毎日更新!中谷比佐子のきもの365日 Part2

きものの話題を毎日書きます。

まだ続きます足袋

2012年05月26日 | 日記
足袋にはいろんな種類がありますね
町では色足袋や模様足袋を履いている人を見かけます
私の年代だと
色足袋は普段履きであり下働きする人がつけるもの
と言う記憶があります

そうそう男の人はほとんど色足袋ですね
普通の人は繻子の黒足袋

ちょっとおしゃれな人は紺の木綿足袋
ところが
「紺足袋下さい」
というとだいたい茶色の足袋が出てくるのです
水をくぐると紺色になるのですから不思議

今では紺・黒・茶・鼠色・草色と豊富ですねオトコ足袋も
きものの地色に合わせればいいのだと思います

きものの残り切れでマイ足袋をつくる方もいらっしゃいます
それもいいですねトータルフアッションです

昔武士が履いていた柄物の足袋も売っています
お好みですから何とも申し上げられませんが
きものとの調和はなかなか難しいようですね
「すてき」と言う方にはあまりお目にかかっていませんもの

なんといっても
この柄物は柄にいわれが有りそのいわれを理解していないと
合わせるきものと不調和になります
でも最近はそんなことお構いなしですけど

無地のきものに合わせる方が無難ですね
柄の意味が分からないうちは


今日また足袋

2012年05月25日 | 日記
足袋をはくことがスバラシイ
こんな形を考えた日本人がスゴイ
地下足袋も作業する人にとって重心が安定していて安心
足袋付けてわらじはいてお遍路さん
いつまでもいつまでも元気に歩けます

この形をブーツにとりいれたのが一時エルメスのデザイナー
だった人ーーー名前が出てこないーーー

足袋の形がそのまま上に伸びてブーツになっています
友人がそのブーツを履いて玄関に現れたときは
「へー」と驚きましたが
友人の満面の笑みを見ているとよほど履きやすいのだと分かりました

原宿にあるそのデザイナーのブテイックを覗くと
ブーツ以外にもパンプスや普通の靴のデザインも足袋形が
たくさんありました

足袋がデザイナーの目にとまったのです
もう「豚の足」などと云わせません

友人はその後
そのブーツが「足袋」からのものだと分かってからは
日本の文化を見直すようになりました
いまでは「日本を知るためにはきものを着ることが一番」
なんて言っています

足袋は一度付けたら洗います
クリーニングに出さず手洗いしましょう
ブラシで汚れを落とし
ぴっぴっと引っぱって干すと
アイロンを掛ける必要もありません


まだ足袋です

2012年05月24日 | 日記
足の親指と人差し指の間が開いて一本の親指四本の指が分かれます
実はこの形は先人の知恵としか云いようがありません
私たちの脚には二本の骨が肉に包まれています
内側の骨と筋肉、外側の骨と筋肉という案配です

足袋をつけ草履を履いて歩くと云うことは
内側の筋肉は親指の動きで刺激され
外側の筋肉は四本の指が刺激しているのです

今度チャンスがあったら是骨の模型をご覧下さい
このたびの形のすばらしさが本当によく分かります
足袋をはくだけでも凄いことなのに
その上草履を履き更に刺激を高めているわけです

脚の骨や筋肉を鍛えてじょうぶにすることは
腰の位置が定まります
腰がしっかりすれば背筋が伸びます
背筋が伸びるということは
腹筋が強くなるわけです
まだ続きます

腹筋が強くなれば内臓が安定し胃腸の働きが活発になります
そうすると消化能力が高まり健康になります
たった足袋一つ付けるだけで私たちは未病を知ることになります
先祖のこの知恵もっともっと重く受け止めて
この知恵を更に次の世代につなげたいものです

そういえばギリシャが栄えたときは哲学者はみんな皮の草履状のものを履いていました



足袋ー3

2012年05月23日 | 日記
「It is kind of pig's paw」
足袋をさして外人が
「其れは豚の足のようだね」
と何回も云われました

たしかに豚は白い足をしているしちょうど足先が二つに分かれていて
「なるほど」
と変に感心したものです

それに対しての説明が初めは出来ませんでした
それで「足袋」というものをよく調べたのですね
外国人の目になって

現在は五本指ソックスなども出来てしかも外人も愛用
なかなか人気もあるのですが
それをきものに合わせると間が抜けた感じ
見慣れないせいもあるのでしょうが全体の姿がぴしっと来ません

歴史を紐解くと
元々は足をくるんでいたとあります、鹿の皮なのでー
親指と人差し指が分かれたまたわれ状の現在の形は江戸時代に普及したようですね
皮から木綿になったのもその頃
みんなが表に出るような活発な生活が始まり
親指に力の入る今の形が生活に便利だったのかもしれません

戦国時代の武将たちの間でも皮の「単皮」ーたんびー
が用いられておりました
足首に紐が付いていてそこを締めるわけです

指が分かれたことで実はとんでもなく日本人の頭を良くしたのですね
其れは明日




足袋-2

2012年05月22日 | 日記
これは私の経験ですが
足袋を付けるときいつからか大きく息を吸ってお腹を膨らまし
息を吐きながら足袋をはくと言う動作になりました
そうして3年、下腹が少しスッキリしたのですね
「これはいい」
と思って更に意識をしながら足袋を付けていましたら
ポッコリおなかがへこんできたのです

これは画期的です

更に意識的にお尻の穴も窄めるということを実行しましたら
ウエストまで細くなりました
実験してみてください

もちろん一回や二回ではそれだけの効果はないかもしれませんが
ただ足袋を足につけるという動作だけでも
体に与える影響は絶大なものがあります

いまここでは
足袋を履く
足袋をつける
という二つの言葉を使っています

戦前までの方々は足袋をつけるといっていますね
履くというのはあくまで靴や下駄を履く
つまり土につく場合のことのようです
ですから地下足袋も履くですね

いまは靴下を履くパンツを履くという言い方をしていますが
身に着けるものは履くとは言わないようです

私も簡単に足袋を履くというような原稿を散々書いてきましたが
これからは気を付けなければならないと思っています

スリッパは履くでしょうか