FZXな日々

YAMAHA FZX750を 旅の友として 気ままなツーリングの記録

1000円ツーリング 1日目

2009年08月13日 | Weblog
お盆の3日間は高速道路が上限1000円になるというので、これを逃す手はないと思い、ツーリングの計画を立てた。

まず目的地だ。私のツーリングの目的は全都府県走破だが、昨年は白川郷を経て能登半島を一周し、福井県から岐阜、中京を通って帰ってきたので、すでに青森から岐阜まで走破している。とすると、今年は滋賀県以西だ。

時間があれば近畿地方を一周したいが、3日間では無理っぽいので、とりあえず大津まで行き、琵琶湖を回り、北陸道から長野道、上信越道、関越道で帰るルートと、大津から奈良を経て和歌山に向かい東名で帰る2つのルートを考えた。どちらにするかは、時間次第だ。

北陸道を回るのは、以前新潟を走った時、能生(のう)という道の駅に「かにや横丁」という蟹が安く食べられるところがあったので、もう一度行ってみたいと思ったからだが、和歌山の方は那智の滝と熊野古道ぐらいしか思い浮かばない。

ルートが決まったら、次は宿泊地だ。道の駅でもいいのだが、最近いろいろ悪い噂を聞くし、閉店前はテントを張りにくいので、できれば無料のキャンプ場が望ましい。
http://www.hatinosu.net/camp/

琵琶湖周辺と奈良県や潮岬のキャンプ場をチェックし、地図をプリントアウトした。そういえば、岐阜までの地図は持っているが、それ以西は無い。地図の入手から始めねば。

午前中仕事をしてから本屋に行き、ツーリングマップルを買おうと思った。しかし給料日前で、中部と関西の2冊は予算的に厳しく、隣にあった「全国道の駅ガイド」を899円で購入した(笑)。

食料は、本屋の帰りに、安さが売りのBig-Aで、いつものように「サトウのご飯」とレトルトカレー、缶詰と魚肉ソーセージを買った。

家に戻り、ツーリングバッグを出し、荷造りを始めた。ツーリング用品は押入れに入れてあるので、必要なものだけ選んでツーリングバッグに詰めればいいだけだ。着替えは2日分用意した。

詰め終わると出発したくなってきた。時刻は午後5時だ。今から行くと深夜には眠くなるに決まっている。どこで休むか、それが問題だ。家でゆっくり寝て明日の早朝出発するのとどちらがいいか迷ったが、走る誘惑には勝てなかった。。。。眠くなったらSAで寝ることにし、荷物をバイクに固定して出発した。家族には事後報告にしよう(笑)。

高速道が1000円といっても、首都圏は別料金だ。厚木ICから乗れば1000円なので、国道1号で秦野中井ICあたりまで行くことにした。都内はお盆休みのため、渋滞も無く走りやすい。車は少ないが、銀座や築地界隈はたいそうな人出である。

横浜新道で戸塚PAまで行き一休みした。この先の原宿渋滞は有名だが、今日はどうだろう。地図を見ていると、県道22号が厚木まで続いていることを発見した。ラッキー!やはり地図は見るものだ。


厚木ICには午後8時45分に着き、給油を済ませてから高速に乗った。流れは良く、照明も明るいので、昼間とさほど変わらない。御殿場ICを過ぎた頃、霧が出てきた。気にせず走り続けたが、駒門PAあたりでヘルメットのスクリーンが水滴で見えにくくなった。

休憩のため立ち寄り、合羽を着るか迷ったが、霧雨以上にはならないようなのでこのまま走ることにした。駒門PAは静岡ツーのおりにメンテさんと落ち合った場所だ。夜だというのに小さい子ども連れが多いのは,帰省客のためか。走り出すと霧雨はまもなく止み、愛鷹を過ぎる頃には路面も乾いてきた。

焼津ICを過ぎると上り線が暗いことに気づいた。そうだ、11日に静岡県で震度6弱の地震があり、焼津ICと菊川ICの上り線が通行止めになったのだ。特に牧之原SA付近では、道路が崩落したとニュースで伝えていた。

牧之原が近くなると、下り線にも、段差を埋めたところや、ひび割れを補修したようないかにも今舗装しましたという感じの路面が多くなり、「災害発生につき走行注意」の標示も掲示されている。

牧之原SAの2km手前の上り線崩落現場には、煌々と照明が灯り、クレーン車や工事車両が突貫工事をしているのが見えた。

牧之原SAには午後10時50分に着いた。今年の5月の連休にも来たが、あの時は雨、雨、雨だった。

牧之原SAでどこか休めるところは無いかと探していると、普段利用する売店などのある方とは反対の側に、何とシャワールームやコインランドリー、喫煙所やレストルームがあるではないか!足柄SAの宿泊施設は知っていたが、牧之原にもあるとは知らなかった。

食堂もあり、こちらも24時間営業である。お腹もすいていたので、定食屋に入り、適当に小皿を選んだ。空腹時に食べ物が目の前にあるとつい手が出てしまう(笑)。


荷物をレストルームに運び、シュラフ(寝袋)を出して横になった。何だか、この情景はどこかで見たことがあると思ったが、昔、青函連絡船の2等船室がこんなだった。

青森と函館は4時間の船旅だったが、東京もしくは札幌に早朝に着くために、深夜便に乗ることが多く、みんな一刻も早く眠りに着きたくて、部屋の角や壁際の場所取りをしたものだ。

部屋の真ん中は通り道になり、寝ると踏まれる心配があったからだ。旅慣れない内は、空いてるじゃん!と真ん中に陣取るが、ちょうど眠りにつこうかという時、頭の横を通られたり、足元をまたがれたりして、おちおち眠っていられない。そういう小技は何回か旅する内に身に付いていく。

そんなことを思い出しながら眠りに入ろうとして、ふと家族に連絡していないことを思い出した。娘に「今牧之原SAで寝ています。しばらく戻りません」とメールすると、「地震やばくないの?」と返信が来た。

「災害現場も見てきたよ」とメールしてから、そうだ、余震があるかもしれない、と気づき、サイドスタンドだけだった愛車のセンタースタンドをかけにまた起き出した。これで震度6くらいは大丈夫だろうと安心して眠りについた。

本日の走行距離 268km


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あ~夏休み (黎明)
2009-08-17 22:45:15
よろしいですなぁ~
我が辞書に「夏休み」は無いのであった・・・(´Д⊂グスン
紀伊半島はつい最近回ってきましたが、ナメちゃいけません
半島だけで2泊3日は欲しいところです
伊勢から那智勝浦までは意外と遠いんですな

それより高野山を巡るのがお勧めです
適度なワインディングと聖地巡礼で2度おいしい(^-^)

まぁこのコメントが今更なのが悔しいところではありますが(^_^;
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無いと言いつつ。。。 (キム@FZX)
2009-08-17 23:01:41
黎明さん>
コメントありがとうございます。

最近紀伊半島を回ったって、バイクで?
そういうのを下々では夏休みと言ってますが(笑)。

半島だけで2泊3日ですか。良かった、そちらに行かなくて。帰れなくなるところだった。

高野山をお薦めとは、つい先月友人も行ったばかりで、なかなかよさそうでした。次は紀伊半島を走破します。その時は、いろいろ教えてください。
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いやいや・・・ (黎明)
2009-08-23 22:35:56
それは「出稼ぎ」というタイトルで出向いたので・・・

3ヶ月ほど近畿人してたので、ついつい魔が差したというか何というか(´ヘ`;)

紀伊半島を回るなら熊野古道を辿るのが良いでしょう
お勧めなコースは主に2系統あり

・潮岬を経由する「大辺路」
・五体王子を経由する「中辺路」(The 世界遺産コース)

です

何れにしても和歌山市を経由して田辺白浜、上記ルートを経て熊野三山へ詣でて
帰路は伊勢を通るルートですよ

紀伊半島には世界遺産や国宝クラスのものが多いので、巡ると神が降りてきた
感覚に陥りますね

是非とも機会があれば行って貰いたいです、ハイ
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出稼ぎでしたか。。 (キム@FZX)
2009-08-24 01:02:34
いいなぁ、稼ぐ場所のある人は(笑)。
私も出っ張りとやらを、一度してみたいと思っているのですが、自費で行けと言われるのが落ちです。

秋の休みも、今からしっかり仕事のスケジュール入れられて、、、つい愚痴をこぼしたくもなります。

いいなぁ、熊の鼓動、じゃなくて熊野古道。民主党が勝って無料化になった暁には、ぜひ巡らせてもらいます。

その時には、喫茶黎明開店してくださいよ。
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