心の御柱(こころのみはしら)

毎日、八方拝を行い、光の柱を建てましょう。

神棚の凄さ(1)

2012年11月14日 | 家庭祭祀

 先日、仕事で時々訪れる京都市内にある国の出先機関の近くでランチを食しました。その店はまだ新しいフレンチ系の店で、特にムール貝がお勧めのようです。メインはもちろん前菜のスープといい、付け合わせのサラダといい、一品一品丁寧に作られており、良心的な値段設定でお気に入りの一店なのですが、御主人の厨房での立ち居振る舞いからも、店全体に凛とした、でもくつろげる雰囲気が漂っています。入り口には、いつも綺麗な榊を供えた小さな神棚が祭ってあり、御主人の気と神棚の気が非常にマッチして、清らかな空間になっています。

 京都は古い店だと、たいてい神棚や祠が祭ってありますが、店によっては榊も枯れたまま、もしくはただ置いてあるだけで、日々お世話をしている形跡がない所もあります。だいたいにおいて、そうゆう店はどこか味やサービスも行き届いていないものです。昔は、銀行員で優秀な融資係の人は、建物の立派さや調度品の豪華さではなく、神棚の手入れや便所掃除のでき具合で将来その店が繁盛していくかどうか判断したといいます。まあ、いまの銀行員は数字しか見ていませんが。

 商売繁盛のために神棚を設置すると考える人が多いようですが、お店のように人が多く集まる場所は、お客さんがいろいろ目には見えない落し物をしていくものです。ある時は、浮遊霊であったり、なんらかの心的なエネルギーであったり。それらを綺麗に浄化する力を神棚は持っています

 私は霊的なものは見えたり聞こえたりしないのですが、エネルギーだけは感知しやすい体質で、つい最近もこんな経験がありました。友人が新居に引っ越し、お手伝いやお祝いで数時間過したのですが、家に帰ってきて珍しく体中が痛いのです。筋肉痛とかではなく、これまでの経験から土地のエネルギーの問題だとわかりました。再び訪問した際も同じ現象が起り、話のわかる友人だったので、思い切って小さな神棚でよいので設置するようアドバイスしました。不思議なもので神棚を設置し自分のいうとおりにお世話してもらったら、3カ月でまったく違う居心地のいいエネルギーに変わっていました。

 これは、また別の友人ですが、引っ越し先のマンションにどうも幽霊が出るらしく、誰か祈祷師か霊能者を知っていたら紹介してほしいと頼まれたのですが、まずは神棚を設置してもらい、流しやトイレ、風呂、ベランダに塩を流し部屋の四隅に塩を置いてもらいました。そしてお札を頂く鎮守さんに挨拶に行ってもらい、友人自身で神前にてマンションの霊の浄化昇天を祈ってもらいました。それから21日間の鎮守さん連続参拝とあわせて毎日神棚の榊の水、お供えの水、それに塩を替えてもらい、時間のあるときに祓詞を唱えてもらいました。その後、まったく霊の気配を感じることもなく、1年位で仕事の関係で自然とまた引っ越しになりました。たぶん新しい引っ越し先でも友人は神棚のお祭りを続けていることと思います。

                                                                貴舟 一之 (きふね かずゆき)


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