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 前回の『ハルク』は「父子の関係が前面に出すぎ、エンタテインメント性に欠ける」というリメークのアナウンスがされたこともあり、どんな風に変えられたか心配だったが、見たかったエピソードの続きになっていて良かった。
 冒頭、前日譚として前作とは違うプロローグが流れるが、やはり前作を見ていない(もしくは原作を知らない)と元カノ(ベティ/リブ・タイラー)とその父親であるロス将軍との関係や、軍部の狙いなど理解しづらいとは思う。

 南米に逃れていたブルース・バナー/ハルク(エドワード・ノートン)は、ジュース工場に勤めながら、変身の引き金となる「怒り」の制御について学んでいた。そんなある日、ちょっとした事故からブルースの血液の付いたジュースビンがアメリカに出荷されてしまう。それを飲んだ人の異変からロス将軍に潜伏先を知られることになり、特殊部隊が派遣されることに。
 その中に特殊部隊のエースであるロシア人、ブロンスキー(ティム・ロス)の姿もあった。彼は目の前に現れた「緑の巨人」に興味を持ち、ロス将軍に自分もこの件を担当したいと話を持ちかける。彼はブルースと同じ薬剤を注入され、超人的なパワーを手に入れる・・・。

 巨大な力に見入られ、自分を失っていくブロンスキーと、「ハルク」を押さえ人間らしい生活を取り戻そうとするブルースが対比され描かれる。

 前作ではハルクが広大な砂漠地帯を縦横無尽にジャンプで駆け巡り、戦車やヘリを壊すところに快感があった。が、「敵」の存在が「将軍を頂点とする軍」であり、将軍が恋人の父親という今ひとつ感情移入できない戦いでもあった。それが本作では「憎むべき敵」が出現し、分かりやすい戦いとなっている。

 二人の「ハルク」の肉弾戦は見もの。迫力があり、尺の長さも適当でダレることなくうまくまとまっている。ちなみに「BodyPaint 3D」で描かれたというハルクの肉体(テクスチャ)は前作よりパワーアップし、浮き出た静脈など禍々しいほどグロテスクで「ハルク」の肉体を捨てたいブルースの思いが現れていた。

 ブルースが、元の肉体を取り戻すために血液等の分析依頼をしていた「Mr.ブルー」とのチャットでは、パソコン画面の文字が「Mr.ブルー」は青、「Mr.グリーン」ことブルースは緑で表示されるという芸の細かさwww。
 元カノ役のリブ・タイラーも揺れる女心を好演していた。

 ラスト、やはり南米に逃れることになるハルクだが、どうやら感情のコントロールを身につけた様子。次作も楽しみだ。

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