心の御柱(こころのみはしら)

毎日、八方拝を行い、光の柱を建てましょう。

神棚の凄さ(2)

2012年11月15日 | 家庭祭祀

 最近、水晶や壺、風水関係の置物、果ては有名先生の幸運ステッカーなどいろいろな開運グッズが世にあふれていますが、そういう物をいっぱい飾った事務所やお宅はどうも苦手です。その場の空気もそうですが、その会社の社長さんなり住んでおられる方の雰囲気にどうもなじめないのです。だいたい一時の成功ではなく、最期まで幸運であられたり、代々それを引き継がれている方達はそんなものに頼っていません。たいていは先祖を大切に、そして神棚もきちっと祭祀されている方がほとんどで、特殊なことなどされていないものです。どんな仕事も基本ができていないと一時のブームや流行が去るとダメになります。目に見えない世界もやはり普通の基本的なことが疎かになっていれば、どんなにいろいろ試しても有効ではありません。

 中国の伝統的な風水でも、神明(神様)の祭祀を陽先祖の祭祀を陰として、両方で陰陽調和させることがまず基本で、それ抜きで玄関の向きや寝室のありようを整えても運が上向くとは考えていません。

 日本で神棚が普及したのは江戸時代位からですが、それ以前だと村や一族の社が常に生活の中心にあり、毎日の生活は神様抜きでは考えられないものでした。そう考えると、神棚を祭ることは先祖達が何百年かけて受け継ぎ、工夫してきた精神の結晶だと言えるわけです。もし、何も効果がなければ時代の変化とともに消え失せていたでしょう。これほど効果があり、手軽に手に入るものが日本にありながら、他にいろいろお金をかけてされる方の気がしれません。

 しかもありがたいことに日本は鎮守のシステムが生きている唯一の先進国で、自宅の神棚から全国各地の神社にアクセス可能です。これはインターネットと一緒で、自宅のPC(自宅の神棚)→中継局(鎮守)→サーバー(一の宮)→アクセスポイント(全国の神社)という具合です。私は旅でどこかの神社を訪問する際、自宅の神棚からその神社に事前に御挨拶するのですが、不思議なことがいろいろ起きて確信するようになりました。ある時はじゃじゃぶりの雨が止んだり、本当だったら閉まる時間なのにたまたま神官さんと駐車場で会って開けてもらえたり、またその神社のことを詳しく知る郷土研究者に偶然近くのお店で同席したりと、やはり事前の挨拶が行き先の神社に届いているとしか思えません。

 祭り方はネットでもいろいろ出ているので詳しくは書きませんが、基本の祭りは伊勢神宮、鎮守社であと崇敬社となります。ここで私なりの留意点を少し挙げておきましょう。

 ①札数は3本位が基本。

 あまり数が多いとアンテナが乱立して混線した状態でうまく機能しなくなります。また崇敬社が多数ある場合はお札はなくても神棚を通して拝んでいます。

 ②榊は必ず一対供える。

 日本の神は自然霊なので樹木を依り代とします。よく神社で社殿ではなくて近くの御神木にいらっしゃることがありますね。お札はいわばパスワードのよなもの。それ自体にいつも神霊がいらっしゃるわけでなくお札がある家に降りてこられ、とくに榊を依り代とされるようです。榊と書きますが、実際には真榊だけでなく椿やその他常緑樹でもいいのです。私は自宅の椿を使っています。

 ③榊の水やお供えの水は毎日替える。

 神棚を通じて、土地や持ち帰ってきたもろもろのエネルギーや他から来るマガモノを浄化してくださいますが、その際、水が使われています。

 ④神鏡を飾る.

 これはあってもなくてもいいと言う人もいますが、神鏡を神棚の前に置くと断然エネルギーが違ってきます。鏡は太陽のシンボルであるとか自分の御魂を写すためにあるとかいいますが、日本神話では鏡は最重要のキーワードです。たまに参拝する神社があるのですが、ある時、普段よりとても強い御神威を感じました。どうしたかなとよく見ると、いままで置いていなかった神鏡が本殿前に設置されていました。それから我が家の神鏡も古くて反射しなくなったのをワンサイズ大きめの新しいのに替えたら、やはり神威が増しました。鏡には多分、自分の御魂と神様を結ぶ不思議な力があるのかもしれません。

 ⑤特定の個人、団体発行のお札は一緒に祀らない。

  霊能者や祈祷師、それに宗教教団のお札を神棚に一緒に祀ると神棚の正常な作用が無くなってしまいます。それに石とか余計なグッズも置かないこと。ただし代々特定の信仰をされている場合はそのお祭りとは別個に神棚を設置。これも家庭内で円満にできる場合のみです。

 神棚を毎日正しくお祭りするとまずは3カ月目にいろんな変化を感じるでしょう。また3年で家庭に立派な目に見えない神柱が立つでしょう。30年立てば不動の大柱。もし3世代つづけることができれば、見える方にはどんなに凄い柱となるのでしょうか。

                                                     貴舟 一之 (きふね かずゆき)


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