリングは楽しいから走るのであって、仕事ではないし、ましてや通勤でもない。

夕食でも食べようと外に出る。フロントでワタミのソフトドリンク券をくれたので、どこかと聞くと駅前だという。5分ぐらいだというので、ぶらぶら松本駅にむかって歩いていくと、そのあたりはホテル街でスーパーホテルなどの格安ビジネスホテルが軒を連ねていた。

歩道に立っていたきれいなオネエサンと目が合うと、「おにいさん、寄ってかない?」と声をかけられた。「どこのスナック?」と尋ねると、「ちがう、ちがう、マッサージ!」という。

「どこをマッサージしてくれるの?」と聞こうかと思ったが、メンドーなことになるとヤバイので、「う~ん、マッサージはいいわ」と断ると、「サービススルヨ~」とかわいい顔で誘ってくる。ちょっと見にはかわいいが、年齢不詳だ。

立ち止まらないで歩いていくと、あきらめたのか、それ以上は誘わない。次の角に行くと、また別のオネエサンが声をかけてくる。ホントにマッサージなの?と思いながら無視して歩いていくと、ビルの上を見上げて何か中国語で3階にいるオネエサンと大声で会話をし始めた。3階がお店になっているようだ。

1階に小さい看板があり、マッサージ30分3000円とある。松本駅前は、まだ午後7時だというのに、キレイなオネエサンがたくさん立っていてイイ街だなぁと思ったが、お腹が空いていたので飲食店を探す。

日曜の夜だからか、飲食店の前には何組も若い人たちが群れていて大きな声で話している。あまり賑やかな店は落ち着かないので、駅の並びにあった小さな店に入ることにした。うどん屋とカレー屋があったのでうどん屋にした。

40くらいのお姉さんが1人で切り盛りしていた。お勧めはありますか、と聞くと、冷しゃぶうどんはどうですか、というので注文する。ナスの煮びたしという札があったので、それも注文すると、サービスです、と言ってナスの糠漬けを出してくれた。

気温は20℃ぐらいで涼しいを通り越して寒いくらいだ。松本って夏はこんなに涼しいんですか、と聞いてみると今年は特別で、観光客がちっとも来ないとこぼしていた。出て来た冷しゃぶうどんは、肉が大盛りで600円という値段にしてはスゴイボリュームだった。「このボリュームで安いね」と褒めると、「オーナーの方針なんですよ」ということだった。

コンビニで朝食用のパンと飲み物を買い、ホテルに戻る。帰り道でも、何人かのオネエサンから声を掛けられ、つくづく愛想のいい街だと思った。

翌朝、起きてみると青空が広がっていたので、朝食を食べ、ホテルを後にする。R143号からR19号線に出、塩尻を目指す。松本城くらい見て行こうかと思ったが、以前にも来た事があるし、今回はパスをした。

諏訪ICあたりで中央道に乗ろうかとも思ったが、流れも良く、急ぐ旅ではないし、ぶらぶらと甲州街道を走ることにした。バイクには何十年も乗っていながら、ツーリングを始めたのは10年前くらいで、初めてのロングツーリングはスクーターで行った乗鞍岳だ。

その頃は、まだ乗鞍岳も入山禁止ではなく頂上直下まで車で行け、国道最高地点というのも渋峠ではなく乗鞍岳だった。スクーターでオーバーヒートするのではないかと思うほどの急傾斜の道を登った。

100ccだったので、高速は走れず、往復甲州街道だったが、楽しかった。そんな10年前を思い出しながら茅野から白州に9時ごろ入った。

道の駅で休憩し、甲斐駒ケ岳を見たかったのだが、あいにく雲に隠れて見えなかった。



のんびりと走って、勝沼に着いたのは10時半ごろだ。雲の合間から時折富士山が見え隠れしていた。沿道には桃やブドウを売る店が軒を連ねている。はるか向こうには、ほったらかし温泉も見えた。



太陽が高く上り、アスファルトの熱で暑さも厳しくなってきたが、ここから峠越えだなと思うと、少しは気温も下がるのではないかと期待した。しかし、相模湖の辺りは夏休みのせいか渋滞しており、ちっとも涼しくない。途中の自販機で水分を補給しながら周りの景色を楽しみ東京を目指した。

大垂水峠は、車も少なく、カーブを楽しめた。八王子を過ぎると、暑さはピークに達し、ヘルメットの中が焼けるように暑い。頭痛がしてめまいも感じ、ひょっとして熱中症?と危険を感じた。ファミレスを探すがなかなか見つからず、やっとバーミヤンを見つけて昼食にする。ドリンクバーでアイスコーヒーをがぶ飲みし、体温を下げる。1時間ほど時間を潰し、再び炎天下に出る。

何とか霞ヶ関にたどり着いたが、国会の周りはやたらと白と黒の車両が多く、レーダーがその都度警告を発するのには閉口する。



日本橋を15時半に渡り、江戸通りに入れば今回のツーリングも終わりだ。夏の旅はテントと決まっていたが、今回は2泊ともビジネスホテル。格安だったせいもありテント泊のためにいろいろコンロやら鍋やらを持つこともなく、着替えだけという気軽さだった。

キャンプ場を探すのも楽しみだが、歳のせいか今回のような楽な旅もいいなぁ、と思った。

言問橋を渡ると、すっかり東京名所になったスカイツリーが目の前にそびえていた。自宅に着いたのは16時半だった。

本日の走行距離 275km(Total 926km)。燃費22km/L



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (サイモン)
2011-09-13 20:23:20
はじめまして、かな?ここでは

いいなぁ泊まりツーリング
今年は左足首捻挫で棒に振りましたよ

テント泊は気楽な反面、天候や環境に左右されがちですからねぇ
私はその地での"呑み"を楽しみにしてますんで
もっぱら安ホテル泊です(^_^;)
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お久しぶりです~ (キム@FZX)
2011-09-14 13:20:13
サイモンさん、コメントありがとうございます。お怪我のほうはもうよくなりましたか?

サイモンさんとは、アイドルと一緒に奥日光を走ったのが最後ですかね。随分ご無沙汰しております。TDMはお元気ですか?

私は近場をちまちまと走っております。サイモンさんからお泊まりツーの話はお聞きしたことがなかったですね。いい所があったら、今度教えてください。
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Unknown (たかぴい)
2011-09-21 21:31:30
きれいなお姉さんたち、だいぶ減った
気がします。

「メイヨウ」と断ると、「メイヨウだ
って、生意気ね。」みたいな会話が聞こ
えますよ。

3000円ではすまないので、行かなくて
よかったですね。

松本でもおいしいソースカツ丼が食べれ
ます。

大垂水は昔は走り屋たちの聖地でしたが
若者のバイク離れで、だいぶ寂しくなっ
たのではないでしょうか。

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メイヨウ (キム@FZX)
2011-09-22 12:40:40
たかぴいさん、いつもコメントを頂きありがとうございます。

メイヨウですか、良い呪文のようですが、どんな意味なんでしょう?日本語で言うとしたら「高!」「ブス!」あたりかな(笑)。

大垂水は看板にかつての面影がありましたが、今は沿道の店もさびれていて賑わいは感じられず、かえって風情がありました。
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