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おばVAN日記帳 ~明日は誰に逢えるかな?~

母、退院・・・ で、桜、終わる。



母が退院した。
昨年末、大腿骨を骨折、手術、入院。
1月の中頃、リハビリのため転院。
2月には転院先で、
コロナに院内感染と言うオマケ付き。
3月中旬、
リハビリの進捗状況確認のため、
弟の嫁と二人で病院へ出向いた。

「あら~、お義母さん、
 骨折前よりシャキッと歩いてる!」
と、弟の嫁の第一声。

え!? そ~なの~?
私がたま~に実家に、
母のご機嫌伺いに行っても、
だいたいいつも座っていて、
母の動いている姿って、
あまり見ることなかったもんね。
ふ~ん、そうなんだ・・・
プロがやってくれるリハビリって、
やっぱり効果が出るもんなんだね。

しか~し、これが私たちにとっては、
誤算と言うか、なんと言うか・・・

実家は、建て増し建て増しの挙句、
二世帯住宅のような感じになっていて、
表の2階建てと、離れの2階建てが、
平屋で繋がっている。
母は、その表の2階で生活していた。
ちょっとした台所も、トイレも、
その2階にあるけれど、
お風呂だけは平屋部分にあるため、
階段の利用は必須。
病院などへ出掛けるにも、
もちろん階段を降りなければならない。

弟は、母が骨折した時点で、
2階での生活は難しいだろう、
下手したら、
寝たきり一歩手前だろうと、
正月明けからすぐにリフォームに着手。
平屋部分にあった和室を、
介護用ベッドや車椅子利用を念頭に、
フローリング張りの洋間にし、
1階のトイレにも手を入れ、
準備万端整えていた。

それなのに、リハビリが順調に進み、
懸念していた階段の上り下りに、
妙に自信を付けてしまった母は、
退院後も今まで通り、
2階の自室で生活すると言い出した。

それだと、何かあった時、
弟たち家族の目が行き届かない。
骨折した時も、誰にも気付かれず、
一晩、唸っていたんでしょ!?
それに、食事を運んだり、
なんやかんやで、
2階まで上がったり下りたりする、
〇子さん(弟の嫁)の身にもなってよ!
と、私は強く反対したんだけれど、
頑として受け入れない。

暮らし慣れた部屋がいい・・・
それは分からないでもないけれど、
あ~、も~、頑固なんだから~!

退院は、4月の第1週に決まった。
そのため、3月下旬から、
怒涛の母の部屋のお片付けが始まった。
本来は、母の退院後、
2階の母の部屋から、
母の必要とする物を1階へ移して、
その後お片付けをする予定だった。
でも、その予定が狂い、
母が戻るまでに、
部屋を片付ける必要があった。
母が部屋の真ん中に鎮座していては、
「コレは、まだ要る、
 アレは、また使う、
 ソレは、いつか使うかも」で、
お片付けが一向に進まないのは必至。

現に、今までがそうだった。
母にとってのお片付けは、
物を減らして整理するのではなく、
ともかくどこかへ押し込むこと。
押し込む場所がなくなったら、
新たに箪笥や収納ケースを買う。
その繰り返しだった。
不要な物は処分して、
もう少しスッキリさせようよ、
私が手伝うから・・・と、
何度言ったことだろう。
その度に、
「自分でするから!」と拒む母。
でももう、その、
「自分でするから!」が無理なこと、
いい加減悟って欲しい。

だから母がいない今こそが、
お片付けのチャンス!
この機を逃したら、次はいつになるか?
(ま、そう遠くはないと思いもするけど・・・)

3月21日から平日は毎日、
仕事帰りに実家へ行き、お片付け、
自宅への帰宅は8時過ぎ。
土日も行けば、
もっと集中してやれるんだろうけど、
それでは、こっちの体が持たない。

ハッキリ言って、
すでに汚部屋状態の母の居室。
何十年も前からの服やバッグ等が、
箪笥の中にドッチャリ。
紙箱、段ボール箱、お菓子の缶、
空っぽの物もあれば、
何やらたくさん詰まっている物も・・・
片っ端から処分したいんだけれど、
そう言うわけにも行かない。
ひとつひとつ開封して、
チェックしながらの作業は、
遅々として進まない。
それでも、ゴミ袋の数は着々と増え、
45Lのゴミ袋、
たぶん15袋以上は作った。

終盤に差し掛かり、
やれやれと思っていると、
別の部屋で作業中の弟の嫁が、
「お義姉さん、
 こっちにもお義母さんのが・・・」
とか、言い出すし・・・

母の退院が近づいた頃、
弟が覗きに来て、
「ずいぶんスッキリしたね~」と・・・
「でも、アレがなくなった!
 アレは、何処へやった?って、
 きっと言うやろうね~」と・・・
だから、ここは私がやってるんだよ!
何か言われたら、
「全部、姉ちゃんがやった」
と、言っとけば、よろし!

和服の入っている箪笥は、
今回は手を付けなかった。
やり出したら、
とんでもないことになりそうで・・・(笑)




大きなお菓子の缶いっぱいの、
刺繍糸を見つけた。
私が結婚した頃かな~、
クロスステッチにハマってたもんね。
もう、そんな細かい手仕事は、
出来なくなってしまったね。



色調別に分類してみた。



淡いブルーが大量にあるのが、謎・・・



使いかけの物もあるけど、
未使用の物もある。
とりあえず整理してみたものの、
どうしよ、この大量の刺繍糸・・・

どなたか、
欲しい方がいらっしゃったら、
差し上げるけどな~。




4月の第1週に、母は退院。
自室の変化に気付いているのか?
いないのか?
これと言った反応は今のところない。




怒涛のお片付けが何とか終わり、
ふと外界を見渡したら、
遅めだった今年の桜も、
いつの間にか終わってしまってた。
あの山の中の一本桜にも、
今年は逢いに行けなかったな~。




4月15日、
今日、母は90歳になった。






コメント一覧

kimama_van
ベルさん、こんにちは。

歳が歳ですから、
退院しても、もうほとんど寝たきりではないか?と、
家族みな思っていたのですが・・・(笑)

物をため込むのって、
戦前生まれの共通アルアルなんでしょうかね~。
この刺繍糸は、ま~だいい方ですよ。
もう、訳の分からん物がドッチャリだし、
いったいコレ、何時の~?みたいなモンがゾロゾロ・・・
まだまだ道半ば、であります。
bellsan0704rabyisan1204
お母様の退院そして卒寿の誕生日おめでとうございます
また歩けるようになったのは凄いですね
義母や他のお年寄り大腿骨骨折よくありますがほとんどが治っても入院の間に筋力弱ってなかなか歩けるようにならない
そのまま車いすになってしまう人が多いのを見てるので90歳で復活凄いことです
昔の人は色々とため込んでるので処分が大変
結構古いもの欲しい人もいるので貰い手はあると思い
母や義母の物毛糸や端切れ 裁縫道具など喜んでもらってもらいました
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