おばVAN日記帳 ~明日は誰に逢えるかな?~

鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。

トリアージ

2021年05月17日 15時05分06秒 | 虫さん
トリアージとは、
重要で最初に扱うべき者を選別、
および決定すること。

今は、大事故や災害現場などで、
手当ての優先順をつけることとして、
認識している方が多いだろう。






ある日、とあるスーパーのレタス売り場で、
何やら動く物体が目に入った。




ヒメカメノコテントウ




それも、ラブラブ真っ最中のカップル




慌ててスマホで、
しかも人目を気にしながら撮ったので、
見事なボケボケ写真。

あ、そうだ、動画、動画!




どうしよ~?と思った。
レタスは買う予定だった。
この子たちが乗っかったレタスを、
買って帰ればいいだけのこと。
でも、そう言う訳には、
行かなくなってしまった。

別のレタスに、目が釘付けに・・・

ああ・・・ どうしよ~!
どっちを買うべき?
2個とも買えばいいんだろうけど、
冷蔵庫に入らないし~。

ヒメカメノコテントウたちは、
レタスのラッピングの内外、
自由に出入りしている。
自力で、どうにか出来るだろう。
それに、一応目立つから、
他の人にも見つけてもらえる。
その時、テントウムシならば、
「あら、可愛い!」とか言って、
逃がしてもらえるかも知れない。

よし!
ヒメカメノコテントウは後回しだ!




で・・・ こっちのレタスを買って帰った。

お分かりだろうか?
レタスの上の小さな黒いの・・・



3mmほどのゾウムシ




ラッピングの内側を、
モソモソ歩いていた。




こんな小さな黒っぽい虫、
見つけてもらえずに、
1番外側の葉っぱと一緒に、
ゴミ箱行きだろう。
あるいは、気付かれずに、
水でザ~ッと流されてしまう。




運良く見つけてもらえても、
「きゃ~、変な虫がついてる~!」
って、ポイッとされるに決まってる。




見つけてもらえても、
見つけてもらえなくても・・・
どっちにしても、
命が助かる可能性は低い。




ヒメカノコテントウと、ゾウムシ
この場合のトリアージは・・・
やっぱり、ゾウムシ優先だな。




イチゴハナゾウムシみたいだ。

イチゴハナゾウムシは、
イチゴとバラの害虫とされている。
メスは蕾の中に卵を産み付け、
その蕾の根元を噛み切って落とし、
幼虫はその落ちた蕾を食べて成長。

ふ~ん・・・
このレタスの畑の近くに、
イチゴ畑があったのかな~?

我が家のまわりには、
イチゴ畑はないから、
放しても怒られないだろう。
バラは・・・ あるかもしれないけど・・・