"名機スピーカとディジタルアンプでPCサウンドを聴く"[1]というタイトルで、ディジタルアンプLepai LP-2020A+についてblogに投稿して以降、早くも3年経過した。名機スピーカ(中古品)とディジタルアンプの組み合わせは、私は現在でも愛用しており、また、そのオーディオセットは最もコスト・パフォーマンスが高い組み合わせであるという考えは、変わっていない。
しかし、最近amazon.co.jpにて同型と思われるLepai(Lepy)の製品の価格を見てみたら、2012年に購入した当時の価格(電源込みで¥3,000弱)より高価(¥4,000強)になっており、さらに、使用されているICが、世界に衝撃を与えた25マイクロチップ[2]の一つであるTripath社のTA2020-20[3]ではなく、それより出力の小さいTA2024[3]が使用されているようで、失望とともに驚きを感じた。3年前に私にも衝撃を与えてくれたTA2020を使用した製品が、既に市場では希少化し、価格が上がり、入手困難になっているようである。
そこで、最近のデジタルアンプの動向をネットで調べてみた[4-11]。
その結果、最近ではTripath社[14]以外のSTMiroelectronics社[12]やTexas Instruments社[13]からも、新しいデジタルアンプICが提供されていることがわかった。具体的には、次のような例である。
・出力10Wクラス
Tripath社:TA2024
TI社:TPA3130D2
・出力20Wクラス
Tripath社:TA2020-020
Tripath社:TA2021B
ST Mirco社:TDA7491HV
TI社:TPA3118D2
・出力50Wクラス
TI社:TPA3116D2
ST Mirco社:TDA7492
STMiro社やTI社のデジタルアンプICを用いたアンプは、S.M.S.L社の製品に採用されている。S.M.S.L社の製品の価格はLepai社の製品より高価であるが、外観の作りや部品は品質が高く、機能がシンプルである点が特徴のようである[9,10]。私は、Lepai社の製品には満足はしているものの、もう少し出力の大きいアンプももう1台欲しかったので、S.M.S.L社のSA-50(TDA7492を使用)をamazonで購入(電源込みで¥8,000弱)してみた。
S.M.S.L社のSA-50を用いてiPod classicの音を試聴した結果を述べる。試聴に用いた機器等は次の通りである。
音源:iPod classic 20GB (4th gen.)
アンプ:SA-50(S.M.S.L社)[15-20]
スピーカ:ONKYO D-200 II Liverpool(エッジリペア品)
評価曲:Moanin', Art Blakey and Jazz Messengers
S.M.S.L社のSA-50では、電源ON/OFF時のポップ音は無かった。Lepai社のLP-2020A+では、大きなポップ音がした点とは異なる。音量を徐々に上げていくとデジタルアンプの特徴である透明感の高い音を聴くことができた。音の印象としては、SA-50とLP-2020A+の差はほとんど無いと言ってよく、採用されているデジタルアンプIC・TDA7492の特性は、TA2020と同等以上であると感じた。また、アンプも全く熱くならず、低電力である点はLP-2020A+と同じであった。
しかし、S.M.S.L社のSA-50は、アンプとしての完成度は高いものの、価格も高価なので、Lepai LP-2020A+を初めて聴いた時のようなコスト・パフォーマンスの衝撃や脅威は、残念ながら感じることはできなかった。ただし、オーディオアンプとして長く愛用できる製品の一つであることは、間違いない。
参考文献
(1)名機スピーカとディジタルアンプでPCサウンドを聴く
(2)25 Microchips That Shook the World
(3)Class-T amplifier - Wikipedia
(4)格安なのに高音質「デジタルアンプ」比較一覧(2万円台以下)
(5)デジタルアンプの近況
(6)特集:T-Amp
(7)AV機器紹介 第2回 Lepai デジタルアンプの紹介 [購入リンク+便利なアクセサリ]
(8)Lepaiの新モデル LP-2024A+が登場、人気機種2020Aの後継機 [特長と購入用リンク、周辺機器集]
(9)AV機器紹介 第3回 S.M.S.L アンプの紹介 [購入リンク+便利なアクセサリ]
(10)S.M.S.L製 AV機器の紹介 - 2014年版[特長と購入リンク+便利なアクセサリ]
(11)AV機器紹介 第4回 TOPPING製品の紹介 アンプ編 [購入リンク+便利なアクセサリ]
(12)STマイクロエレクトロニクス - Wikipedia
(13)テキサス・インスツルメンツ - Wikipedia
(14)トライパス - Wikipedia
(15)デジタルアンプSA-50についてのインプレッションの続きです。
(16)再度ONKYO A-919か中華デジアンか?
(17)SMSL SA-50 デジタルアンプ 50Wx2 T-AMP 高品質HIFI (ブラック) のレビュー - 持ってます
(18)SMSL SA-50
(19)S.M.S.L SA-50 デジタルアンプ
(20) S.M.S.L SA-50 Demo - YouTube
しかし、最近amazon.co.jpにて同型と思われるLepai(Lepy)の製品の価格を見てみたら、2012年に購入した当時の価格(電源込みで¥3,000弱)より高価(¥4,000強)になっており、さらに、使用されているICが、世界に衝撃を与えた25マイクロチップ[2]の一つであるTripath社のTA2020-20[3]ではなく、それより出力の小さいTA2024[3]が使用されているようで、失望とともに驚きを感じた。3年前に私にも衝撃を与えてくれたTA2020を使用した製品が、既に市場では希少化し、価格が上がり、入手困難になっているようである。
そこで、最近のデジタルアンプの動向をネットで調べてみた[4-11]。
その結果、最近ではTripath社[14]以外のSTMiroelectronics社[12]やTexas Instruments社[13]からも、新しいデジタルアンプICが提供されていることがわかった。具体的には、次のような例である。
・出力10Wクラス
Tripath社:TA2024
TI社:TPA3130D2
・出力20Wクラス
Tripath社:TA2020-020
Tripath社:TA2021B
ST Mirco社:TDA7491HV
TI社:TPA3118D2
・出力50Wクラス
TI社:TPA3116D2
ST Mirco社:TDA7492
STMiro社やTI社のデジタルアンプICを用いたアンプは、S.M.S.L社の製品に採用されている。S.M.S.L社の製品の価格はLepai社の製品より高価であるが、外観の作りや部品は品質が高く、機能がシンプルである点が特徴のようである[9,10]。私は、Lepai社の製品には満足はしているものの、もう少し出力の大きいアンプももう1台欲しかったので、S.M.S.L社のSA-50(TDA7492を使用)をamazonで購入(電源込みで¥8,000弱)してみた。
S.M.S.L社のSA-50を用いてiPod classicの音を試聴した結果を述べる。試聴に用いた機器等は次の通りである。
音源:iPod classic 20GB (4th gen.)
アンプ:SA-50(S.M.S.L社)[15-20]
スピーカ:ONKYO D-200 II Liverpool(エッジリペア品)
評価曲:Moanin', Art Blakey and Jazz Messengers
S.M.S.L社のSA-50では、電源ON/OFF時のポップ音は無かった。Lepai社のLP-2020A+では、大きなポップ音がした点とは異なる。音量を徐々に上げていくとデジタルアンプの特徴である透明感の高い音を聴くことができた。音の印象としては、SA-50とLP-2020A+の差はほとんど無いと言ってよく、採用されているデジタルアンプIC・TDA7492の特性は、TA2020と同等以上であると感じた。また、アンプも全く熱くならず、低電力である点はLP-2020A+と同じであった。
しかし、S.M.S.L社のSA-50は、アンプとしての完成度は高いものの、価格も高価なので、Lepai LP-2020A+を初めて聴いた時のようなコスト・パフォーマンスの衝撃や脅威は、残念ながら感じることはできなかった。ただし、オーディオアンプとして長く愛用できる製品の一つであることは、間違いない。
参考文献
(1)名機スピーカとディジタルアンプでPCサウンドを聴く
(2)25 Microchips That Shook the World
(3)Class-T amplifier - Wikipedia
(4)格安なのに高音質「デジタルアンプ」比較一覧(2万円台以下)
(5)デジタルアンプの近況
(6)特集:T-Amp
(7)AV機器紹介 第2回 Lepai デジタルアンプの紹介 [購入リンク+便利なアクセサリ]
(8)Lepaiの新モデル LP-2024A+が登場、人気機種2020Aの後継機 [特長と購入用リンク、周辺機器集]
(9)AV機器紹介 第3回 S.M.S.L アンプの紹介 [購入リンク+便利なアクセサリ]
(10)S.M.S.L製 AV機器の紹介 - 2014年版[特長と購入リンク+便利なアクセサリ]
(11)AV機器紹介 第4回 TOPPING製品の紹介 アンプ編 [購入リンク+便利なアクセサリ]
(12)STマイクロエレクトロニクス - Wikipedia
(13)テキサス・インスツルメンツ - Wikipedia
(14)トライパス - Wikipedia
(15)デジタルアンプSA-50についてのインプレッションの続きです。
(16)再度ONKYO A-919か中華デジアンか?
(17)SMSL SA-50 デジタルアンプ 50Wx2 T-AMP 高品質HIFI (ブラック) のレビュー - 持ってます
(18)SMSL SA-50
(19)S.M.S.L SA-50 デジタルアンプ
(20) S.M.S.L SA-50 Demo - YouTube