KIMUKAZU blog

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名機スピーカとディジタルアンプでPCサウンドを聴く(2)

2015-09-12 02:10:47 | 音楽
 "名機スピーカとディジタルアンプでPCサウンドを聴く"[1]というタイトルで、ディジタルアンプLepai LP-2020A+についてblogに投稿して以降、早くも3年経過した。名機スピーカ(中古品)とディジタルアンプの組み合わせは、私は現在でも愛用しており、また、そのオーディオセットは最もコスト・パフォーマンスが高い組み合わせであるという考えは、変わっていない。
 しかし、最近amazon.co.jpにて同型と思われるLepai(Lepy)の製品の価格を見てみたら、2012年に購入した当時の価格(電源込みで¥3,000弱)より高価(¥4,000強)になっており、さらに、使用されているICが、世界に衝撃を与えた25マイクロチップ[2]の一つであるTripath社のTA2020-20[3]ではなく、それより出力の小さいTA2024[3]が使用されているようで、失望とともに驚きを感じた。3年前に私にも衝撃を与えてくれたTA2020を使用した製品が、既に市場では希少化し、価格が上がり、入手困難になっているようである。
 そこで、最近のデジタルアンプの動向をネットで調べてみた[4-11]。
 その結果、最近ではTripath社[14]以外のSTMiroelectronics社[12]やTexas Instruments社[13]からも、新しいデジタルアンプICが提供されていることがわかった。具体的には、次のような例である。

・出力10Wクラス
 Tripath社:TA2024
 TI社:TPA3130D2

・出力20Wクラス
 Tripath社:TA2020-020
 Tripath社:TA2021B
 ST Mirco社:TDA7491HV
 TI社:TPA3118D2

・出力50Wクラス
 TI社:TPA3116D2
 ST Mirco社:TDA7492

 STMiro社やTI社のデジタルアンプICを用いたアンプは、S.M.S.L社の製品に採用されている。S.M.S.L社の製品の価格はLepai社の製品より高価であるが、外観の作りや部品は品質が高く、機能がシンプルである点が特徴のようである[9,10]。私は、Lepai社の製品には満足はしているものの、もう少し出力の大きいアンプももう1台欲しかったので、S.M.S.L社のSA-50(TDA7492を使用)をamazonで購入(電源込みで¥8,000弱)してみた。
 S.M.S.L社のSA-50を用いてiPod classicの音を試聴した結果を述べる。試聴に用いた機器等は次の通りである。

音源:iPod classic 20GB (4th gen.)
アンプ:SA-50(S.M.S.L社)[15-20]
スピーカ:ONKYO D-200 II Liverpool(エッジリペア品)
評価曲:Moanin', Art Blakey and Jazz Messengers

 S.M.S.L社のSA-50では、電源ON/OFF時のポップ音は無かった。Lepai社のLP-2020A+では、大きなポップ音がした点とは異なる。音量を徐々に上げていくとデジタルアンプの特徴である透明感の高い音を聴くことができた。音の印象としては、SA-50とLP-2020A+の差はほとんど無いと言ってよく、採用されているデジタルアンプIC・TDA7492の特性は、TA2020と同等以上であると感じた。また、アンプも全く熱くならず、低電力である点はLP-2020A+と同じであった。
 しかし、S.M.S.L社のSA-50は、アンプとしての完成度は高いものの、価格も高価なので、Lepai LP-2020A+を初めて聴いた時のようなコスト・パフォーマンスの衝撃や脅威は、残念ながら感じることはできなかった。ただし、オーディオアンプとして長く愛用できる製品の一つであることは、間違いない。

参考文献
(1)名機スピーカとディジタルアンプでPCサウンドを聴く
(2)25 Microchips That Shook the World
(3)Class-T amplifier - Wikipedia
(4)格安なのに高音質「デジタルアンプ」比較一覧(2万円台以下)
(5)デジタルアンプの近況
(6)特集:T-Amp
(7)AV機器紹介 第2回 Lepai デジタルアンプの紹介 [購入リンク+便利なアクセサリ]
(8)Lepaiの新モデル LP-2024A+が登場、人気機種2020Aの後継機 [特長と購入用リンク、周辺機器集]
(9)AV機器紹介 第3回 S.M.S.L アンプの紹介 [購入リンク+便利なアクセサリ]
(10)S.M.S.L製 AV機器の紹介 - 2014年版[特長と購入リンク+便利なアクセサリ]
(11)AV機器紹介 第4回 TOPPING製品の紹介 アンプ編 [購入リンク+便利なアクセサリ]
(12)STマイクロエレクトロニクス - Wikipedia
(13)テキサス・インスツルメンツ - Wikipedia
(14)トライパス - Wikipedia
(15)デジタルアンプSA-50についてのインプレッションの続きです。
(16)再度ONKYO A-919か中華デジアンか?
(17)SMSL SA-50 デジタルアンプ 50Wx2 T-AMP 高品質HIFI (ブラック) のレビュー - 持ってます
(18)SMSL SA-50
(19)S.M.S.L SA-50 デジタルアンプ
(20) S.M.S.L SA-50 Demo - YouTube
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ATH-OR7ヘッドフォン

2014-10-03 00:48:08 | 音楽
 既に多くのみなさんがレビューにて報告されているaudio-technica ATH-OR7[1-5]について興味が湧き、実際にどのような表現力を持つのか体験したくなり、中古の実機をアマゾンから購入(¥9,000程度)して見た。
 実際に音を聴いてみた私の印象は、みなさんのレビューとほぼ同じで、

・高音域がかなりエンハンスされている。
・曲によっては、サ行が刺さる。
・ハウジングが深く、ドライバと耳との距離が大きいためか、音量が少なく感じられる。
・マグネシウムアーム採用で軽量であるが、作りはしっかりしており、高級感がある。

など、かなり個性的な特徴を持つヘッドフォンであることが実感できた。
 参考文献[2]では、ATH-OR7のイヤーパッドを改造した結果を周波数特性(バイノーラル・マイク[8]で測定)付きで報告しており、その特性は大変興味深かった。その周波数特性では、特に5kHzより高音域にいくつかの共振ピーク(5.5KHz、8kHz、10kHz、13kHzなど)があり、そのピークがどのように発生するのか調べてみたくなった。
 まず、5.5kHzと13kHzの共振ピークについては、外耳道(25mm~30mm)の閉管共振[6]と考えられ、バイノーラル・マイク[8]を用いたため、この特性が得られたと考えられる。
 10kHzのピークは、おそらくドライバと耳との距離(ハウジングの深さ)が約27mmであったことより、ハウジングの深さ方向の3λ/4の開管共振[6,7]ではないかと思われる。また、残る8kHzのピークは、ハウジングの高さが約65mm(この1/2が約32mm)であったことより、ハウジングの高さ方向の3λ/4の開管共振[6,7]ではないかと想像する。
 上記のように、ATH-OR7ヘッドフォンは、その特徴的なハウジングやイヤーパッドの構造に起因して、個性的な周波数特性を示しているとも考えられる。この辺の考え方について、ヘッドフォン設計者の意図を聞いて見たくなるのは、私だけではないだろう[1]。

参考文献
(1)ATH-OR7という不思議なヘッドホンを買いました
(2)好録音探求 ヘッドホン audio-technica ATH-OR7 の改造とその特性
(3)audio-technica ATH-OR7 ヘッドホン航海
(4)ATH-OR7のレビュー
(5)audio-technica ATH-OR7のレビュー
(6)なぜ6kHzに強烈な音圧のピークを生じるのか?
(7)管楽器-Wikipedia
(8)バイノーラル録音-Wikipedia
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iMac DV SEの内臓DVDドライブ不調対策および内蔵スピーカのエッジ修理について

2013-12-27 18:55:05 | 音楽
【内臓DVDドライブ不調対策】
 私の所有しているiMac DV SE(CPU:PPC G3 500MHz, RAM:640MB, HDD:30GB)[1-2]の内臓DVDドライブの調子が悪くなり、DVDやCDメディアが正常に取り出しできなくなってしまった。その原因は、おそらくメディア搬送用のゴムローラやベルトの汚れによるものと想定された。そこで、参考文献[3-5]に従い、内臓DVDの分解掃除を試みた。
 分解掃除の結果、DVDドライブの不調は、残念ながら改善できなかった。既に内蔵DVDドライブのゴム部品の経年劣化が激しいため、改善しなかったものと考えられる。
 上記の問題解決には、内臓DVDドライブ(MATSUSHITA SR-8184-B)を交換せざるを得ないと判断し、その方策を調べてみた[6-7]。その結果、内蔵DVDドライブのSR-8184-Bと互換性のあるDVDドライブは、旧式であるため現在市販されておらず、市販のDVDドライブ(例えば、マルチドライブのUJ-845,コンボドライブのCW-8123など)をスロットインドライブマウントキット[7]に取り付けて換装しなければならないことがわかった。しかも、そのための費用は1万円以上かかりそうなので、この時点で、内臓DVDドライブの交換は費用対効果が低いと判断し断念した。
 上記の問題は、最終的にはIEEE1394接続の外部DVDドライブ(Logitec LDR-E4242FU2[8]:ヤフオクで入手)を接続することで解決した。

【内蔵スピーカのエッジ修理】
 上記のiMac DV SEの内蔵スピーカの音が割れるようになってしまった。その原因は、良くわからないままでいたが、上記のDVDドライブの分解掃除の際に、そのスピーカエッジ(ウレタン製)がボロボロになっていることが判明した。この修理対策を調べてみた結果、参考文献[9]が見つかった。参考文献[9]記載の方法は、スピーカエッジにセーム革を使用して修理するものであったが、当方では、より安価な市販のウレタンシートを購入し、それをスピーカエッジの形状に切り抜き、木工用ボンドで接着することで修理を行った。この修理により、少なくとも修理前の音割れの問題は解消できた。
 しかしながら、修理後の内蔵スピーカの音質には若干の課題(ビリビリといった共振のような音)も残るので、現在は、外部アクティブスピーカ:INSPIRE T10[10]も接続して使用している。

 上記の通り、部品の経年劣化等の課題はいろいろあるが、iMac DV SEは、Mac OS 9.2.2およびMac OSX 10.4.11 Tigerにて現在も稼働中である。[11-13]

参考文献:
(1)iMac G3 サポート
(2)wiki - iMac G3
(3)iMac DV のバラシ方法
(4)iMac G3 Upgrade Guide - YouTube.flv
(5)iMac DV DVD-ROM メンテナンス 挿入排出不良 [iMacDV]
(6)iMacDV編 2002
(7)スロットインドライブ マウントキット(for iMac)
(8)DVDドライブ-LDR-E4242FU2-ロジテック
(9)100327スピーカーエッジの修理
(10)INSPIRE T10
(11)iMac DV OS 9.2のMac OSX 10.4 TigerへのUpgrade(2)
(12)iMac DV OS9.2のMac OSX 10.4 TigerへのUpgrade
(13)名機スピーカとディジタルアンプでPCサウンドを聴く
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Jazzと吉祥寺

2013-05-19 23:30:16 | 音楽
 吉祥寺のJazz Live/Audio関連のお店を調べてみた。

吉祥寺サムタイム
 -上質なジャズと、お料理とお酒がリーズナブルに楽しめるお店です。

Strings
 -ジャズライブとイタリア料理のお店です。

ジャズ喫茶メグ
 -若手からベテランまでの幅広い白熱したライブと、こだわりのオーディオセットによるCD/LPコンサートが特徴のお店です。


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Mac OSX環境でのソフト・オシロスコープ

2013-05-14 23:34:30 | 音楽
 名機スピーカとディジタルアンプを使用した音楽を楽しんでいる内[1]に、その音の波形や周波数特性は、実際にはどのようになっているのか調べて見たくなった。しかしながら、オシロスコープ[2]やスペアナ[3]などの高価な測定器は所有していない。
 そこで、iMac OSX環境でリアルタイムの音声の可視化が可能なソフト・オシロスコープ(可能であればフリーのもの)は入手できないか調べてみた。
その結果について、以下に記す。

MacCRO X】[4]
-音声入力のオシロスコープ表示、リサージュ波形、スペクトラム表示が可能。
-アルファリリースの状態なので、トリガレベル設定や目盛表示等に課題もあるが、簡単かつフリーで利用可能な有用なソフト。
-Mac OSX 10.2

AudioXplorer】[5]
-音声入力のオシロスコープ表示、スペクトラム表示、ソノグラム表示が可能。
-リサージュ波形が表示できない点、スペクトラム表示での対数表示ができない点が欠点。
-ソノグラム表示を必要とする応用には有用なソフト。
-AudioXplorer 1.3.2 - Mac OSX 10.6
-AudioXplorer 1.3.1 - Mac OSX 10.3, 10.4, 10.5

WaveWindow AU】[6]
-音声入力のオシロスコープ表示、リサージュ波形が可能。
-試用可能なシェアウエア。
-Mac OSX 10.6以降

Audio Library Class Reference】[7]
-Mac OSXのCore Audio機能[8]のCocoaインターフェース[9]におけるオーディオライブラリ。
-このライブラリの中に、Oscilloscopeのサンプルがある。
-このOscilloscopeのサンプルは、波形表示のみの単機能であるが、Xcode[10]を利用して自ら開発して機能追加が可能。
-Mac OSX 10.6以降

 今後は、これらのソフト・オシロスコープを用いて何がわかるのか試験してみたい。

参考文献:
(1)名機スピーカとディジタルアンプでPCサウンドを聴く
(2)オシロスコープ
(3)スペクトラムアナライザ
(4)MacCRO X
(5)AudioXplorer
(6)WaveWindow AU
(7)Audio Library Class Reference
(8)Core Audio
(9)Cocoa
(10)Xcode
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