広告を制するものは市場を制す(ある意味)。だからグーグルを必要以上に持ち上げたり、腐したり、SEOに関するあれやこれやが話題となるのだろう。中には自分の感情を中心においた「結論ありき」のトンデモ本がマーケティング入門書の装いで書棚に並んでいるのだから始末におえない。
そういう現状を踏まえたとき、本書は間違いなく最良の水先案内人となる。
非常に明快な論理で、込み入ったマス広告、広告業界をスパッと整理してくれる。例えばテレビ広告に比べてネット広告がなぜ優位に立てるのか、AIDMA(アイドマ)にさかのぼり、数十年前の視聴率が今や無効であること等をデータをもとに分かりやすく解説してくれる。またTV、ラジオ、新聞などのメディアを座標軸で分析してみせる手法も鮮やか。
Web広告の優位性に?な人、広告をトータルで俯瞰してみたい人にオススメ。
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