Key_Kitaの独り映画日記

主に観た映画・ドラマの感想を書いてます。
最新映画だけでなく過去の作品や雑談も少々。

映画『大魔神怒る』(1966年)

2017年05月11日 | 映画(DVD)
この作品は、1作目が大ヒットしたため、お盆興行作品として製作された。監督は時代劇映画のベテラン三隅研次。
併映作は『座頭市海を渡る』。撮入は5月で、3か月かけて撮影が行われている。製作費は1億円、興行収入もほぼ同額だった。
魔神は本作では水の魔神として描かれており、物語終盤で水の中から現れて神罰を下した後、水となって消えていく。魔神が湖面を割って出現するシーンの両側の滝の映像素材には鴨川の堤が使われ、出現のカットは窒素ガスの噴出で波立たせた。
神の島のスタジオセットは縦22m×横40mという広大なもので、武神像の岩壁は鉄板2000枚、丸太500本、トラック10数台分の伊豆から運んだ火山岩を用いて作られた破格のものだった。
出現シーンは映画『十戒』(1958年)に、ラストシーンで湖に沈んだ鐘が鳴る場面はゲアハルト・ハウプトマンの『沈鐘』に、それぞれ着想を得たものである。


戦国時代。平和な八雲の国は、隣国から攻め込んだ武将御子柴弾正によって滅ぼされる。お家再興と平和を望む領主達は弾正の手を逃れ、湖に浮かぶ神の島にある武神像へ向かう。しかし武神像の爆破を命じた弾正の爆薬によって、ついに武神像は粉々となった。領主の娘、早百合は絶望し、武神の無事をただ祈る。神を畏れぬ狼藉に、魔神は湖から怒りに燃えるその姿を現す。弾正達は、鉄砲や、鉤爪のついた太綱、しまいには大量の爆薬で反撃するが、次々に追い詰められ配下は滅んだ。弾正はひとり、難を逃れようと湖に小舟で漕ぎ出し、逃亡を謀るが、それを許さぬ武神は、容赦なく神罰を下すのだった。


3部作のシリーズものとはいえ、前作とはまた違った独立したストーリーになってはいますが、戦国時代に平和な国が隣国の侵略に遭い、悪人に対し大魔神が天罰を下すという流れはそのままですし、前作と同様に大魔神の登場が遅い(笑)
ですが、時代劇、特撮それぞれの面白さなど良さを活かしつつ上手く融合させていて面白い。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿