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マカリを用いた星の測光(3)

2021-07-26 00:19:25 | 写真
都内で撮影した星空のRAW画像[5]をIRIS[8]でFITS画像に変換し、天文用FITS[4]画像処理ソフト:マカリ[1-3]を用いて、星の測光[6-7]を試みた。

(1)処理手順概要
 ・フォーマット変換:IRIS[8] RAW→FITS変換
 ・測光:マカリ[1-3]
 ・プラネタリウム:Stellarium-Web[9] 星の等級情報を参照

(2)測光の試行結果
 ・使用画像(RAW画像)

2021-07-11 21:44 東方向 夏の大三角[13]
OLYMPUS E-PL6, M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6 ⅡR
Mモード, ISO800, 14mm, f/3.5, 8sec, MF, AWB

 ・RAW→FITS変換

IRISの画面例
撮影したRAW画像(48bit=3x16bit)をIRISに読み込み、FITS画像として保存

 ・測光

マカリでの測光画面例
上記のFITS画像をマカリに読み込み、こと座[10]付近を切り抜き、測光に使用
読み込み方法:グレースケール画像、プレーン選択:第2プレーン(G)
測光モード:開口測光、自動モード


マカリでの測光結果
縦軸:Stellarium-Webで参照した星の等級、横軸(対数):マカリでの測光結果
青線は、ポグソンの式[7]の傾き(測光結果2桁変化に対する-5等級変化)
測光結果は、ポグソンの式にほぼ一致する結果となった


マカリのグラフ機能におけるベガの輝度と座標
ベガの輝度は飽和しておらず、ピークを確認できる

 ・Stellarium-Webでの等級

Vega:0.09等級

ζ1-lyra:4.38等級

β-lyra:3.55等級

HD174959:6.06等級

(3)まとめ
都内で撮影したRAW画像を用い、マカリで星の明るさ(等級)の測定を試みた。
また、その測定結果とStellarium-Webでの等級とを比較し、ポグソンの式にほぼ一致することが確認できた。
今回の試行を通じて、マカリでの測光手順概要(等級の測定には必ず比較星が必要になることなど)が把握することができた。
今後は、都内で撮影したRAW画像を用いて、新星等の測光を試みたい。

参考文献:
(1)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(2)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(3)PAOFITS
(4)FITS-Wikipedia
(5)RAW画像-Wikipedia
(6)測光 (天文)-Wikipedia
(7)等級 (天文)-Wikipedia
(8)IRIS
(9)Stellarium-Web
(10)こと座-Wikipedia
(11)マカリを用いた星の測光-goo blog
(12)マカリを用いた星の測光(2)-goo blog
(13)都内の星座(14)-goo blog
コメント (2)
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