毎日更新!中谷比佐子のきもの365日 Part2

きものの話題を毎日書きます。

まだ足袋です

2012年05月24日 | 日記
足の親指と人差し指の間が開いて一本の親指四本の指が分かれます
実はこの形は先人の知恵としか云いようがありません
私たちの脚には二本の骨が肉に包まれています
内側の骨と筋肉、外側の骨と筋肉という案配です

足袋をつけ草履を履いて歩くと云うことは
内側の筋肉は親指の動きで刺激され
外側の筋肉は四本の指が刺激しているのです

今度チャンスがあったら是骨の模型をご覧下さい
このたびの形のすばらしさが本当によく分かります
足袋をはくだけでも凄いことなのに
その上草履を履き更に刺激を高めているわけです

脚の骨や筋肉を鍛えてじょうぶにすることは
腰の位置が定まります
腰がしっかりすれば背筋が伸びます
背筋が伸びるということは
腹筋が強くなるわけです
まだ続きます

腹筋が強くなれば内臓が安定し胃腸の働きが活発になります
そうすると消化能力が高まり健康になります
たった足袋一つ付けるだけで私たちは未病を知ることになります
先祖のこの知恵もっともっと重く受け止めて
この知恵を更に次の世代につなげたいものです

そういえばギリシャが栄えたときは哲学者はみんな皮の草履状のものを履いていました