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 フェルメールといえば「真珠の耳飾りの少女」。映画にもなり、自分も3年前にブログにアップしていた↓↓

『真珠の耳飾りの少女』

 残念ながら今回の展示にはなかったが、それでもフェルメール作が6点ほど見られたのと、フェルメールを育んだ「デルフト・スタイル」と呼ばれる画家たちの作品が展示されていたのはよかった。

 まず感じたことは、環境が方向性を決める、ということ。
 フェルメールといえば、光、陰影の画家というイメージだが、光線に着目した同じような絵が異なる画家たちの手によって描かれている。あの絵は独創ではなく、ベースがあったのだ。

 またフェルメールの絵だが、構図、ライティングが酷似している作品が多い。室内の左手に窓があり、そこから光線が差し込んでいる。そこには1~数名の人物と、テーブル、椅子などの家具がある・・・という。
 しかし、これはマンネリ、欠点ではなくむしろ強み、というか画家の探究心の現れだと思う。つまり、CGでいうと、同じような構図、ライティングで条件を若干変え、レンダリングを繰り返し、何枚もの画像を創り出すような。
 フェルメールを現代に甦えらせ、cinema 4Dを使わせたらおもしろいだろうな(^^;

 今回ちょっとした発見だったのは、フェルメールの描く女性(少女)の顔が怖い(美しくない)、ということ(^^;
 「真珠の耳飾りの少女」からして美しいとは言えないと思うが、「ワイングラスを持つ娘の」の尋常でない表情や「リュートを調弦する女」の幽鬼ただよう表情など、好奇心が先に立ってしまう。
 岸田劉生の「麗子像」と同様、何が画家にこの表情を描かせたのか、と思ってしまった。

 ともあれ、オススメの展覧会である。12/14までということで、お見逃しなく。

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