何の樹かは分からないけれど、
地味~な小さな蝶が2、3頭、
その樹の周りを飛び回っていた。
あの辺に止まったような・・・?と、
当てずっぽうでシャッターを切る。
撮れたかな?
数枚撮った中に、1枚だけ写っていた。
ムラサキシジミか・・・
この時は、まだそう思っていた。
それから待つこと20分程、
ようやく1頭が下に降りて来てくれた。
3m程先、
自分でも良く見つけた!と感心する。
比較的じっとしていてくれたので、
倍率を上げて撮ることが出来た。
そしてモニター画面で確認。
ん?
尾状突起がある~!?
ムラサキシジミだと思っていたけれど、
ムラサキツバメだ~!
ムラサキシジミは仕事場の近くにもいて、
九大の森でも、良く出逢うシジミ蝶。
でも今まで、
ムラサキツバメには逢ったことなかった。
今回、初めての出逢い!
ちょこっと舞い上がった瞬間、
美しい青紫色を見せてくれた。
ムラサキツバメは、
メスの方が鮮やかな青紫色の翅を持つ。
なので、これは女の子。
もうちょっと、もうちょっとでいいから、
その青紫色見せてくれないかな~。
おっ、開いてくれるかっ?
駄目・・・、見せてくれない・・・(涙)
ムラサキツバメは、
もともとは南方系の蝶で、
生息域は紀伊半島辺りが北限だった。
それが2000年ぐらいから、
関東圏でも見られるようになったらしい。
幼虫の食草は、マテバシイ。
最初の写真の樹は、
マテバシイだったのだろうか?
頭隠してしまって、
もう、枯葉にしか見えないね。(笑)
ムラサキツバメも、
ムラサキシジミ同様に成虫で越冬する。
今飛び回っているこの成虫たちが、
越冬するのだろうか?
それとも、この成虫の子供たち?
今回、九大の森では、
あまり多くの蝶には出逢えなかった。
でも、ムラサキツバメのポイントであろう、
マテバシイ(たぶん)を見つけたのが、
1番の成果かな。