FZXな日々

YAMAHA FZX750を 旅の友として 気ままなツーリングの記録

さいはてツーリング ~1日目

2010年08月07日 | Weblog
札幌で同窓会があるので、この機会に北海道を走ってみようと思い立った。バイクでは初めてであるが、車では何度も道東を旅して回ったことがある。

北海道は本州に比べるとキャンプ場が充実しているので、テントを背負って走ってみよう。日が暮れたら、そこまで。朝日が昇ったらまた走り出そう。まだ道北は走ったことがないので、まず道北から走ってみよう。そして、知床や釧路湿原を回ってこよう。

思い立ったが吉日で、早速フェリーの手配をした。初日が札幌なので小樽の方が近いと思ったが、フェリー代が思ったより高い。7月は夏料金になっている。高速1000円を考え、新潟~小樽ルートと八戸~苫小牧ルートをガソリン代も含めて計算してみた。

すると、小樽ルート約4万円に比べ、八戸ルート約2万円と倍近い差があることが分かった。これは安いに越したことはない。八戸まで自走なんて車では何度も経験済みだ。

八戸夜10時発の便を予約した。約650kmを10時間で走るとして、朝9時に出れば午後8時着は楽勝だ。

7月24日の出発日までたっぷりあると思ったのだが、23日に大きな仕事が入ってしまい、その準備でとうとう23日まで何も準備できなかった。準備らしいことといえば、1つはツーリングマップル北海道版の購入、これは字の大きい方にしたため今までのタンクバッグには入らず、タンクバッグも新調した。

2つ目はヘルメットを夏仕様(ジェット)にしたこと、YAMAHAのヘルメットはフルフェースとジェットが互換なのだ。ついでに、ヘルメットのイアパッドの隙間にスピーカを貼り付け、携帯の音楽が聞けるようにした。


しかし、実際に試してみると、100km走行時は風切り音がうるさくとても聞けたものではなかった。

3つ目は、帰りに岩手の実家に寄って女房と落ち合い、タンデムで帰ることになったので女房のために座布団を新調した。

前から長距離のツーリングの際に、お尻が痛くなったので欲しいとは思っていたのだが、値段が1万円と高いのでなかなか手が出なかったのだが、かわいい女房のためなら(笑)と買うことにした。

おかげで荷物の準備は何もできなかったので、23日の夜、ともかく持って行くキャンプ道具を出し、パッキングは24日の朝になってしまった。

24日は朝5時に起床し、何とか荷物をまとめて、女房にも手伝ってもらい、バイクに積んだ。いつもは女房が寝ている間に出発するのだが、今日は始めて、「気を付けて、いってらっしゃい」と見送られて自宅を後にした。

高速1000円を有効に使うには首都圏外から高速に乗らねばならず、家から30分の常磐道柏インターではなく、1時間くらい先の圏央道牛久阿見インターから高速に乗った。

天気は良いのだが、暑すぎる。2時間毎に給油休憩を取りながら何とか、東北道郡山JCTに13時に着いた。荷物が重いせいか、先日たかぴいさんと合流した時より時間がかかっている。

東北道に入っても、暑さは相変わらずで食欲もあまりわかずただひたすら走るだけだ。雨でも降って少し気温を下げてくれないかなと、カンカン照りの空を恨めしく眺めた。

紫波PAで休憩していると、前方に積乱雲が見えた。ちょうど盛岡~青森の方向である。あらら、本当に雷雨でも降るのかな、と思い、さっきまでは雨でも。。。と思っていたが、どうせここまで来たらもう八戸まで降ってほしくないな、と勝手なことを考えた。

紫波を出て安代JCTに向かうと、すぐポツポツ落ちてきた。バス停にでも寄って雨具を付けようと思うまもなく道路が川となった。何だこりゃ!?とあわてて路肩に寄せ、雨具を出したが猛烈な土砂降りである。カメラや携帯だけはしっかりと防水の袋に入れたが、Gパンは膝まで濡れてしまった。

そこから八戸ICまで多少弱くなることはあったが、ずっと雨。時折ヘルメットのシールドを通しても何も見えなくなるほどの強い雨で、120kmは危険なので、100kmに速度を落として走行した。休憩しようにもPAの2輪置き場は屋根が無いため、トンネルの非常時避難場所で休憩した。

しかし、すぐそばを120km前後で車が走行する避難場所は、音もトンネルで反響してすごい迫力がある。助走帯がないので、出る時は車が来ていないことを十分確認して一気に加速しなければならない。慣れない人にはお勧めできない休憩所であった。

八戸道は無料だったが、ICを出る時の料金表示はきっちり1000円だった。

八戸市内にはいると、雨は小降りになり、やがてあがった。時刻は予定通り午後8時である。コンビニを見つけて飲み物や夜食を買い込み、フェリー乗り場に向かった。

フェリー乗り場ではもう乗船手続きが始まっていたので、ともかくバイクを乗船場所に置き、急いでターミナルに切符を買いに行った。戻ってみると、私の前に並んでいたバイクはもう全部積み込んだ後で、2台だけ残っていた。係員に切符を渡し、誘導に従って船内に入った。

固定が終わるのを待って、荷物から寝袋や着替えと洗面道具を出し、客室に上がった。2等船室は満員とかで、ようやく1人分の隙間を見つけ、寝袋を敷いた。隣もバイカーらしく私と同年代でジャンパーを着たなかなかカッコのいい人である。


「よろしく」と挨拶をして少し話をしたら、熊谷からハーレーでツーリング中とか。コースを聞くと私と逆回りに襟裳岬を目ざすそうだ。

10時ちょうどに八戸を出航し、まもなく消灯となった。私は展望風呂で汗を流し、濡れた衣服を着替えてさっぱりして就寝した。

本日の走行距離 698km。

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