葛の花が咲き始める頃から、
姿を見せ始めるウラナミシジミ。
元々は南方系の蝶だけれど、
今では北海道の南部でも見られるそうだ。
幼虫は、エンドウ、アズキ、クズなど、
野菜・山野草を問わずマメ科植物が大好き。
農家の方々からは、
害虫として嫌われていることだろう。
葛の花が終わった今は、
川辺のマメ科の黄色い花に群がっている。
まるで付けまつげをしているような目が、
何とも言えず可愛い。
表翅を見せてくれないと、
オスメスの区別は、私には難しい。
これは、男の子。
ふたつの黒い斑紋がくっきりとした、
少し紫がかったブルーの表翅。
尾状突起は、細くて長め、かな。
控え目だけれど、美しいブルーが素敵。
この男子は、もうずいぶんお疲れ目。
表翅の色も褪せ、
尾状突起もなくなりかけている。
こちらが、ウラナミシジミの女の子。
表翅は、グレーで縁取られ、
ブルーの部分は僅か。
とっても綺麗な女の子に逢った。
翅の傷みもなく、尾状突起も細く、長く・・・
羽化したてなのかも知れない。
「私って綺麗でしょ」と言わんばかりに・・・
ゆっくりと、その翅を広げて見せてくれた。
私が子供の頃、
シジミ蝶と言えば、ヤマトシジミだった。
でも今現在、
今の時期、1番多く見られるのは、
ウラナミシジミの方かも・・・