トリアージとは、
重要で最初に扱うべき者を選別、
および決定すること。
今は、大事故や災害現場などで、
手当ての優先順をつけることとして、
認識している方が多いだろう。
ある日、とあるスーパーのレタス売り場で、
何やら動く物体が目に入った。
ヒメカメノコテントウ!
それも、ラブラブ真っ最中のカップル!
慌ててスマホで、
しかも人目を気にしながら撮ったので、
見事なボケボケ写真。
あ、そうだ、動画、動画!
どうしよ~?と思った。
レタスは買う予定だった。
この子たちが乗っかったレタスを、
買って帰ればいいだけのこと。
でも、そう言う訳には、
行かなくなってしまった。
別のレタスに、目が釘付けに・・・
ああ・・・ どうしよ~!
どっちを買うべき?
2個とも買えばいいんだろうけど、
冷蔵庫に入らないし~。
ヒメカメノコテントウたちは、
レタスのラッピングの内外、
自由に出入りしている。
自力で、どうにか出来るだろう。
それに、一応目立つから、
他の人にも見つけてもらえる。
その時、テントウムシならば、
「あら、可愛い!」とか言って、
逃がしてもらえるかも知れない。
よし!
ヒメカメノコテントウは後回しだ!
で・・・ こっちのレタスを買って帰った。
お分かりだろうか?
レタスの上の小さな黒いの・・・
3mmほどのゾウムシ。
ラッピングの内側を、
モソモソ歩いていた。
こんな小さな黒っぽい虫、
見つけてもらえずに、
1番外側の葉っぱと一緒に、
ゴミ箱行きだろう。
あるいは、気付かれずに、
水でザ~ッと流されてしまう。
運良く見つけてもらえても、
「きゃ~、変な虫がついてる~!」
って、ポイッとされるに決まってる。
見つけてもらえても、
見つけてもらえなくても・・・
どっちにしても、
命が助かる可能性は低い。
ヒメカノコテントウと、ゾウムシ、
この場合のトリアージは・・・
やっぱり、ゾウムシ優先だな。
イチゴハナゾウムシみたいだ。
イチゴハナゾウムシは、
イチゴとバラの害虫とされている。
メスは蕾の中に卵を産み付け、
その蕾の根元を噛み切って落とし、
幼虫はその落ちた蕾を食べて成長。
ふ~ん・・・
このレタスの畑の近くに、
イチゴ畑があったのかな~?
我が家のまわりには、
イチゴ畑はないから、
放しても怒られないだろう。
バラは・・・ あるかもしれないけど・・・