Key_Kitaの独り映画日記

主に観た映画・ドラマの感想を書いてます。
最新映画だけでなく過去の作品や雑談も少々。

ドキュメンタリー『ジブリの本棚』(2010年)

2016年09月14日 | 映像作品(その他)
この作品は、『借りぐらしのアリエッティ』の劇場公開に併せて製作され、BS日テレの開局10周年特別番組として2010年8月に放送されたドキュメンタリー。


イギリスの児童文学『床下の小人たち』(岩波少年文庫)を原作とした映画『借りぐらしのアリエッティ』は、宮崎監督が長年温め続けてきた企画でした。
今回、映画の製作にあたり再び注目されることになった岩波少年文庫から、宮崎駿監督が子供たちのために選んだ50冊の児童文学。
その一冊一冊に書かれた監督の推薦文と共に、本への思いや宮崎作品の原点ともなった児童文学の魅力を語ります。
本の良さだけではなく、子供時代の読書体験や人生に深く影響を与えた児童文学者・石井桃子さん、中川李枝子さんのお話、また、高畑勲監督との関係をも語り、宮崎監督の創作の秘密を多面的に解くことのできる貴重な作品です。
宮崎監督から児童文学の奥深い魅力を引き出すナビゲーターは、自身も児童文学好きのエッセイスト・阿川佐和子さん。石井桃子さんの設立した“かつら文庫” に通っていた自身の経験も交えながら、宮崎監督の創作の秘密に迫ります。また、本好きで知られる若手女優杏さんを招き、絵本や児童文学の面白さ、深さについて語り合います。杏さんは心に残った数冊を朗読し、児童文学の名シーンへといざないます。



一応、アリエッティについても触れられていますし、現地のイギリスでのロケもありますが、メインになっているのが宮崎駿が選んだ岩波少年文庫の50冊について、阿川佐和子と語る部分で幾つかの興味深いエピソードが聞けるますし、ジブリの原作のない作品でも色んな本から着想を得て作られているんだと知ることも出来、なかなか良かったと思います。
ジブリファンだけでなく、児童文学ファンが観ても楽しめる作品だと思います。