おきなわさんのKIMONOしらず

着物って一年たつと自分の中の常識が違ったりする(笑)
そんなわたしの着物に関する成長記録
最近は紅型や琉装も興味アリ

【きくちいまが伝えたい!買ってはいけない着物と着物まわり】きくちいま

2014年04月17日 | きものの本
2013年12月10日初版第一刷発行





着物に興味を持ち始めて
ネットオークションをのぞきはじめたり
呉服店やリサイクルショップをまわり始めた方が
早めに読んでおくと
とても分かりやすく
失敗しにくくなるかもしれませんね


着物の本って
だいたい半分は共感
半分は「そうは言っても好みや趣向が違うわね~」
なんて参考程度に読むことが多いのですが
こちらの本はかなりうなづけることばかり


中でも一番うなづけるのが
『作り手暴走の残念な着物』というお話



私は大島紬の展示会でよく同じことを思っていました

どれだけ柄が細かくても
そこにデザイン性がなければ誰も着たいとは思わない
細かい柄を織れることはとても素晴らしいことだけど
それにばかりこだわって
大切なことを見失っているのではないかな

おきなわさんの大好きなキモノ先輩に
大島好きの方がいるのですが
お着物はほとんど若いころに揃えたもの
あとはお母様のおさがりなんだそうです

その方の大島紬でとても印象に残っているものがあって
実はず~っとそんな大島紬を探しています

色づかいも構図もとても大胆で
華やかな気分にさせてくれる大島
今度お会いした時に写真をお願いしてみます


さて話は元に戻りまして
作り手の作りたい着物を追い求めることは
決して悪いことではないと思います
そのような着物を必要とされている方もいるでしょう
何より作り手さんのモチベーションにつながるとも思います

ただそればかり作って
「着物を買ってくれる人がいない…」と嘆くのはちょっと違うと思います
欲しいと思っている人はいるんです
ただ欲しいと思う品がないだけ
(おきなわさんの場合は予算もないですが(泣))


こんなことを思い出しつつ
あっという間に読めちゃう1冊ですので
どうぞ着物を着初めて・着付けを習い始めて
呉服店やリサイクル店をまわりたくなった方は
ぜひ読んでみてください





もくじ

はじめに

≪第一章≫
ビミョウな着物


≪第二章≫
お金のやりくり問題


≪第三章≫
買ってはいけないお店


≪第四章≫
私たちがかってしまった
怨念の着物たち


≪特別付録①≫賢く着物を買うために

≪特別付録②≫美しく着物を着るために