吾唯足知

先日、おそらく４０年ぶりくらいに、山口市の瑠璃光寺へ行きました。

無料で拝観できるということに、まず驚かされ、

「吾、唯、足るを知る」の蹲（つくばい）があることにも驚きました。



「吾、唯、足るを知る」の蹲 は、枯山水で有名な、

京都の龍安寺にあるものが有名で、徳川光圀が送ったと言われているそうです。

口　の字を中心に、吾　唯　足　知　の４文字を

　　吾
知　口　唯
　　足

と配置された、洒落の効いた逸品で、

言葉自体は、仏教の「知足の心」を表しているとか。

「自分は今が満たされた状況であることに気付いている。」という、

今以上の贅沢を求めない意味にもとれますが、

私は、この言葉を目にする時はいつも、

「自分はどんな困難な状況になっても、

　それを打開する術や、心の持ち方を会得している」

という達観した人の言葉と、勝手に解釈しています。

どんな由縁で、この 蹲 が瑠璃光寺にあるのかは知りませんが、

自分も早く、達観の境地に行けるよう修行を積まねばと、

今の年齢になり改めて考えさせられました。


浜野



濱野

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