自分との戦いに勝つ方法
結局残った事は苦しんでやったことだ
時間が経つと雄大な計画もうやむやになり、本を見て得た良いインスピレーションも消えてしまう。華やかな変化を夢見ていた魂も、もはや本来のところに戻ってうやむやになってしまう。
これが人生のサイクルだ。チャンスをつかむために努力して苦痛をこらえて、最後までやりぬく習慣をつけて、孤軍奮闘していた人も結局「人生はこんなものだ」という言葉を吐いたりする。周りでは「私は、どうして思ったとおりに生きることができないのか」という人をよく目にする。私は、実際この姿が人の生きる生理であり人生だと考える。
内面の自我はいつも自分に安住しなさい、つらい道を選ぶなと言うからだ。逆説的に、私はここに成就の秘密を感じる。人生の断面ごとにつらく、いやだと思う選択をすることが成就の秘訣だと悟った。眠りたいときに一文字でも多く本を読むこと、休みたい週末に自己啓発のために語学の勉強をし、運動をすることなど、内面の要求が求める、安らぎと正反対の道を行くことが、人生成就の作品をつくる秘訣でもあると思う。変化しようとすると必ず自分自身との戦いが起こる。もう、この戦いに気づいて勝たなければならない。
それでなくても戦う相手が多い世の中で、自分との戦いもしなければならないのかと、愚痴をこぼすかもしれない。すでに私達は、今も内面の敵と戦う戦士として生きている。朝早く遅刻しないように無理やり起きてカバンを準備する学生から、出勤時間に「地獄のような地下鉄」に無理やりその体を乗せている若い職場人まで、皆、自我の欲求と戦っている最中だ。
自分との戦いが無い時は、ただ2つの場合だけだ。生を終えて墓に入っていく時、そして何の挑戦と努力をしない時だ。自分との戦いが大きい時は、大きな成就を夢見ている時とか、いやなことをしようとする時だ。自分との戦いということは結局、自己の克服だ。
私達はなぜ思った通りに生きることができず、自分との戦いに倒れていくのか。終わりまで勝負をする姿勢が不足しているからではないか。適当な時点で節制することを知らなければならない。欲を出せばむしろ大きな戦いに倒れてしまう。自分の欲を制しながら、戦いに勝たなければならず、肉体的な疲れと苦痛に耐えてながら、上手く克服することが重要だ。まず、本質に忠実な心を持つことだ。欲に引っ張られると本質に属する目標を成就することが難しい。