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 「勝負強さ」の秘密に迫れるか、との思いから帯を見て衝動買いした。著者は実績のある脳神経外科の教授なので、少々こき下ろしても大丈夫だろう(^^;

 まず何がいけないかって、自慢話が鼻につく。こういう著者の本とはまともに向き合えない。「はいはい」と流してページをめくる。最近のエントリ「会社は5年でやめなさい」と比べると品格の違いが一目瞭然。
 そして関心のある「勉強、ビジネス」の話はというと「応用が利く」ということでもっぱらスポーツ、格闘技の話ばかり(^^; しかも相当偏っている。
 例に引かれるスポーツは、野球、サッカー、ゴルフ、バスケット、マラソン、ボクシング・・・これらの勝ち方を伝授しているだけ。たとえば、「攻撃は最大の防御」という言葉に縛られてはいけないと言う。それは「相手に攻撃をさせないという消極的な思考に陥るから」だと。だから、「攻撃を攻撃しろ!」(笑)。すなわち、攻撃のときは隙ができるからそこを突くのが積極的な攻撃だ、気持ちで負けてはいけない。しかし一方で、「相手の弱点を突く勝ち方では、トーナメント方式では勝ち進むほど弱点の少ない相手が出てきて勝ち進めなくなるから慎むべき」(爆笑)。
 もう、ビジネスや勉強に応用する以前の問題だと思うのだが・・・
 おっといけない、人の揚げ足をとったり、言葉尻をとらえるような書き方の著者が乗り移ってしまった(^^;

 まあ、中にはひとつふたつ「ふうん」という話題もあるが、あくまで「ふうん」だ。自分の中で「勝つイメージ」を作ることは大切だというのはその通りだと思うが、そんなことは多くの人によってすでに語られている。
 むしろ、専門分野といっていい目の残像に関してとんでもない間違いをしているのでは? と気になった。
 「と」学会のみなさん、取り上げてみては? とも思ったが初版が2006年10月なんだよね。新書でこれはちょっと・・・新書の賞味期限は大事です。

 本の奥付はきちんと見て買いましょう!という教訓にはなった。
 スポーツや格闘技をしている方・関心のある方にのみお勧めできます。


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