FZX仲間のじょにさんが亡くなった、という知らせが突然届いた。
事故?と思ったが、慎重なじょにさんが事故に遭うわけがない。
ガンだったそうだ。最後はホスピスに入られたが、わずか1週間だったとのこと。
お見舞いにも行けなかった。
まだ40代半ば、バイクの走りっぷりそのものの、最高速でフェードアウトだ。
じょにさんと初めて会ったのは、もう10年近く前だ。もぐりさんが東京でオフ会を
やるというので、赤坂あたりのファミレスに集まった。
私のバイクはどノーマルだったが、みんな思い思いにカスタムしたFZXだった。
たしか、じょにさんの愛車は、真っ黒いホイールでひときわ印象に残った。
それより、その時集まった人たちの話題が、あまりにもマニアックだったので、大型バイクに
乗り始めたばかりの私にとって、バイク乗りってこんなにメカにこだわるの?と宇宙人の会話を
聞くようだった。その時覚えた言葉が「ポン付け」だった。
その後も、何度かバイクが不調になった時、FZXの掲示板に書き込むと詳しく教えてくれたのが
じょにさんだった。
FZX友の会で初めて伊豆でオフ会をした時、じょにさんは参加してくれた。
大観山に集まった時、トキさんと2人でメジャー片手に他の人のFZXを測ってた。
いつもいつもバイクのカスタムのことを考えている人だと思った。
一度雨でオフ会が流れた時、じょにさんのファクトリーに行ってみようということになり
都内某所の自宅に行ったこともあった。じょにさんの工房は自宅前のガレージだった。
組立中のバイクが何台か置いてあった。
草津でオフ会をした時は、サッカーの試合があるとか言いながらも参加してくれ、
途中で分かれたが、たしか息子さんの属するサッカーチームだったと思うが、子煩悩な
面も見せてくれた。
声を掛けると出て来てくれる義理堅い人で、新潟にカニを食べに行ったり、焼津に魚を
食べに行ったり、何度も一緒に走った。
FZXの他にもTDM900に乗ったり(本人は仕事用と言っていたが)、SR400を
いかにもじょにさん流にカスタマイズして乗っていた。
走り方もじょにさんらしい思いっきりの良さで、あの峠好きのたかぴいさんが「じょにさんには
着いて行けない」というほどだった。
最近出てこないなと思っていたが、仕事が忙しいのだろうとしか思わなかった。
他人によけいな心配をかけさせたくないと思ったのだろう。
時々、旅の途中mixiに「○○にいます」と書き込みがあり、ああ、また遠くまで行ったんだなぁ
と驚かされることがあった。最後の書き込みは4月の九州~出雲大社だった。
いつも独りで静かに旅立った。きっと今ごろは雲の上を走っているのだろう。
もっとバイクの話をじょにさんから聞きたかった。
じょにさんのお通夜昨日行ってきました。
FZX仲間でも人気者だった様に、お通夜には沢山の人で溢れていました。
遺影を見ても素晴らしい笑顔で、なんだか亡くなった事が信じられずにいます。
また会えそうな気さえしてきます。
お通夜から帰り色々なことを思い出していました。
私がじょにさんと親しくなったきっかけ・・・
足つきが悪く危なっかしい私を見かねて声をかけてくださった「バビ男ローダウン・カスタム」。
「女性でも、人任せでなく出来ることは自分でやる人になる」これが条件。「まずサスを磨いてくるように!」と一週間前に宿題とともにローダウン用サスをくださいました。
じょにさん・トキさんが作業をしてくれているそばで、教わったことを図解つきメモにとり、ちょっぴり作業に参加して・・・そのノートは今でも大切に活用しています。
いたずらっぽく「ニヤリ」と笑う笑顔が大好きでした。本当に優しく男らしい素敵な「兄貴」・・・とても信じられません。
私は、これからもバビ男を大切に乗ってゆきたいと思います。
コメントを読んでいると、本当に皆さんから慕われていたことがよくわかります。
たかぴいさんも書かれていましたが、本当にいい顔をされていますね。
機会があれば本当にお会いしたかったと思います。
ご冥福をお祈りいたします。