三日坊主、よくやっていることだ
この結果が絶対的な標準ではない。三日坊主型はどうしなければならないか。実践の意志を高めるために、日ごとに実践の計画をチェックし、周囲の人の助けを受けるようにしなければならない。一ヶ月坊主も問題は同じだ。やり始めて一ヶ月たたないうちに自分を振り返る時間を持つなど、実践の意志をより強化しなければならない。特に実践力の不足している人は、目標を小さく分けて計画を行動単位で実行していけば助けになるはずだ。例えば「TOEIC900点」よりは「一日に英単語20個暗記」などがよっぽど効率的だ。
自ら決めたことをよく守るためには、一番目に、簡単なことから実践する習慣を育てよう。忍耐力向上が目標ならば、「1時間だけ耐えよう」、「今日一日だけ達成しよう」などの具体的な設定をして自信感を持てばいい。自分との戦いはただ一度だけ勝てばいいのだ。
2つ目は、こうなりたいというモデルを前もって決めて、そのモデルを心の中にいつも描くことだ。熱望するモデルが自分の決めたことを守るように導いてくれるだろう。
3番目は、忙しいという言い訳を言ってはならない。忙しくない人は誰もいない。計画はやってもいいし、やらなくてもいいものではない。すなわち実行してこそ守ることができる。
最後に、目標を周囲の人と共有することだ。互いに気運を高めて肯定的なエネルギーが集まるようにようにする。自分の力が不足していたら隣人の力を借りて使うという原理だ。原理を知ると自分と戦って勝つことができる。
「中間試験が終わっていくらも経たないのに、また期末試験です。今まで計画したものがあり計画通りに実践しようとしますが、家では勉強を長くできません。どうしてでしょうか。私なりに根気があると思うのですが、しばしば計画がずれて自分との戦いに勝つことができません。自分に負けないという決心と覚悟をしても三日坊主になります。どうしたら自分との戦いに勝って成功することができるでしょうか」
「代表、私は職場生活5年になります。目標を達成するために、職場でちゃんと計画を立てますが、思い通りになりません。計画した通りに実践しようとすると、前の部署の仕事や、会社の急な仕事で自分の部署の計画はいつも後ろに回されます。どうすれば計画通りに上手く実践することができ、自分との戦いに勝って成功できるでしょうか。」
就職を前にして、いい単位やスペックを積まなければならない大学生と、職場生活5年目の苦悩だ。そうだ。計画したとおりに、すべてスルスル行ったならば、成功できない人がどこにいるだろうか。計画したとおりにならないようだ。計画をはじめから立てないことよりは、たとえ三日坊主で終わったにしても、計画を立てて挑戦したならば良くやっているということだ。三日坊主を繰り返せばいいのだから。
どうして計画通りにならないのか。優先順位で実行しようとする熱情が不足するからだ。すべてのことに優先して計画を立てたならば、その計画を守ろうとする知恵と習慣が必要だ。遊ぼうが、寝ようが、トイレに行こうが、テレビを見ようが、すべて問題ない。今日計画したことを完了さえすればいい。
私達は時系列の計画、すなわち、午前7時から8時まで戦略会議、8時から10時まで稟議書作成。こんな風な計画に慣れている。時系列では計画の完了が難しい。束ねることを単位にしなければならない。もう一度言うが、行動単位で切って計画を樹立しなければならないということだ。簡単な技法だ。
時間に縛られて7時から8時にやることを決めて、8時から9時までやることを決めることが計画ではないということだ。まず、しなければならないこと、自分がすることを行動単位で設定した次に、それにタイリミット(終了する限界時間)を決めなければならない。例えば、英語の単語を覚えた後に問題を解くという計画を立てたければ、英単語暗記すること、問題を解くことを中心に計画をたて、時間はタイムリミットだけ設定するということだ。こうすれば午後8時になって、やるべきことがすべてできていなかった時、いい加減にならない。遊んでも一日が過ぎていく頃には、当初の目標とした計画が終わるように帳尻があう。
すべからく自分との戦い、計画を守ろうとするならば管理方式を変えれば可能だ。時間が過ぎて前の計画を実行できなかったと、後の計画も全部あきらめることが問題だ。だから行動単位で束ねて計画を管理して、特に計画をたてる時少しぎりぎりに立てるぐらいにすればいい。
自分との戦いはただ一度の勝利で終わってしまおう。そして、何でも一生懸命やってみよう。一生懸命やろうとする心を失うと、人生のすべてのことが足踏みだ、という事実を覚えておかなければならない。今つらいならば理由が何であろうと良くやっているのだ。
最後に敗北の苦みでつらいあなた達を激励しながら、この章を終えます。