ストーリーも結末も見えているのに、見終えた後にこれだけの爽快感を残してくれる映画(DVD)もなかなか無い。貴重な一本。
「ミニ」に関しては、世間一般の中の上位の関心しかない自分だが、この映画は掛け値なしに面白かった。何が良かったかというと「期待を裏切らない」上質なつくりだ。もちろん、「ミニ」によるカーアクションも良かったけれど。
これだけ分かりやすい映画を作るってことは、どうも映画監督には許しがたい行為のようで、ひとさじスパイスを効かそうとする。そのさじ加減を間違うと目も当てられない駄作となる。(逆にいい方に効くと、名作になるんだが)
例えば今夏公開された「宇宙戦争」。トム・クルーズ&スピルバーグで話題を呼んだ大作だが自分の評価は低い。H・G・ウェルズの時代のラストをそのまま現代に持ってきた(当時はウィルス等の病原体に関する知識が今ほど一般的でなかったから、あのオチも説得力があったと思うが)のもどうかと思うが、SFXで視覚的リアリティを確立するため、トムを初めとする群衆をあれだけUFOに近づけたのは失敗だと思う。巨大UFOが降りてきたら、普通逃げるぞ?!もうこれでOUT。
と、これくらい分かりやすい話を普通に語ることは難しいと思うが、この監督(ゲイリー・グレイ)はそれをやってのけた。と思ったら、『交渉人』(主演:サミュエル・ジャクソン)の監督でないの!
スカッとしたいあなたにお勧めの一作。
★★★★☆
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ミニミニ大作戦は、スッキリしたい時にオススメです。ぜひ、ご覧になって下さい。